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2017年2月21日 (火)

「ふうん あんた生まれは」
「ここ……荒神区……」
微笑みを浮かべ 銃を納めるミドラ
「気兼ねはいらないよ
わたしもおんなじさ……」
ミドラの微笑みを軽く受け流すと
「……君の好意
ありがたく受け取ろう」
と口許に笑みを浮かべながら
会釈で返す 男
「で……
その 彼等の企みって何なのですの?」
「今夜 丑三つ時 
荒神区 傀儡、魔女会館にて
この街
始まって以来の魔王光臨祭が
行われる 私の思惑が
正しければ 奴等は 人間玩具を
生け贄として」
「やだっ……姉様は……」
「ふーん でやつらの狙いは……?」
「 うむ 和田の送った白い鳩に依れば
何かを得るつもりでいる
強大な何かを…… 」
ごおおお と巨大な風と共に 
揺らめく蝋燭
ミドラの顔を 薔薇をくわえてポーズを決めれば
どんな カメラマンさえも 仕事をほっぽって
夜のディナーの誘いをするだろう
そんな……
百万ドルの美貌を照らす
オレンジの光が陽炎の様に 揺らいだ
「なに?」
と叫ぶさやか……
一体の毛むくじゃらの怪物が
ゆっくりと首をひねり……彼等を見据えた……
「どうも 早い安い 便利安全
宗田宅急便です 和田さんの
言いつけで さらわれた 女を運び
にまいりました」

           さ……て どのような結末が待ち受けるやら  

                      マ・クベ

「早くしろ
こいつはNASAの宇宙計画より
金を掛けているんだ」
荒神区 傀儡の奇妙な景色
の中で最も突飛だといわれる
魔女会館 
伊達に魔女の名を冠する 建物では
無い…… この荒神の一か月に一度
起こる 霊感および魔術の渦
魔女会館で行われた ある実験の
失敗により 600もの魔女を犠牲にし
子宮をくいちぎって 現れた
魔王の子供
メルト・阿鼻叫喚とも呼ばれるのは
魔女達の断末魔が怨念と共に宿った証拠か
この渦が起るとき 猫は満月でも無いのに
唸り 街をうろつく ゾンビーや蝋で塗りかためられた死体が
涙をながし 
公安の施設……対魔人用の奥の手
バンパイア・アイスクリームでは
絶対零度で保管された美しき貴族たちが
自ら見た夢にうなされると言う 
また 街をうろつく怪物が 最も
巨大に ある物は最小になり
これは物の怪にかきらず
 小人や巨人さえも 生み出し
被害者を求め 街をうろつく
流石に メルト・ストリームは起ってはいないが
それの感覚に近い 妖気が充満する
この場所の
中央部 
 例の薬入り煙草を工場の前で
くねらせた男が従兄弟の
言葉に忌ま忌ましさを感じながら
キャンドルを祭壇に設置した
「はああ 俺も あの時バットトリップして
寝込んでなければ こんな目に」
「よいではないか 
おかげで あの正体不明の鳩の群に
襲われなかった からのう」
と白衣 銀髪の老人が煙草の男に
そう叫ぶ
近くにたたずむ でかい図体をした
例の煙草の相棒も老人に併せ
うなずく
「ちっ てめえも
このサイコ野郎の味方かよ
ん……
見ろでかぶつ ドクター 
 梅沢の旦那だ……」
そう指を指す先……
壇上へと 黒き 妖艶な髪を持った
農艶な体付きをした 女
顔はフードによって見えないが
それらに劣らない 艶っぽさがあると
男は想像し 女は予想する
そして梅沢と呼ばれた男
シルクハットにスリーピース
マント 総てが似合っているが 
やや 奇妙な顔つきが玉に傷か……
左がやけただれ 右が機械の男が
腕に 小さなステッキを脇に抱え
並んで 階段を上がっている 
「何か 話してやがるな 
桜井屋の野郎を殺して 
自分は小山の大将のつもりかよ
ったく 人事移動の多い職場だぜ
……ったく」
そんな ぼやきも聞こえぬ
祭壇の上 梅沢は目の前の
遥か北欧より召喚された
魔女フレイアと会話をしているのだろうか
梅宮が祭壇上からあせくせ働く
手下の姿をみて 驚愕と感嘆の声を上げた
「……すばらしい
流石は 北欧 スエーデン一の魔女
フレイア
このメルト・ストームの邪気
渦巻く 魔女会館では
並大抵の人間では 
激しい悪寒が神経を狂わせ
大量の冷や汗が脱水症状になるに
3秒……ミイラになるに 
5秒となる所を……
ここまで 押さえるとは……
さらに 巨大な水晶宮でこの場を包み
公安を初めとする 邪魔な奴等の
侵入を押さえる 完璧だ 
例のこの街……いや世界の優れた魔女を駆逐した事件
の後で これほどの力を温存した者が世界にいよう
とは……」
美しき黒いガウンの女が梅沢の言葉を聞いて
そっと 会釈をする
「お褒めを預かり光栄です
ところで……」
「報酬の話か…… 無論 そちらの言い分
どおり 総て宝石と金塊で20億
スイス銀行へ 振り込んだ」
「……その話ですが……一つ
私が真に望む物を付け加えたい」
「なんだ 言ってみろ……」
「それは 梅沢様の
 人間玩具を500ばかり……」
「……ほう 何故?」
「最近、生け贄の質が落ちまして
思う様に 高位の魔術が執り行なえない
……と」
「ふむ……」
「聞いた話によると 与芝……いえ
梅沢様の人間玩具は選りすぐった
それも 高潔の血を持ちし淑女だとか……
このフレイア いかに優れた魔術を極めようと
探す手間と言う物が
我が真理の探求を邪魔する
のでございます」
と指先で弧を描き 滑らかな
炎が大気を燃やす
「なるほどな……」
「我が 魔術研究所に投資すると
思って いえ 梅沢様がこのフレイアめに
恵んでやったと思えば 損をした思いは
ないと……ぜひ……譲っては…… 」
フレイアの言葉の一句一句に頷きながら
彼女の提示した数字を見て顎に手を当て
一人……考える梅沢
「ふむ……500か……
半分……どうだ……」
と梅沢の口から具体的な数字が述べられると 
フレイアは頭をもたげ 頷く
「250……なるほど
妥当……
では……」
とフレイアがガウンの中に手を入れ
ゆっくりと取り出す 水晶の瓶
「……」
「今宵は月が美しく……女神イスタル
の口紅は 闇に冴える 
赤き星の如く もしくは烈火
その手にした
水瓶から滴る 滴を待ち望む
ユニコーン と処女の子宮に
宿る 闇の中で うごめく 者よ」
そう 空を仰ぎ 
いくたあまたの蝙蝠を呼び起こす
「おおっ」
と梅沢の驚嘆の声をかき消す様な蝙蝠の羽音と共に
人間玩具の姿が消え残ったのは空しくそよぐ一陣の風……
「………
人間玩具250
たしかに……」
「……何が起こったのだ?」
「これは 中国は北京の
霊験道士……リー・サテリャンの
いえ……梅沢さま
西遊記と言う物をご存じでは……?」
「ふむ 知っておる」
「あの話に出てきた 金角 銀角と言う
鬼が持っていた 瓢箪を
 私が独自に研究し
作った物」
「なるほど……
人を閉じ込め 酒に変える
あの瓢箪を……
むっ……始まったか」
祭壇の中央におかれた 
玉座の周りを 紫の閃光が囲った
「準備は整いました
どうぞ お座りください」
と黒いローブを着た女が
梅宮にそう伝える
「うむ……
……! 貴様は……」
梅沢は目の前の女性をみて驚愕をした
黒いローブを脱いだその姿
誰であろう 
ワルサーP36を構え堂々とした態度の
その女は……
「あんた この玉座が何を意味するかは
知らないけど……死んでもらうよ」
ミドラだ 
両の手に握られた拳銃は
フレイアと梅沢を捕らえる
予想外の邂逅に驚く梅沢
「何故……ここに 水晶宮の守りは
如何なる 物も受け付けぬはず……
何処から侵入を……」
「上を見な……この玉座の発した
妖気がこの魔女会館をおおっている
……水晶宮だったけ?
をとかしているのさ 」
「むう……不覚……」
宙……ドームの様に
魔女会館を囲った 白き壁が
まるで フロンガスに拠って
無残にあなの開いた オゾン層の様に
一つ……星空が覗く穴が彼を見下ろした
「さて……とっとと地獄に落ち……」
ミドラが引き金が引く
その刹那
「……な……」
ミドラの鈍かりなき顔に
一瞬の動揺が走る
フレイアの指が 弧を描き
小さな水晶宮が現れ……弾丸を弾く
と同時に梅沢の姿が消えうせ
玉座にその姿があらわる
ミドラの勘がフレイアの魔術に
よって 梅沢が転移されたと分かって
3秒
巨大な体躯が包み込む
妖気を匂わせる 紫の煙と閃光を除け
その姿を表す
巨大で研ぎ澄まされたと形容するが正しい
牙 丸太の様な 腕 
長く様々な形の突起を持った尾
その姿は太古に滅んだ恐竜を連想
するにひさしい
怪物が巨大な咆哮を上げると
嵐が 渦が 彼の周りに渦巻いた
「キサマカ……ワタシヲ
ヨビダシタノハ
ナンニヨウダ」
巨大な体躯をゆるがせ
宙を浮く 怪物に
梅宮はこう告げる
「取引 生け贄500と引き換えに
私に 力を!」
「……」
梅宮の身体を光が包み込む
「おお……これが 
これが 」
梅宮の歓喜を横目に 
人間玩具を連れ去り
消えていく
「……ふはははは」
梅宮が手を空にかざす
と……メルトストーム
がこの魔女会館を襲った
強大な殺気に我を失い狂気に落ちる者
逃げ惑う者 魔女会館は地獄絵図の相を彼等の前に見せた

「うう……苦しい」
ミドラが メルトストームの
毒気にやられ 床にへたり込む
「……苦しいか
楽になるぞ?……さあ
この玉座へこい……」
梅沢の目が妖しく光ると
憑かれたようにふらふらと
玉座にちかずく ミドラ
梅沢の手がミドラ 脳天を触る
手が光を帯び 強大な妖気が
ミドラの脳に送り込まれる
「ああ……あああ」
「くっ……ふっふ 
代々木 美佐子 俗称ミドラ
お前を虜にしてやったぞ…… 」
梅沢がそう ミドラに言うと
ジッパーを下ろして 
巨大な男性をミドラの目の前に垂らす
「ああ……」
目の前に垂らされた 肉の棒に
ほうずりをしはじめた
その熱い感触を味わうと
ミドラは口に入れた
強烈な舌使いが梅沢の脳天を走る
「どう?」
じゅるじゅると
淫らな音をたてている 口を外し 
梅沢に聞く
「結構だ」
「気持ちいい?」
「最高だ」
「よかった……」
もういちど 含んだ
かぼかぼと涎と粘液の音が
梅沢を更に興奮させる
「お前もみてるだけでな
く交わるがよい」
宙を浮くフレイアの周りを囲う
水晶宮に梅沢の伸びた手が巻き付く
悲鳴を上げる暇なく 
姿が見えなくなった

男の物を奉仕して感情が高ぶったのか
ミドラはピーコートを脱ぎ
ブラウスのボタンを外しはじめた
日焼けをした 
小麦の色の肩が見える 食い込んだ金の腕輪がその淫靡さを
さらに引き出す
小振りだが熟れた肉付のいい弾力性がある
乳房がブラウスから落ちる
含んだ亀頭を舌の上で転がすと
おもいっきり 左右に頭を揺らす
快感が根の根元を揺るがす
「おいしい
最高
あなたの
熱くて堅くて」
とミドラは梅沢にこう喘いだ
「だしてもいいのよ…
ほしいの もっと美味しいのが」
「では……」
ミドラの口内を白い熱い稲妻が走る
「んんん……ん」
つつ……つと糸を引く
粘液を指で拭い嘗める
「おお……何と 美しく
そして 淫らな ……」
スペルマを飲み干し 
妖艶な夜魔の微笑みを投げる 
ミドラが梅宮にこんな淫らな台詞を
投げる
「バックでお願い
みて このおまんこ
上の皺の拠り加減
丁度いいでしょう
前の男も好きだったの
バックが 
だから ここが発達してるの
あなたにもあじあわせたいわ」
せり出す 尻を見上げ 梅宮が
淫らな液体が
あふれだす肉壺にペニスを突っ込む
「ああ……もっと 嘗めて
耳……私の快感が高まる場所
ピアスの所……ああ」
耳朶が梅宮の口に吸い込まれる
「ああん ああん ああ」
極度の快感を受け入れたミドラは
余りの重さにその役割を失った
秤の様に 倒れる
顔は恍惚そのもの さらに襲う
梅沢の舌を堪能する
「むう……こちらも味わうとするか……」
梅沢は指に絡めた水晶宮を割って
魔術師を取り出す
「ん……あっ はあ」
ローブを脱がす
透き通るような白い肌
熟れて巨大な乳房がシミーズから垂れる
フードから現れる まるで
月の光にさらされた
ギリシアの彫刻とでも言うべき
ミステリアス プラス 艶やかな顔
濃く前に垂れた淫らな黒髪と
書道家が引いた様な長く露の様にしなやか
な眉がそれにまるでチーズとトマトの
様に見事な調和を見せ
さらに梅宮の食指を揺さぶる
大きく宇宙を見出だす様な目も
赤く まるで血を滴らせたような
真紅の紅 逞しく 整った鼻
うまそうと男に言わせる
魅力を秘めている
食べてみたい 人食い鬼で無くとも
そう想像させる 彼女の顔
だから フードで隠すのか?

北欧の魔術師が梅沢に
陰部を愛撫され 喘いだ
「ん……ああ……ああ」
「どうだ……もっと良くしてやろうか」
その台詞が言い終わらぬ内に
梅宮の影が立体になり
もう一人の梅宮が現れる
牙 けだらけの容貌
黒い山羊
魔王から力を受けた彼に不可能は
もはや……ない
「ああ……なんで 私の
趣味を……だ……だめ
いっちゃう」
黒い山羊が フレイアの滑らかな
下腹を抱え 倒れそうになる
彼女を持ち上げる
「ああ…思い出すわ
 250年前…ヨハン・シュトラウツの
奏でる バイオリンの音
あのドイツのワルパギスの夜を 
メフィストの腕に倒れた
あの 一時を……」
黒い山羊がフレイアの言葉を聞き驚く
「おどろいた……わたしね
本当の年は500と40
5世紀に渡って魔女をやってるの
いろいろな事があったわ
ヨーロッパの魔女狩りが盛んな時
教会の男に監禁されて
3ヶ月 口と下の口に注がれる
精液を飲み干し
それだけで
生きてきたこともあったの
そう 私のお腹には 3500人もの
男の精液がたまってるの
あなたのエキスも それにくわえさせて」
と黒山羊のペニスを口にほうばると
絶妙な舌使いで
黒山羊を圧倒する
下腹に梅沢の手が当たる
顎をカクンと倒し されるがままになる
フレイア
「ああ……これよ……これこそ私の
求めていた
夜宴 もっと 何度も注いで」
横にいる バックで攻められている
ミドラの声を聞きながら
目が微笑みを浮かべながら
呪祖の様な 魔女の声
腟内がピクピクと痙攣し ぐっとさがってきた
子宮口が黒山羊の亀頭を吸い付き
精液を一滴たりとも 残さず飲み込む
欲情に駆られたテラテラと黒光りする
熱い黒山羊のものが
子宮をつつく
揺れ動く 乳房と白く 女神の横顔の様な 
美しい
下腹は同姓のミドラさえも 魅了する
 思わず固唾を飲むミドラ
流し目でフレイアがミドラの方を向き
こう語る
「楽しみましょう 
背徳という物を……」
熱く 湯上がりの様にほてった身体を
揺らしながら 二人の叫び声とともに
この街 荒神は憂鬱そうに闇に傾いた





   

「……おい…くそっ
こいつもか……」
薬入り煙草の男が既に
生き絶え ミイラ化している 
部下の頭を蹴った
「……」
梅沢の起こした
妖気にさいなまれた 
哀れな 被害者は ドクターEと
彼とその相棒を残し 
白骨もしくは 枯れる寸前の
ミイラだけ……
「おい ドクター何が起こった」
「メルト・ストームじゃな
これは 」
銀縁の眼鏡の縁を握り ゆっくりと
周囲の空気を観察する
白衣の男
「なんで おれらは 平気なんだ
ドクター」
「……ふうむ」
「お……?」
周囲を覆った邪悪な波動を解く
一条の光がこの場に現れる
白い閃光 無数の鳩達
「お……おい なんだありゅあ」
思わず驚愕の言葉を漏らす彼を横目に
玉座の周囲が正に壮絶たる殺気が渦巻く
その感覚は百獣の王が眠りにつく檻の中 ごとく
またその芸当と咆哮によって怯え倒れこごとく平伏す草木の如く
波動は彼等を吹き飛ばした
白い鳩の軍勢を見ながら既に果てたフレイアを床にそっと
置き無数の鳩が作り出した霞をにらみ付ける
「和田真……か……」
勝負は一瞬であった無数に飛び立つ7色の鳥の群れは
四方八方より梅沢を切り裂く
「この程度 笑わせる……ぞ」
ゆっくりと燃える火の粉がとり達を包みこんだ
ごおおうと燃え盛る火の粉に突っ込んでいく鳥達
「そこだ」
梅沢が量の手の平を構え
巨大な光線が打ち込まれる
「……」
宙の空間を裂き 近くに現れる和田の姿 
「もうひとつ」
奇妙な逃亡戦がその場を繰り広げられる
まるで見る者を狂わせるかの様に……
「そろそろ 術の力も無くなる頃では無いかな 
とどめといこうか……」
その時 銃弾が梅沢の額を貫いた
「な……なぜだ 私の周囲に張り巡らせたこのは………伏兵など存在せぬはず
き……きさまあ……」
七色の豪快とも極彩色とも言える南国の鳥が梅沢の頭上を飛びさった
轟々と燃える灼熱にそのみを誇るかの様に
美しく照らされ また たたえていた
「………何故……大航海時代 
名だたる提督達は肩に九官鳥を乗せていたかご存じか?」
と和田がのらりくらりと行った時
断末魔の声を上げ
崩れ込む梅沢
「教養を身に付けるべきだったな……
地獄など信じていないが………それが冥土の土産として受け取るがいい………
………いや 聞く耳を持たぬか……」
その梅沢の上ミドラが燃え盛る陽炎に揺られ
握り締めた銃をだらりと垂らしていた
リブォルバ-の銃口から沸き立つ煙……硝煙………
「この野郎 中出ししやがって」
最後の銃弾がうちこまれた時
和田の肩に一匹の九官鳥が泊まった………



            

「ふう
ともかく ありがとう あんたが九官鳥を飛ばして
躯に潜んだ 邪悪な陰水?……だっけ
を追い払ってくれて」
と完全に崩壊した魔女会館の玉座の前でミドラは和田にそう言った
「……礼には及ばぬ
むしろこいつに言って欲しい」
と肩に乗った 九官鳥に言った
「鳥さんたちかわいそうに 死んでしまって」
とさやかが鳥の死骸にさわると
黒く焦げた紙切れとなって灰がサラッと風に飛んだ
「?」
「これは町外れの陰陽の道に通じる者がこしらえた
式神……安心しろ」
式神 日本は平安の世 宮廷の術使い阿部清明
民間信仰の術士 ドウマ法師
後に歌舞伎の理となす強大な二つの魔術を使う二派が存在した
彼等が好んで使ったのが仏像や神などに神霊を封じ込める
式神の儀である(一応 この式神の正体は忍者ではないかという説もある
以外と信憑性が高く著者が評価しているので追記しておく)
まさか太古に滅んだこの術を使う者が居ろうとは……
荒紙区……あなどれない街である
「よもや 北欧伝説の魔女の使い魔アプラサス以外に
術を仕える者が居ろうとは……」
と魔封の鎖に縛られたフレイアが唸った
「さて 本題に移ろうか……」
と和田が制した
「そうだった ねえさんはこの水晶の中にいるのいないの……
どっちなのよ……」
「………知らん……私はただ この生け贄を研究材料として受け取ったまでだ」
「じゃあ 解き放って……」
「では 鎖をほどけ ……」
沈黙がこの場を支配する
「だめ じゃない これじゃあ平行線よ」
「貸せ……」
と和田が水晶瓶を取り上げる
「……ふむ……」
とまじまじと水晶を見つめる和田
なにかを思い付いたかの様に 歩きだす
「ちょ……ちょ……ちょと」
フレイアとさやかが顔を合わせる
「和田……どういう……つもり」
とミドラがうで組をしながら切れの良い目を向ける
まるでピューマか虎の様な
「け……あいつも 同じよ考えてるのは」
と悪態をつくフレイア
「どういうこと?」
「研究材料にきまっている……あれだけのいいもの
出る所に出れば 天文学的な値段になるわよ」
「えええ」
と目を真ん丸にして驚くさやか 無言でミドラがカチャリと銃を構える
「いや 違う」
と和田がいいながら水晶もう一回

その日 荒神区では
無数の鳩が空を悠々と飛んでいった
まるで伝言をまつ主人の元へ飛んでいく 鳩のように……













      

南国を夢みる熊の後書き

これはですねー 黒沢明の『用心棒』ですな 完璧に
うわははは いやあ 農民が技術者 三船敏郎が太田
野党がシャープマーダーの組織 うーむ 
われながらよく変えたもんだと関心します
まあ 日頃 ホラーばかり書いてちゃ 心の平常が失われるので
エンターテイメントにしよう と書いたら
見事 これです なんだかな……
面白いことは面白いんですよ うん
でも やっぱり疲れた うん 
長い物書き慣れてないんで(といっても感覚的に
一時間の時代劇ぐらいでしょうか)
いや面白いのは太鼓判を押します はい 
でも疲れたのでもう書きたくありません
はい おれって短編型の作家のようです
ほい とにかく 疲れたのでここらへんで……

2000年 11月の中頃 
                 机上

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