最近のトラックバック

カテゴリー

最近のコメント

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« | トップページ | »

2017年1月 8日 (日)




*1.C:\Users\owner\Desktop\ストーム2.txt

ストームストリームストームでテロが起こった……

それは
いわば、それ以前の社会……特に
教育に問題があったのだろう
それを軸に
ストーム各地で内線がおきはじめた
さらに、質が悪いことに平和
ボケをした民衆が暴力に対しての
規制について
いわば
「ここまではいいが……ここはまずい」
といった
けじめがなかった事
それが原因となり
テロリスト達はメカに乗り込み
大統領を暗殺を封切りに
地方在住のストームの民を無差別殺人
してしまった
いうなればカタストロフィ(終焉)
が各地で起こっていたのである
そこでテロリストの多く
が黒い髪をしていたので(彼らは 黒髪意外に 尖った耳をしていた 

クロード もしくはハーフリングと呼ばれることとなった)
差別の対象としての
黒い髪と差別する支配社会が作られた
黒髪たちは蔑まれたが
ある意味、強力な社会が結成された
これが現在の黒い髪に対する
差別と巨大集権国家ストームの発端である…
その後、さらに悪化するテロリズム……
それに比例するかのように
日々ひどくなる差別
ついには黒い髪の民の内部から
テロリズムに対する反感の声が上がり
事は収拾がついたかの様に見えた
しかし テロリスト達が完全に消える事は
なかった
やがて『戦いに解決はない』といった認識が
生まれ……この戦いを『大陸大戦』
とよばれ……
大戦勃発の宇宙世紀0026から
12年の歳月が流れた……

      1

「ぐおおお」
警棒から10万ボルトの電撃が流れる
「……」
フレイアは倒れた男に後ろ姿を向けた
しかし……男はふらつきながらたり上がるとフレイアに向かって叫んだ
「この裏切り者ぉぉ
お前もこの場に駆り出されるならば
クロカミだろうがぁぁ
てめえにはこのくそみてえな国のために
軍隊に駆り出される黒い同胞や
俺の4歳の子供が黒髪以外の抗争の流れダマに当たって死んだ事
ゲットーの真実をみた事があるか
この温室育ちのポリ公がぁぁ」
フレイアは銃口を向けた
「あなたみたいな人がいるから
戦いはおわらないん
じゃないのぉぉ」
銃弾が脳天を貫通する
赤い血が黒髪を染めた
テロリストは3年前に死んでいった
妻の事を思った……
そして 自爆システムが作動
フレイアが署に戻る頃
廃屋が爆発した
不発弾処理をしにいった
検察官が5人死んだ……
検察官は皆……
黒髪を
していた……

     2

フレイアはパワードスーツをぬぎながら
今の自分を表す単語を選ばなければ
自分がどうにかしてしまうと理解っていたが
頭が働くなっていた

そして、ヘルメットをぬいだ時に前に垂れた
豊かな黒い自分の髪を見た 時 
血で染まったあの時の黒髪を思い出した
  こんな時代に生まれていなければ
  自分の誇りになりえた
その呪われた髪に優しくふれた
そう私の髪をほめてくれた人……
あの人だけだったわ……アンナ夫人……
フレイアは幼い時に
大統領の夫人であるアンナ夫人の屋敷に
メイド……
いや屋内奴隷として
飼われていた
その当時、彼女は
野外奴隷の存在も貴族の苦悩する苦痛も
自分が恵まれた存在である事も
夫人が破差別階級である事も
彼女の慰みものとしてその身をけがす事も
知らなかった時があった事を思い出した
………若かったのね……
そう……思った
私だって 仕事としてあの男に銃を向けるよりも……
あの夫人に銃口を向けたかった……
そう思うと大粒の涙がこぼれた
無慈悲な主人をにらみ付ける獣の様に
私を捨てこの公安という名の動物園に置き去りにした ……あの人は……

あの人みたいに
私は 
自分の同胞を殺し自らを捨てる程
人は、変わってしまうのね
戻りたいあの頃の……あの人の膝に顔をうずめたい
そんな……思い出をはせる内に
夫人の姿が思い浮かぶ……
いつも……緑色の服をきて
ベールで顔を隠していた
いつも見えるのは真赤のくちびる…そんな
夫人の事を思い出す
だが奇妙な事に、ビリジアンの迷彩を着た
自分が撃ち殺した男が浮かぶ
あの男を打ち殺したとき……の男の目は
すんだ美しい目をしていた
夫人の姿と男の姿が合わさった
時、一匹の翼龍という名の恐ろしい鍵爪をもった獣となり フレイアの心はそのかぎづめ
に引き裂かれ……かきむしられ
なじられた
遊ぶのにあきた 
獣はそれを啄み始めた

フレイアは悲鳴を上げた

ヘルメットが落ちた……力が無意識に緩んだのだろう 音をたて転がるヘルメットに気付きようやく……空ろな目が知恵と優しさを取り戻した
私らしくない
私らしくない
私らしくない
と心の中で繰り返し繰り返し唱えた
それは夫人が自室でいつも呟いた言葉ににている
「先輩、大丈夫ですか?」
異常にきがついたのだろう
ドアが開いて同じ黒い髪をした少女が入ってきた
「あっ……つぐみ」
フレイアは自分の大切な物を見た気がした
しかし……ツグミしかこない……という、事も知った
「他の皆は」
「さあ……帰ってしまったんではないですか」そお……か 私みたいな黒髪の事なんか……とフレイアは黙認した

その夜
フレイアは夢を見た
長い嵐の夜
雨粒がフレイアの顔に当たる
その中に光をみつけ
その光はしだいに…… ひき……
さかれていく
1つ、2つとフレイアは数えていった
男の声が聞こえる
そして、一本の木をみつけた
フレイアは木立ちに入ると雨と嵐の風は去り
木には日光が差し込む
そして 緑の葉がフレイアのまわりに降っていく
一枚、一枚
やがて、木の葉は嵐のようになり
フレイアはやさしく満ち足りたきぶんになっていく
きづくとフレイアは一本の木になっている
ああ 百年……
また……誰かがくるのを待たなくては
そして木は少女となり
フレイアを置いて去っていく
手をのばすと雲になり
飴色の空にきえていく
一本の木はふかいねむりについた……
一本の木はふかいねむりについた……
そして
木はにおいを放ち
緑のはをつけた
少女の声が聞こえ
フレイアは風向きが変わった事をしめした

そこでフレイアは目が覚めた
ベットで上体をおこし
ふと 目をつぶって黙想をした
フレイアの癖である
ああ 幼い頃のゆめでも見れればよかったのに
と……頭にありふれた考えが横切った
顔を洗おうかとおもいベットから出ると
ランプの下のデンワが光っているのが見えた留守番電話……何かしら……とフレイアはボタンを押した
まるいスピーカーから声がでると
「あの……ツグミです……先輩大丈夫ですか私……先輩の事尊敬してるんです
今度、一緒に食事でも行きませんか
いくら………仕事でも頑張り過ぎると
その綺麗な黒髪が痛んで台無しになっちゃいますよ
それじゃあ」
フレイアは
フフ やさしいのね
あの子 自分の髪についてうつくしい
と言われた事が
あるのかしら………
などと考えながら
フレイアはテレビをつけた
制服に手をかけると
バッチが手に触った
そのバッチには女を表す♂の形をした
そのバッチには文字が書かれていた
せいぎ……いましめ……あんぜん
ふと フレイアは文字の書かれている事の
愚かさに
怒りよりも嘲笑の溜め息が漏れた

冷ややかな笑い……

それはいままで黒い髪をした自分に対して
されてきた行為であった

なにが正義よ……
私達に対してする行為はなに?
交通違反として罰金をとり
小遣いかせぎをしたり
銃で殺したり……

もう……十数年も変わらない
ゆがんだその正義という意味
そしていましめ……
誰がいましめられるのよ……
どうせ 黒髪以外のやつらが私らを殺したって
いましめの意味を知らない冷たい司法のやつらが……
もみけすだけ……
そんなの……
フフフ

フレイアは笑い込み上げてくる物を押さえらなかった
テレビでは黒髪以外の人間が
ニュースという……解説をしている
少年の非行……
何をまぬけな話をしているんだろう
そういう 現実も……
そういう 世界でしか自分を見出だせない
者もいるのに……
そんな事をするなら
いまだ 問題視の段階の解決されない
この病んだ虹をなおしていくのが必要じゃないの
ほら みなよ この町を

フレイアはブラインドを上げた
そこはゴミ箱をひっくり返したような
壊れた時計の様な町の光景がうつしだされた
あの男の子は、宗教団に入って
洗脳されて教団の本を売っている
ずっと……
もう二十時間も
『この本買ってくれませんか この色彩
素晴らしい表紙 うつくしい本です……
たったの20デルですよ』
ってテープレコーダーの様に
同じ事を何度も 何度も
誰のせいであんな目にあわなくちゃいけないの
画面が変わる
ドラッグを燃やす場面
……あの子はドラッグ中毒者なのよ
フレイアはドアを開け叫んだ
「おーい 朝からそんなもんやってると
体壊すぞ」
だが
「トリコ仕掛け 回転体……」
など意味不明の言葉を繰り返すだけ
「ふう だいじょうぶだよ姉さん」
とかいってたのに……
誰があの子を更生させるのよ
テレビに向かい叫んだ
しろいはとが画面を飛ぶ
「はは そんなに黒がきらいなの
黒は美しい
黒はうつくしい
くろはうつくしい
そうテレビでいった事があるの
黒が汚いって誰が決めるのよ」
そう心で叫ぶと
風に煽られ黒い物が入ってきた
それは外でナベをにている
ナベの中の食べ物は粗末な物だった
子供たちが集まって火に当たっている
やっぱり私の帰れる所はこのゲットー
なのね
いい香り……

フレイアはこの町に初めて来た
時の事を思い出した
みな 私を心から迎えてくれた
みな やさしく
そして
心に私と同様に傷を持っていた
ああ帰れる所がある人間はしあわせね
そう映画の台詞を思い出した……































*2

 時は宇宙世紀0038
後に『大国一強時代』とよばれるその時代に一つの大国が
滅亡の危惧に貧していた
巨大集権国家ストーム
全ての富が集まるその大国
マフィア『南国の夢を見る熊』
民間放送局を装った犯罪組織『HOT/KUN』
公安組織『戒めと審判』と特殊機構『正義と戒め』
の三巴の抗争が繰り広げられていた
それは3月程前だろうか
ストームの最北東
にある砂漠地帯『ロンド』
で第4の犯罪組織が誕生した
その名『砂漠の暗殺者』
彼等は3年前の大戦の武器と
砂漠地帯の油田を使い
巨額の富と強力な兵器により
周辺の犯罪組織を傘下に加え
ついには ストームをその手中に納める
作戦を開始
ストームの港地帯に破壊工作を行い
経済を弱体化 先物取り引きを操り
弱体化させ弱った所を叩き潰すその作戦は
経済に多大な影響を与え 作戦は成功かに見えた
しかし 無論 ストームの組織がだまっているわけではない
『HOT・KUN』は自分の傘下の賞金かせぎに
『南国を夢見る熊』は港地帯に詳しいならず者のキャプテン・ブラックに
そして『ジャッジアンドアドバニス』はストーム最強の
賞金かせぎ『シャープマーダー』に仕事を依頼する
この抗争に終止符が打たれる時はあるのか
そして デザートアサシンを倒すべく送った
エージェントたちの運命は
戦いは 今 始まる宇宙世紀0035 5月
ストーム北東の砂漠地帯
の独立国家「ファルコン」
に国籍不明のホバー走行型
要塞強襲用大型のメカ(人型、下半身は
ホバー走行の為脚がついていない
基本装備、胸のLTS砲120インチビーム砲)

三体
哨戒を行った
自治警備兵のガードをやぶり
突破
小都市『ドルボア』および周辺地域を
破壊
ファルコン軍開発のパワードスーツ
『デザートアサシン』
の攻撃により
三体を大量の砲撃を加え
爆破 
後に言う『大陸大戦』の序章たる
『砂漠の狐の攻防』の光景である
宇宙世紀0036 4月
その日 フレイアはメイドの仕事を終え
読み書けの本を取りに大統領邸宅の図書室を目指し
長い廊下を歩いていた
突然 襲う 衝撃
邸宅が揺れる
『地震かしら』
そう 考える
しかし そこに見た物は黒い髪をした
3人の迷彩服を着た男と
『大統領暗殺』を成功させた
ラジオから聞こえるプロカバンダ放送
フレイアは悲鳴を上げた
一人の男がフレイアを押さえ付けようと走る
飛ぶ弾丸
同じフレイアと同じ執事の大沢トールが男の脳天を打ち破る
「ここは危険だ 逃げるぞ」
大沢はフレイアの手を引いた

『ニンフの園』
踏み付けられたヒマワリ
一体の機動兵器『POL・38』
誰もいないのか 
略奪を行っているのか
フレイアと大沢はそのメカに乗り込んだ
燃え上がる 
邸宅を後に……
「ふう 徴兵経験のおかげで助かったな……」
「これからどうするんですか?」
そうフレイアが大沢に聞く
「そんな 敬語はもう使わなくてもいいんだ」
「あ……すみません」
「いや…謝ることは無い
ゆっくりとなれていけばいいんだ
しかし 君は自由になれたとはいえ……
最悪の形だな……これは」
メカが踏み付ける道路
見慣れたこの街
だが 建物から上がる煙、火薬の臭い
何時だったか 食材を買いに鼻歌を歌いながら行った
 スーパーマーケットは爆撃を受け
へこみ
自分の大好きなファンタジー小説を扱った
ブックストアは占領されていた
余りの悲惨な光景にフレイアは現実感が全くなかった
「あの……」
ちょこっと覗いた
窓の外
風がフレイアの黒髪を旗めかせる
「なんだ」
「これに着替えるんですか?」
「ああ……メイド服もスーツも 目立ち過ぎる……
それに君は黒髪だ……うまくやれば……奴等の目をごまかす事
ができる」
軍服には血糊がべっとりついていた
血の臭いに噎せる
「はい……あの……」
執事服を脱ぐ大沢に言う
「着替えるので向こうを……」
「ああ そうか」
数分後
「これ 難しいですね」
軍服を着終わり
軍靴の紐を結ぶ
「あれはなんですか キャンディーのようなもの
を左右にふっていますけど」
「……!検問 まずいな……
いいか、これから言う事を覚えろ」
「は はい」
大沢はゼスチャアと言葉を教えた
30秒後……
「そろそろか
おい……」
「は……はい」
検問 軍服を着た男がフレイア達の乗る
メカをとめた
「言われたとおりにするんだ
こう見えても 俺は昔役者をやっていた事がある
ほら 肩の力を抜いて」
大沢の手がフレイアの肩にのる
「とまれ」
板を左右に振る
「あ 黒騎士中隊 大統領邸宅襲撃 および
暗殺完了しました」
「ふむ 見ない顔だな志願兵か?」
「はっ 」
『大統領……』
「大統領官邸で解放された者です
この黒髪解放戦線に身を捧げるつもりで入隊しました」
「ふむ……これより第二作戦 
ストーム軍の進行を押さえる防衛戦にでる
君の部隊には指揮官の輸送を命ずる
志願してのいきなりの大仕事だが人手の足りない
今……我慢して命令を聞いてほしい」
一人の軍服を着た女が現れる
予想に反して若い……
16歳ぐらいだろうか……
「前線指揮官のアレンである
ご苦労……
君たちの上げた功績はわが軍の戦意高揚になるだろう」
女がPOL・38に乗り込む
銃口が背中を 捕らえる
大沢の目が殺意を持つ
「おい アマ 指揮官だか何だか知らんが利用させてもらう」
「!……はな








































*20

「こちら『ジャステス』
ビル大破状況の映像を送ります」
ビルの上空 
巨大な軍用ヘリ『アパッチ2020』
前世紀の兵器だが、総重量約15トンの250名の完全武装の特殊部隊
を詰め込む事のできる公安組織の『正義と戒め』の空中要塞
兵器の最大搭載を驚くなかれ
ロッケットランチャー2009を950キロ
機関砲『デ・ラージ』を1490キロ
ビームライフル『CQ』を230キロ
搭載できる 怪物と呼ぶにふさわしい
巨大兵器がストームの上空を飛ぶ……
映像を見ながら
時の大統領『大沢トール』は一つの決断を
した
巨大化しすぎた犯罪組織を潰す……と
机に座り
書類を取り出し
目を通すと
判を押した
公安庁長官フレイアが考案した
予算案の15公安機構への予算増案
公安部隊の強化・軍隊化『サイクロプロス計画』へ…… ストームの上空を一台のヘリが飛ぶ                   !zx
いや……その改造されつくした
超ギガ級の外見
だれが呼んだであろう
大空魔城……
公安予算の2割を注ぎ込み
巨大ヘリ『アパッチ2020』
を更に巨大、複雑化した
特S級特別公安部隊『サイプロクス』の要塞
バーニァは450本
最大推進力時速400キロ
海中に潜る事もでき
その速さ200ノット
レーダーは340の偵察衛星回線『ROO』
ストームだけでなく 調べようと思えば
世界中のアリの図鑑を作れる
5台の宇宙戦車を詰み
14台の戦闘機
12台の爆撃機
60台の戦闘ヘリ
12台の輸送ヘリ

を搭載し
何時でも2万の兵の出動を可能
ロッケトランチャー43トン
S3ホーミングミサイル4520本
120ミリ機関砲400門
内部は会議室から弁当屋まで4万の部屋に別れ
まさに 一寸の隙のない その巨大な城
「あっ……ああ あっ」
フレイアは空に浮かぶ魔城を眺め頂点に達していた
「あれが……ああ 大空魔城なのね……ああ」
ガラスばりのベットルーム
大統領官邸 一度は捨てたこの故郷に戻り
嫌でも上がるテンション
「気に入ったか……」
「ええ…… ああ 駄目もう……だめぇぇぇ」
大沢の胸に倒れるフレイア 
フレイアの中に流れ込む熱いエキス
降りてきた子宮口が精液を一滴たりとも漏らさぬようにと 
貪欲な 愛液を携え 彼のペニスをなめ尽くした……  
「はあ はあ は……うん ん……」
乾いた唇と口紅で赤く染まったフレイアの唇がかさなりあった
「女になったな
おまえも……」
「ああ……う 待ってたの 何年もあなたを……」
首筋を愛撫する舌がフレイアの首を激しく揺らす
髪は乱れ 
空に浮かぶ大空魔城を眺めフレイアが囁く
「あの
鉄の塊……私が最初に見たあの庭園の兵器を思い出す」
「嫌か……」
「いいえ……ただ落ち着かないだけ……」
「ええ……」
怒りや 悔恨や嫉妬の涙の様な凄まじい 感情が
フレイアの子宮から悦びの涙としてながれでた 
「あの夜をもう一度…」
「色が白くなったな……」
大沢が フレイアを見ながらそう言った
「……日光に当たる事が出来なくなったからね……」
日光に当たる事が……というのは
ちょうど1年前のあの事件の性である
今は無き
彼女の妹である キャロル 彼女がストーム最後のテロ組織デザートアサシンを率いて
最後のテロ行動に移した
長引くテロリストと公安部隊の戦い
もともと戦争が嫌いだった
 キャロルとフレイアは和平を結ぶ 決意をした
そして フレイアとキャロルが相対した時
やつれ果てた 自分の妹の姿みた 
「つらかったのよ…… それであんな……」
かって ストリームブリンガー と呼ばれた大戦があった
黒髪とそれ以外の民族の誇りをかけた 戦いが
そしてその戦争の終結は意外で……最悪の形で幕を閉じた
ストーム軍はゲリラ戦で拮抗する 黒髪を倒すのは無理だと悟り
狂った決断を下した
毒ガス 『エターナル ヴァンピール』の配布 
……エターナル ヴァンピール その薬物を吸った者は
5割が 死にいたり それを逃れても 日光に対するアレルギー反応を
起こす 体になるという 物 文字どおり 日の当たらぬ暮らしを強いられた
かって 母の命を奪ったこの 薬 をフレイアとキャロルは飲んだ
自らに呪われた 血筋を絶やすために……
だが これは 不幸と呼ぶべきか フレイアは死ねなかった
日の当たらぬ所で生きなくてはならないという代償を払い
生き延びたのだ……
「……でももういいの 私 この仕事を引退したら
エタヴィン中毒の患者 まだ 何万人もいるのよ……の心の支えになるような
仕事に……」
「……思い出すな」
「ほら あの大統領官邸からでた時も 
お前は 色が白かったじゃないか」
「……そう あの時私に自由なんてなかった
日に焼けるなんて 事 経験したのは あの時からずっと後だったわね
わらっちゃうな……いまじゃ 考えられないもんね……」
「……そう……だな」
と 言い終わる直前に フレイアの腕が大沢の体を強く抱き締めた
「ね……え いつまでも こうしていたいな……」
深い悲しみを堪えるかの様なフレイアの言葉のなか
「ああ……」
大沢は 目をつぶっていつまでも放さない
 フレイアの黒い髪を撫でた
「くそ 何故だ」
「……わたしがやったのよ」
「……?……! なんだと?」
「いい 
この世界は絶対的な力が無いのよ」
「??」
「私は今まで 生きてきたのは……絶対的な力があると信じてきたのよ」
「……それは理想か?」
「ちがう絶対は 唯物論的に それは確実に存在するのよ
絶対的な 死と いう物が」
「いままで 幾つもの いろいろな人間を見てきたでも 
全てに違和感があった ……もちろん自分自身にも
でも分かったのよ」
「この世界は 本来進むべき ベクトルを示してはいない 
そう 外に向かうべき力が 内に向かっているだけ」
「それは 絶対的な存在に対する 憧れよ……」
「私は この絶対的な力に魅了されたの いかなる人間であろうと
いかなる 権力を持とうと いかなる 力を持とうとしても」
「……兄弟を殺されてそれを悟ったか」
「……ええ でも黒髪の為でもない 自分自身の破滅願望でもない
ただ 絶対的な力をこの世界に示したいだけよ……」
「患者を救いたいと言ったのは詭弁か!」
「……そうとも いえるわね でも これで 楽になれるのよ
私たちの姉妹も 死ぬ時は安らかに死んでいったわ……」
「神にでもなったつもりか……」
「ええ 死神にね……」
「そ……操縦復帰不可能 
強力なコンピューターウイルス『ウオルオーウイプス』
により 電脳機器がショート……」
バチ バチ と火花を噴きながら 
メーターが異様な数値を示す
「も……持ち堪えられません 脱出します」
ここは ナースストームの湾岸地域
上空で黒い煙を吐きながら 
巨大なタンカーに墜ちる 公安のヘリを見ながら
大沢はこう呟いた
「……墜ちな……」
ノイズに混ざる 悲鳴を効きながら フレイアは
湾岸のこの光景に 悔しさをこめて唇をかんだ
だが………その時プラチナの鳥が音速を駆けた
墜ちていくヘリの真下
「……ああっ 」
公安部隊を押さえる斥候を指揮をしていた
カロルは思わず 手に持った作戦概要図を忌ま忌ましそうに
地面に叩き付け……墜ちていくヘリと銀色の疾風を見た
プラチナの鳥……それは ストームの最右翼組織
『シルヴァメタル』からやって来た 
パワードスーツ……ラ・ピュセル
銀色に輝く 鳥を連想される長く嘴の様な独特な面棒
流れる様なスタイルの 西洋完全鎧
そして上に2つ 下に2つ計4つのバーニア
ブリギットの野望を阻止するためにまるで神が遣わしたかの様な
その姿はまるで白鋼の天使の様に………
ラ・ピュセルは 降下していくヘリを一瞥すると
手に持った ハルバード(長槍)を上段に構え
ヘリの後部を切り付ける 
外装を割いて 亀裂がヘリの内部の心臓部
エンジンをあらわにすると
腕のハンドガンを構えた
シューと音を縦ながら 光レーザーが機体を貫く
そして10秒後
爆破するエンジンが上空を明るく照らす
銀鋼のパワードスーツが赤い光に揺れた






































































*21

ここは ストーム最大のラジオ局 『HOT・97』
表の顔は昨日のスポーツ情報から最もHOTなデートスポットまでを
流す 普通の民放局 だが裏の顔は テロの斡旋から賞金稼ぎ
まで 裏の仕事をこなす 
賞金稼ぎの派遣会社でもある
その日 大沢は一人の女と対峙していた
女の名はフレイア・カロル・グスターフ
 ストームの最左翼テロリスト
森林の女神 『ブリギット』の若き指導者である
切れ長の目 長くタイトな黒のストレート
整った鼻……ゆっくりと呼吸するその姿は
まさにテロリスト……
「……なるほどな この大型タンカー を破壊すれば
ストームの経済に莫大な影響を与えるわけか……」
デスクの上には一枚の石油タンカーの写真
そしてナースストームの湾岸部の地図
「そう……」
カロルはビジネススーツがやや窮屈なのか
肩を狭めながらそう答えた
「君の依頼はよく分かった ……
いいだろう この件はわが社で処理しよう」
「……ありがとうございます」
「しかし……考えたな……」
大沢はかって 自分の愛した 娘の面影を見せる
一人のテロリストを見た
「……あの なにか……」
「いや なんでもない」
フレイア……何をしているんだ……今は 秋か……
空は秋空 ながれるとぎれとぎれの雲の破片
大沢の目から流れた
そんな大沢の考えが退屈な秋の風景に流れていった 
「……フレイア君」
公安の本部 待たされたフレイアはこの言葉に反応して
「………」
と無言で軽い敬礼をした
デスクに座る 一人の老紳士 
黒いコート かってストリームブリンガー(大陸大戦)
でつけた傷が顔に残るその男は 書類に目を通すと
顎をゆっくりとさすり フレイアにこういった
「君は 優秀な部下だ 私は 嬉しく思うよ」
「……」
軽いお世辞 聞き慣れた言葉はややフレイアを退屈にさせた
「とくに対テロリストに関してだ 素晴らしい」
精巧な芸術品を見るかの様なその目は
冷たく そして 内に押さえた衝動を無理やり押し殺している
そんな 感じを受ける 
「要件は なんでしょうか」
老紳士は一言 エヘンと咳払いをすると
こう続けた
「最近 どうかね テロリストの動きは」
なんだ 報告か……
とフレイアは心の中で ほっと息をすると
体の力を抜き 
「ええ と 最近はあまり動きが見えません
まえは まあ いろんなことがあったんですが」
「おかしいとおもわんか」
落ち着いた口調がフレイアの耳に入る
少々の沈黙のあと
老紳士はこう続けた
「最近はいった情報だが
……デザートアサシンとブリギットが湾岸部へ
大規模なテロを起こす情報が入った」
静かに フレイアの瞳孔が大きく開き始める
「タンカー『ガリアス』
君が知らないことを想定していおう
このタンカーは年間 ストーム内部の全石油量の3分の1
を運んでいる」
フレイアはこの言葉を聞いてかるく頷いた
……あいずちは軽く 静かにたれるこの頭を見ながら
老紳士はフレイアに言った
「君に このタンカー周辺の警備を行うスタッフの
まとめ役をして欲しい……無論 いやとはいわないはずだ
……テロリストを憎んでいる君だからこそ……」
この命令を期に
 公安の機関 『正義と戒め』が湾岸部に警戒体制を引くべく
静かに 動きだした
「よ アレン君 元気か……」
大沢はデスプレイと向き合い
書類を作成しているアレンの肩を
叩いてこういった
「あ……部長 」
金髪のロングがゆっくりと別れていく
日の光が反射して 眩しい 
「……ぜんぜん 元気じゃないですよお
えっと きのうから残業だし」
はあ と溜め息を着く大沢
「ああそうか……じゃあ 肩でももんでやろうか」
と大沢
「え……あじゃあおねがいします
あ……気持ちいいなあ 」
ニコニコと気持ち良さそうに目を細めていたアレンだが……
「グー スー グー スー」
「あ ば……馬鹿 おい起きろ」
同僚からくすくすと笑いが漏れる

「ふああ あ……ほへ……」
と間抜けな声をあげ
アレンが目を覚ますと 大沢の顔があった
それだけではないもう二人の同僚の顔なじみの顔も
「あ……キムちゃんに ライトさん……」
心地好い 冷たい風が顔に当たる
黒い髪に眼鏡を掛けた一人 紺のビジネススーツ
知的な輝きが目から漏れる
もう一人はおっとりとした垂れ目 おだやかな人柄が
見え隠れするもう一人の女が腕組みをしながら
アレンを見ていた
「……ったく おぶってやったんだぞ
なんでねるかあ……」
「え……おぶってもらった?部長に?
きゃー」
と……顔を赤くさせる アレン
はあ と溜め息を着く バウンティハンター達
「と……とにかくだな……え-なんだ」
アレンのあまりのマイペースさに少々
押されぎみの大沢に
「(ヒソヒソ)あの部長
仕事」
と眼鏡の女が耳打ちをした
「おう コピーキャット 仕事だ」
アレンの目の奥に 
光が宿る
「えー湾岸部 ナースストームの湾岸部でな……」

「卑しい 黒髪が……」
ストームの最右翼組織 『シルヴァメタル』
全大戦のパトリオット(愛国主義者)達によって
結成された組織である
前大戦が国司、ヒルデン オセアジュア等の国際的な視野から猛反発を食らって
守るべき正義など無いと答えを見出だしていて6年……
彼等は 戦っていた 黒髪というナショナリズムに……
金髪のロング それも単なるロングでは無く
長さ1・5メートルはあるだろうか
いすに座って その髪が地面につく様は
禍々しい感情を 見る者に与える
「シルヴァ様 いかがなされましょうか」
と脇に居る 一人の男が金髪の女にたずた
グラスを手に 優雅で洗練された物腰を見せる男
「……ふっ 」
と笑いをうすらと浮かべる 女
「決まっているだろうが 劣等民族など
我が槍の露に久しい 安易に払いのける存在
そしてそれをするのが
それが我々ではないか」
とやけに時代がかった口調で
シルヴァはこう啖呵を切った
右翼という組織のこういった 
時代がかった 口調に憧れる特性は
万国変わらぬ様だ…… このストームでも
「流石 ストームの開拓の御身よりこの郷土を守り抜いてきた
イテキ ヴァンをも打ち砕いた
アース家の当主 我が身 かの家に奉公できる事
身に余る栄光なり」
「行くか 我が下僕よ」 
「御意! 
ならば 我ら ボーン・ナイト 一同
命をかけて 主の命 守り抜きましょうぞ」
と男が言う
「嬉しく思うぞ ラファエロ 
ガブリエル! 我が槍を持って参れ 出陣だ」
「御意!」
金髪の女が赤き絹に包まれた 槍を持参し
シルヴァに手渡す
「この様なこのストームにたてつく者に神の裁きを」
そう どなりモニターを長槍でたたき切った
「見事!」
そうラファエロの声が 室内に広がる
モニターには白き防護服に身を包んだデザートアサシンと
青き 公安部隊の攻防が繰り広げられていた
「いいか コピーキャット サイバーパンサー ブラックピューマ
この場は全て俺の指示通りに動け……」
コードネームバウンティハンターすなわち 大沢が三人の
猫・豹・黒豹 を模した 防護服に身を包んだ女たちに言った
そして行動 ……大沢の受信機が通信をキャッチする
「……こちら ブラックピューマ 
タンカー周辺の警官配置の偵察を終わりました
地図をアップするので確認をお願いします」
「……こちら サイバーパンサー 
例の物の 準備を完了 現在デバック(バグを探す作業)と
バーチャル・リモータ を使った テストをしています」
ノイズが混じる 彼女達の報告を聞きながら
……大沢は宙を眺めた みかずき 
大沢は 月が照らす 青い海岸が遠くの光をゆらりと揺らす
時間を感じた 
「 バウンティハンター そろそろ 作戦時間よ」
アレンことコピーキャットが大沢に言った
「う……うむ」
「配備完了しました」
「ご苦労」
フレイアはそう特殊部隊の報告を聞きながら
地図を眺めた
「海岸部か……海から来るか
道路から来るかの二種の選択しかできまい」
フレイアはそう独り言を言うと もう一度地図を見た
海岸部には 約2000名の警官に3機の装甲哨戒車と
7機のAI起動の人型機動兵器 3体 空中機動兵器4体
湾岸部は 海上閉鎖を行うべく 
ヘリと小艦隊を配備している
最初に テロリストと公安がぶつかったのは
……空中機動型 RV・T/34 
この機種は全長 約7メーツ
全体的な概要としては
正方形が3つ並び 両肩に位置する部分に 
巨大なサーチライトとバーニア が仕込まれ
中央 パーツには 巨大な軍用パラボラアンテナがまるで目のように
露出している 
これら三体がサブマシンガン と思われる 小火器によって
蜂の巣状態で内部システムが破壊され
地面に墜ちたのだ
ちらほらと白い影(デザートアサシンの事 砂漠用に白いパワードスーツを
着ている事からこの渾名が付いた)の確認がフレイアの耳に通る
先行部隊か……
「……道路側からくるか……よろしい RVを送れ」
とフレイアが部下に怒鳴った
ポイント3・7 人型機動兵器GARMが警官117人と構成され
デザートアサシンの出現したと思われる場所まで出向く
……人型機動兵器GARM 当部は正方形で目の様な軍用パラボラアンテナ
そして体を支える 二本の腕にはマピュレイタ(機械の指)
の代わりに 30ミリ機関砲を装備 胸から競り上がる様に
一本の機関銃が露出している 
この部隊が白い影にぶつかったのは 最初の命令から
約10分程たってからである
「なかなか 洒落た 贈り物をしてくれるじゃない 公安さんも」
コピーキャットは爆風の中 そんな悪態を付いた
『YOーYO DJランカスター・オン・ザ・セット』
サウスストームのクラブ『ヒップポケット』
で ワンバースを終えた DJランカスターは
レコ箱に詰まった アナログ板を持ち上げ
フッと 埃を吹くと ターンテーブルにセットした
黒いボンテージのマントと
まるで トラックの全身を連想させる 
ステンレス製のい金色の重量感あふれる
ヘッドプロテクターが チェーンにつるされゆっくりと降りてきた
『クラップ・ヨ・ハン クラップ・ヨ・ハン 』
チキチキ
と アナログから流れる 音に併せてスクラッチ
まるで アイスホッケーのキーパーの
被るマスク…… 全身を覆う 白と赤の
ソフトレザープロテクタ
MICMASTERのマイクファイターの一人 相棒MCハードコア
 が会場を盛り上げる様に
フリースタイルをかました
「YO YO YO 確信つく いい音楽作る MCハーコー 鳴り響かせ太鼓
最高 ハイとロウの所……」 
『そろそろいいかな』
 そう 心のなかで呟くと DJランカスターは 自分の後ろに控えていた
DJにターンテーブルを指で示すめすと…… 
ヘッドプロテクターを外し
席を外し ステージを降りた
 いつのまにかシーンから消えた彼の姿は
まるで 闇に同化した様に……
なにもいわずに
静かに 出口を目指した彼はまるで一匹のコウモリを連想させた  
「あっ…… 久し振り 」
「遅かったな」
サウスストームの音楽の殿堂 ビートストリート
その街角の酒場『フィーメール』
「十年以来か……長かったな」
一人は ハード ギターケースを持った男
もう一人は 長い金髪に 黒い シルクハットとスーツを見にまとった
……細い目が 上品そうに 笑う
女が DJランカスターを迎えた
「まだギターの腕は鈍ってないようだな」
DJランカスターは ギターの男に言った
「あんな事があった後でも ……やっぱり
音楽が好きだったんだな みんな……」
「精神部に異常が発生しました」
「よくやった 」
変貌していく 被害者を見ながら 
トッドは心の底で音楽が嫌いになっていた
「これで 実戦に導入できますね」
ここは ストーム軍 軍事科学研究所
トッドは自分の力におびえていた
最初 兵士の士気高揚を 呷らせる 
為の 研究でしかなかった 精神変化の研究
その研究の新たなる段階に進めたのがこのトッドの作った
『エターナル』 
「常に君は良い結果をもたらすな……
LSD クラック(ヒロポン・シャブ・スピード・覚醒剤 )
戦場で生まれた物は いつかしか 若者を蝕む 悪となる
しかし 発想というのは 転換だよ……  」
彼は自分が作った物がここまで 相手を追い詰める物なのかと
フレイアは混乱した通信をたたき付け
湾岸のパトカーから飛び出しその茶番劇を 眺めた
光と湾岸の潮風がフレイアの髪をいたずらに 揺らした
ここは ストーム最大のラジオ局 『HOT・97』
27・8といった所か……
フレイア……何をしているんだ……












































*23

今は 秋か……
あれから十年……
老人は一言 エヘンと咳払いをすると
老人はこう続けた
老人はフレイアに言った
……テロリストを憎んでいる君だからこそ……
勤務は9年か……君は立派な公安の一員だ 私からお願いしたい」
前大戦が国司、天津、ヒルデン、キートン、オセアジュア等の国際的な視野から猛反発を食らって
守るべき正義など無いと答えを見出だしていて10年……
長さ1・5メーツはあるだろうか
「如何にも! 
例の……物の 準備を完…… 現在デバック(バグを探す作業)と
バーチャル・スペース・リモータ を使った…… テストを……しています」
フレイアはそうデルタコマンドー(特殊部隊)の報告を聞きながら
これから戦闘が行われるなど想像できない程 海岸の光は美しく 静かに打ち寄せる波をたたえるように……
「カロル……」
そんな光景を見ながら 情景を眺めるにも似た 静かな視線で
真っ黒な虚空を眺め 呟いた

「カロル様 先行部隊が 奇襲に成功しました」
着ている事からこの渾名が付いた)や緑の小人(ブリギットのパワードスーツは森林のゲリラ仕様の為 緑をカラーにする事がおおい)
の確認がフレイアの耳に通る
ポイント3・7 人型機動兵器GARM(グラム)が警官117人と構成され
……人型機動兵器GARM 頭部は正方形で目の様な軍用パラボラアンテナ
の代わりに 30ミリ機関砲を装備 
胸から競り上がる様に一本の機関銃の銃口が見える 
「おい コピーキャット例の奴を頼む」
「OK 用意出来てるよ」
そういうと コピイキャッとの当部パーツのキャッとアイレリーフから
二つのパラボラアンテナが出た 
これが コピーキャッとの最大の武器である 妨害電波発進装置である
「こうやって こうやって こう……」
コピーキャットの搭載されている 電波受信機には
機能が多種に渡って搭載されている
 電波の受信元を探る SSS(スペイスサーチシステム)
声紋判定機能(約 1億人規模の声紋データが納められているまた
 サテライト機能を使えば それの四倍の声紋の識別も可能
 また声紋をの波もみる事ができ さらには嘘発見器から 感情を調べたりも
てだれたアレンならば波を見るだけで 体系から国籍までを当てる事が可能)
さらに 受信だけではない 声紋から弾き出した疑似 声紋から疑似声を作り出す
コピーボイス 命令系統を混乱させる 声紋データから違った命令の電波を加工する
キャッチアンドリソース ボイスファクトリーなど(ちなみにこの機能を扱えるのは
これを作ったアレン一人 本人にいわせると 「別に…… 適当にやってるだけ」との答え )
バウンティがパワードスーツの全出力を落とし
30秒後
強烈なノイズ音が公安の部隊を襲った
強力な妨害電波を浴びて RVの動きが鈍る
突然の 指示が途絶えた事に 驚いた 
公安の部隊の動きが止まる
刹那 一瞬の隙 
「いくぞ……」
バウンテイと数十名の ブリギットが道路を走る
「RV破壊 現在ポイント7・8戦力減少により
後退
 敵の破壊工作部隊とみられる一団が 臨界点まで コマを進めました」
「……やるな!」
デルタコマンドの前線指揮官 マイヤーはそう心から感嘆を漏らした
「例の物を用意しろ 」
「例の物ですか……」
「了解しました」
 ブラックピューマとデザートアサシンのメンバーはついに 
タンカーの姿を見た
「これが……ガリアス 」
その姿はまさに 遥か昔に滅んだ古都を連想させる様相であった
人は 巨大な物に畏敬の念を抱く物である
ピラミッドをしかり 万里の頂上をしかり
「あの ピューマさん 指揮をお願いします」
デザートアサシンの一人が言う
その時 
「……?」
海上から競り上がる 一体のメカ……
「こ……」
デザートアサシン達の動揺は 並大抵の物ではなかった
「テロリストの動きが止まりました……」
この報告を聞いて フレイアはほっと 安堵の溜め息を吐いた
「識別不可能のメカに動きをとめられ……
撤退します」
バウンティの耳にブラックピューマの声
と アナログから流れる 音に併せてスクラッチが
MICMASTERのマイクファイターが会場を盛り上げる様に
その街角の酒場『フィーメール』俺の寝ているベットに腰を下ろし俺の顎を掴むと、目をじっと見た……



































*25

1 赤鋼の死神
 「 女みたいによがってんじゃねえよ うざってぇーんだよ」
bドレットヘアの男は、腹を押さえてうずくまっている男の頭に蹴りをした。
「てめーらのヘッズは誰だ」
「あははっ フー アンタって、何時になってもトップとかボスとか聴くの好きよね」
近くにいた女が笑いながら男に皮肉を言う・・・
男の額から血が流れる・・・・
「カーコ、うるせい……シカト コイてんじゃねえよ」
「しかたがないな~ 君はそんなに死にたいの」
と女は懐からイングラムを取り出した、うずくまった男の目の前にちらつかせる。
「ぶちかまされたい?」
銃口から打たれた弾は空中を滑る、薬莢が宙をはね音が闇の中に沈んでいく。
「血で目がかすれても理解るだろ?
今の音?俺等がヤバィって事ぐらい・・・
ここはサウスストームだ・・・」
秋風に色とりどりの国旗がゆれるここはサウスサトームの戦争博物館
赤茶けた煉瓦の喫茶店のとなり………その建物は寂しそうに……建っている
その中の一つ前大戦で使われた兵器……PAL・48/55の前に二人老人と男がいる………男は銜え煙草をしながら老人の顔をじっと見ている
 Pol・48/55
黒髪解放戦線の汎用主力兵器
パラボナアンテナによる赤外線監視レーダーをつけたことにより、カメラレンズによる b直接周囲を見回すそれまでのPolシリーズよりも的確に状況を把握できるだけでなく
当時、偵察警戒車などに使用されていた、パラボナのの流用がききコストを大幅にさげる事に成功、大戦勃発後半年で量産に着手。数えきれない程の戦果をあげる。
赤い鋼を使っていた事から後に『赤鋼の死神』と呼ばれる
「秋晴れか気持ちがいい……しかし、この機体をみると数年前の事を思い出すな………
bあの時私は……」     
老人の瞳は窓の外を覗く
「俺はあんたの……老人の戯言を聞きにきたんじゃねえ、御託はいい、さっさとビジネスの話に移ってもらおうか」
そう、睨みをきかて男が喋る……顔は知的と言ってもいいが侮蔑と選別の繰り返し……といった……人生を送ってきたためか……眼鏡ごしに見えるその目は冷酷……人に好まれるタイプの人間ではない……無論、そんな人間に、私はなりたくないが……
「うむ……すまなかった、シャープマーダー君」
「で誰を殺る」
「君もプロなら聞いた事があるだろう……デザートアサシン……と言う名を」
「!……大きくでやがったな」
男の鈍りなき顔に驚愕の色がまじる
デザートアサシン 大戦中ノースストームの砂漠地帯に潜伏していた。特殊工作兵のコードネーム、大戦が終焉の叫びをあげると共に解散、が職にあぶれた彼等は大戦中に作られたSMG(サブマシンガン)と砂漠用パワードスーツ(強化防護服)に身を包み「民族解放」を掲げゲリラ活動を展開、現在ストーム最大の犯罪組織となる
「無理かね……彼等にパイプでも……」
ふっ、と横目に男の顔を見る
「いや、そんなもんねえ……」
と脂の燻る煙管をくねらす
「なに……殺しをやるほどぶっそうな仕事ではない……」
「……どういうことだ」
「彼等は我々の縄張りをあらしてな……港『キングマークス』の倉庫裏……
おかしいと思わんかね……砂漠の狐に、都会に住む猫の真似はできんよ……」
「でもよ、奴等の組織の大きさを考えれば、不可能では無いと思うんだけど」
「いや、そう…いう意味ではない……
黒幕を探ってほしい……一悶着やろうが、拷問をしようが好きにするがいい」
男は、ペッと脂交じりの唾を唾棄すると
「虎の胃を借りる狐って意味かい、受けてやろうじゃねえか……で肝心の礼金は」
「五十万エィル」
「悪くない……」
「では引き受けてくれるかね」
男は首を縦に振った
ケムリが行動きに合わせて弧を描く……
ややあって空に消えていく
大きく……そう、大きくと
 ボス
  暗い部屋に一人の男が机に……猫背になって何かを作っているている
誰もが男を見た時こう言うだろう……マフィアと………
男は何を作るのか……
「ボス、報告です」
「ボスてば」
「!………おいきさまが声を出すから砲塔を付け違えたじゃねえか」
砲塔?この男の作っているのは拳銃か?それならば万人が納得するだろう
「いいじゃないですかプラモデルくらい」
なんと!マフィアのボスにプラモデルとは……あっているのか、あっていないのかよく分からない、そんな感じの取り合わせである
「……あーくらいだと……ま……女を抱くことにしか興味のねえおまえにゃわかんねえか出かける」
「どこに?報告がまだですよ」
「うるせい」
子分の持っている、紙に目を通すとひったくってくしゃくしゃと丸めるとゴクンと飲んでしまった……この世界で最も信頼のおける証拠湮滅法である 
「おい主人 例の品物ははいったか」
「はいはいタイガー戦車ですね」
そういうと箱を取り出し渡した
思わずボスの顔がほころぶ
「ふふふ いい品は手にすれば分かるもんだな、さてと、おい主人ここで作っていくぞ」「はいはい、どうぞどうぞ」
ボスは箱を開け……キャタピラを取り出しドンと机の上に置くと煙管に火をつける
「なかなか、いいできだな 精巧な物にはこだわりを持たなくてはいけないそうだろ」
「………プロ……ですな……
いかにも、精巧な物に興味の無い人間などクズ同然」
第三者の割り込む声
男に脂の燻る煙管で返答すと、煙草の脂交じりの唾を掃き捨てる
ラジオ局
『HOT/KUNAをほっとくな~』
「さあ次のリクエストはおっと『曲名は聞かなくても分かる』だ YO THCK THE OUT」
ここは、ウエストストームのラジオ局『HOT/KUNA』(注・NYに、HOT97っていう、オールドスクール専門のラジオ局がある)ストームの民放で最大の周波数を誇るラジオ局でその凄さと、歌劇いや過激か……なバカさは堂々たるビルと意味のないぐらい巨大な……直径40メートルのパラボナを見れば分かる
そこの企画室
コピー機の前に立つ一人のOL
ブロンズの髪と整った顔つきは紺の制服によく似合う
ピーガチャガチャガチャ
「アッ、チャー 間違えちゃた」
「またぁ なにやってんの」
「どうしたんだ なに……バカ、コピーを十枚と一万枚を間違える奴があるか、おい、誰に見せるんだ」
「す・すいません チーフ」
「謝っている暇あるならさっさと取り消しにしろ」
『アレンシュタイン・マインホフ様一階のロビーまで おこしください……繰り返し連絡します…』
と響く放送
「あ あたしだ すいませんチーフ」
「ま まてまたんか……つったく、そこの君、早く取り消しにせんか……」
やれやれと肩をなで降ろす男
「はあはあ……あっ……オオタ部長」
「ここでは都合が悪い屋上へ行く……」
「ま……待ってください」 
屋上……
「いいか明日、おもいっきり化粧してこい」
「え……もしかして……デートですか」
「バ……バカ、死に化粧だ、ふざけるなコピーキャット」
「……理解かってます……」
「ったく……お前だって、死ぬ時はキレイに死にたいだろ……」
「……はい」
「これは俺からのプレゼントだ」
と取り出す紙の包み
「開けてみろ……」
「わあ……コンパクト! あ…ありがとうございます 部長」
「……おもいっきり化粧してこいよ」
「え……」
「なんでもない、仕事の前は体調に気をつけろよ……って言った……だけだ」
「はい、ありがとうございます」
……男の人って、なんで何歳なっても素直になれないのかしら……そう、立ち並ぶビルをみながらアレンは……そう思った……
ジオから聞こえるラップにあわせ言葉を返答す  
「時間どおりだなモガト」
「いや、仇名でいってもらいたい」
ニッパでリズムに合わせ、パチンパチンとパーツを切りはなしながらボスが喋る 
「キャプテン・ブラック……仕事だ……港にのさばるよそもんを殺せ」
男は片目を開くとささやくように口を動かす……
「ほう……デザートアサシンですな」
取説を見ながら男にニャッと笑うボス……
「知ってるのか……ならば、話がはええな、その通りよ
なあに案ずるこたあねえ、俺等の腕っこきを二三、貸してやる」
くるっ、とセメダインの蓋を開ける……プーンとセメダイン特有の臭いが、店内を駆け巡る
「で……誰を」
「グリップハンタ、スカイダイバー、ターレスだ」
「それは、どうも」
「時刻は明日5:22」
「了解」
そう言い残すとモガトは店の重い扉を押して外に出た
「さあこれから急がしくなるな……」
   倉庫
コピー キャットはパワードスーツに内蔵された集音器で、情報収集いていた…このパワーどスーツはヘルメットに猫の耳をデザインされている、ユニークなデザインだが、ただの浮き彫りでは無い、この耳の部分に音を集め、いわば電波を収集するパラボナの様な働きをする、つまり、本当の猫の様に人間の七、八倍の聴覚を持つ事ができる
「どうだ……」
「部長……何かが近付いて来ます……数……複数」
構える銃とSMG……にらむ二人……いったい…誰だ
「あわわわ ちょと、まってぇ」
コピーキャットに内蔵された、プログラムが声を基に相手の声紋を弾き出す……
「あれれ、これは……ぶ 部長……ちょと、待ってください知り合いです
 サイバーパンター」
「コ・コピーキャット?」
パワーどスーツを着た一人……たっている
スーツはコピーキャットと同じ猫型だがこちらは豹を想定して作られたのか黒と灰色の斑点がデザインされている黄色と白のコピーキャトの虎柄と反対称的な性格を感じさせる
「早くかくれて」
と急いで二人の間に駆けつける
幾人かの足音をコピーキャット集音機を捕らえる
「おい どうしたんだ……」
「実は私のチームがシャープマーダーというバウンティハンターの奇襲にあって」
「シャ・シャープマーダーだと?」
オオタ部長(コードネーム・バウンティハンター)は戦慄をその背で感じた
「知ってるんですか」
「ああ いかすかねえ野郎さ……
賞金の為なら同業者だろうと裏切り……殺す残忍な奴だ」
「で……そのハンターとやり合っている内に、デザートアサシンの奇襲にあって……みんなちりじりになって逃げていた所なんですぅ」
「そう……よかったぁ……助かって」
「うん 怖かったぁ~]
抱き合う二人
やれやれと腰をおちつかすバウンティ・ハンター
「ちょっと待った…得意のサイコダイブカウントはダメだったっていうのか……」
サイコダイブカウント 形状は双眼鏡ににている、敵に目でみる部分にぶつけると両耳をヘッドホンが覆う、そして瞳孔の大きさを計り(これは、その人間の脳波を、計る為に行う)それが終わると、映像と音が大量に流れ 相手を洗脳してしまうという恐ろしいマインドコントロール兵器・ES(エナジー・スレッド)電工製作
光る海の洪水が目を妬く プロローグ
一人の男が町を逃亡する
「くそっ」
飛ぶ銃弾3発
廃屋にガラスに体当たりして逃げ込む
廃屋の中を飛び散るガラス
一人の公安特殊強化防護服『エグゼクティブスーツ』をきた
一人がサーベルを取り出す
「ここで終わりだ」






































*67

流れる電撃に……
闇……暗く凍て付いた都会を
さすらう思考は誰のもの……
おびえる猫はなにゆえに……

何かうらみでもあんのか?ここは どこなの?
ツグミは 自分の目の前が真っ暗になったいる事に気が付いた
うう うう うう
くちが 何か 皮……の様な物に押さえ付けられて 喋れない
さるぐ……
体が 縄で束縛されている事に気が付く
更に 裸の体が 外に大気に当たって
ブラジャーも パンツも無い 
さらけだした……尻部にあたる コンクリートの床
……
その時 自分の知覚にもう一人の息づく 体温を発する 
二酸化炭素を吐きだす 感覚を感じた
……誰……男……?
「ツグミ先輩 起きたのね 
教えて上げる 私はね 川本 アサツキ はね
16のとき……親兄弟を失って サウスストームで拾われて
フレイアさんに…… 調教されて……
貴方が 一人で寂しがると可哀相だから……
ここの交番送られてきたの 」
川本さん…… そうだったの やっぱり そうだったんだ
「私に フレイアさんの代わりが勤まるとは思わない……
ねえ フレイアさんは どうやって 貴方を 愛してくれたの」
目隠しが外された 自分の目の前に174センチ
長身で シルクのボーダーシャツ
タイトで黒くスレンダーのズボン を着た
山羊を連想させる 細く長い首 細く整った輪郭
左右に垂れた アメリカンスコッチテリアの様な垂れた 
軽いウエーブの髪 黒い……
「可愛い目 綺麗ね……澄んでて いじらしくって 」
ツグミの目を逸らした お世辞を言われるのは 赤面証の彼女にとって
耐えられない 気恥ずかしさを感じる
「ふふ 可愛い 可愛いわ 耳まで赤くなって
私より年上なんて……しんじられない……
 ……ねえ これはなにかしら?」
全身が組まなく写る 鏡 
銀のフレームに寄り掛かる様に 自分の姿が写しだされている
「…… 鏡に寄り添うみたいで…… あ……
体育座りはきつい……?」
川本が轡を外し ツグミを見る
「そんなにきつく占めた訳じゃ……」
「縄で縛られた自分がこんなに引き立つなんて……」
膝小僧のから締め付けられた 縄が手に繋がる
乳房を締め付ける 2本の…… 指の様な縄が 引き締める様に
自分の脆弱な肉をもり立たせている 絞りだされ 垂れる
乳首は 頭を垂らす 自分を見ている様で
恥ずかしくって もどかしくって …心の奥底が熱くなった
「ドレス……私 ドレスをきているのね……」
ツグミは目をつぶった
「ねえ…… 来て 欲しいな…… 感じさせて フレイア先輩を……
分かってた 貴方の耳のピアス 私ももってるから」
うっと意気込むと調教とピアスの刺激で肥大した クリトリスを起たせる 
「匂いも香水も フレイアさんにだかれながらかいだ香り」
「先輩……」
唇が 重なり合う
「んん…… んんんん」
「ん……ん ……?………んんんん」
唇を外したのは アカツキの方だった
目をつぶったままのツグミを見ながら 
荒い息を立てる
「はあ はあ はあ …… 」
「……どうしたの?」
「はあ はあ はあ はあ……ん……ん」
「ん!……んんん」 
アカツキが 頭が
 ツグミの下腹……に乗った
「あ……あああっ」
ツグミが 髪を振り乱し 歓喜の声を上げる
だらりと垂れた髪がツグミの膝を刺す 柔らかな 髪質が 優しく愛撫する
元々皮膚が ドクドクと流れる小さな生命を感じる
緑の動脈が見える程薄い皮膚のツグミだが
それよりも 場をこなした経験からか……自分でも感度の良さに驚いていた
「あ………あ……あああ………?ねえ どうしたの」
「………先輩…… あたし 先輩のディープキスで……」
「え……えっ…ええ?」
「な 縄……ほどきますんで……」
顔を押さえて泣き崩れる アカツキ
「ご……ごめんなさい
先輩をエスコートできなくて……」
「あれ? そ……そういえば フレイアさんがいなくなってから 
いろんな人に調教されたから……」
と自分の体を弁解する様に こういう
「ごめんなさい……これじゃあ 」
ふう と一息付いて 
「いいのよ 川本さん 私が教えて上げる から」
泣き崩れる 川本さん……って 綺麗
と耳元にささやくと 手を 川本の秘めた部分を撫でた
凄い濡れてる…… 熱い…… 
「あ……こんな……こんなの……」
「感度は私の方がいいかな?けど 調教とHにオナニーの回数をこなせば
良くなるわよ 14歳から調教された フレイアさんにくらべれば
ものの比じゃないけどね…… 
そうそう 私全身が感度がいいの」
腕を回す 肩に絡む腕を嘗めながらそうツグミが言う
「え…っ?………っ」
ゆっくりと クリトリスに指を這わせる 
「流石 先輩の調教を受けてるだけあって 大きなクリトリス……でも 長いクリトリス」は感度のいい証拠なのよ……いやらしいわ」 
「……ツグミ先輩……恥ずかしい」
ゆっくりと 剥くと 舌を這わせた
「ごめんね……でも大きな体で…… 似合わないわ…… 」
ペロっと 川本の涙を溜めた 瞼を嘗めると
「冗談……よ
私 一人だけ いくなんていや……よ
どう……」
ツグミのクリトリスが川本のクリトリスに食いつく 
「あっ あっ」
川本の手がツグミの乳房を捕らえる 
「せんぱい 可愛い」
「ああっ ああっ」
「先輩…… 先輩……せんぱい せんぱい せんぱい」
「いくうう……
うふふ なーんてね まだ長いのよ 楽しみましょ」
「せんぱい……」
それから約5時間ほど……
「こ……腰が……」
逃げ出そうとする 川本をにらみ付け
「あら……もう終わり?」
「もう ご……5時間ですよ……
 先輩 ですね……」
「まだあ たりない 川本 結構大きいね 」
乳房……に手を伸ばす 
「うふふ……もお 見つけちゃった アカツキのよわいとこ
うふふ 」
更に2時間 
「ふう 御飯でも食べにいきませんか……って …… あ……あれ?」
目を回して気絶している 川本
「あ…… ああ 大丈夫ですか?」
『えー 脳波測定 体の体温 とどくとる山神はん ほな こんなんでました』
大阪弁でコンピューターがグラフを掲示させる
「………軽度の脱水症状ってとこね 脳に影響が出なかったのが幸い……」
カルテと AI『医療型AKINDO2070』の弾き出したグラフを見ながら 
白衣の女性がツグミに告げる
『どくとる山神はん 吸収力のいい 食塩水 でも処方しまひょか
 えーと この程度やから……』
「そうね えー
……まあなんだ……海の匂いのする趣味もたいがいにしなさいね
……でもいいにおいがするわよ二人とも 海水浴でもしたみたい」
ぽ-っと赤くなって川本の影に隠れる ツグミ
「川本さん!」
「どうだった? ツグミさんの…… 」
「え……?」
「あら……質問が分からなかった?」
「い いえ ほ… 本官は……」
「ちえっ つまんない子ね」
と舌打ちすると ゆっくりと川本の首筋を撫でた
「そ……だ こんど 私とやらない?」
「駄目 駄目よう ドクター わ…… 川本さん は私の恋人だもん
そうだよねえ そうだよねえ」
「……えー あのお」
「はあ……ツグミ……わかってないわね
あんたの独占欲の強さがこーいう事になったんだからね たっく そーだ 男でも紹介したらあんた 結構 いるんでしょこれが」
と小指を立てて ツグミにウインクする
「え ああ うん」
「そう 聞き分けのいい いいこね」
「うん……」
『あの どくとる山神はん? そろそろ次の患者はんが ……こりゃあ 酷い 
患者名は 作者のサクラヰ キヨカヅはん カンジタ移されたそうやねん しかも重症やで』
「分かったわよ……またソープにでも行ったんか あの馬鹿作者は
 じゃあ お大事に……」
『ほな さいなら またきたってや~』
とAIと山神が言葉を告げる
あの夜から一週間
ここはツグミのアパート 
「川本さん……おいしい?」
「あ……あのお アカツキでいいです あのお 先輩?」
「ほらあ もっと食べてよう お詫びの意味も含めて………」
と皿に配膳された ちりめんじゃこと ピーマンの油炒めを
アカツキに勧める
「ねえ おいしい? おいしい?これはねえ 
胡麻油で炒めるのが美味しさの秘訣なの……
それからこの茸とチーズのフォンデはねえ……作者 平気かな ナースストームにあるのよね あーゆー街が 」
「え……ええ」
と箸をで口に御飯を運ぶ  
「よかったあ 私 一週間前のあれ 心配しちゃったよ 」
「あ あの 先輩?」
「だって 動かなくなるんだよー」
「先輩」
「しんじゃったと思ったよ こわいかったよう」
「先輩!」
「あ……は はい!」
「私 フレイアさんに 先輩を喜ばせる為に来たのに
半年……のなんだか……返り討ちにあって 自信なくしてるんですよ」
「半年ねえ まだまだ綺麗なピンク色よ なーんて
……あっ もしかして あれじゃないの?
フレイアさん 私の性格しってるから…」
「性格?」
「私 始めると どこまでも いっちゃうんだけど
自分からいいだせない から 私今だったら 
貴方に膝枕されるだけで
うれしいな…な……な……な……
なーんて いやーん」
ごふ……うっ と独特の空気に酔ってしまう 川本
「それに完全な体だったら……つまんないもん
私の独占欲が許せないもん それにフレイアさん優しいから 貴方を
完全に征服するのにためらいがあったのかも……淫らになっていくのを見るのが辛かったのかもね……私みたいに」
「あのじゃあ……ピアスの事ですけど……」
「うん 何時も フレイアさんが 私の事を 愛撫してくれるの
しんだら土葬するつもりよ 私の肉体は 永遠にフレイアさんの物だから……」
「いえ あの 私にピアッシングしてくれませんか 
処女を捧げたのが フレイアさんだったから せめて先輩に……」
「いいの? 私が ほんとに いいの?」
「はい……先輩が ……喜んでくれるなら」
「……いいや 」
「えっ?」
「それより もっと オナニーとか色々しようね あそうだ 男紹介しよっか?」
「は はあ…でも私 先輩とフレイアさんしか……」
「いいのよ もっと 自分を大切にしてね……」
「え……あ はい」 
「あ そうだ バイブ 買いにいこよ」
「いーじゃん ね」
「え は……はあ」
「あ …ツグミちゃん いらっしゃい
あら 今日のご主人様は そのこなの?」
扉を開けると 一人のスーツを着た 女が暗い 店の中からひょいと顔をだして挨拶する「こ……こんにちわ」
と また川本の影に隠れるツグミを見ながら
「………いいですね 先輩 ここ 女の人が 店員で」
とくすっと笑いを浮かべる
「……うん あんしん 
AIの声も無いし…… 
あれの 大阪弁 ちょっと苦手」
「へえ 色々あるんだ 」
「フレイア先輩は……教えてくれなかった?」
「え あ- はい こういうのなれちゃうと……
普通にイケなくなるからって でもバイブレーターを嘗める方法とか いろいろと
は教えてもらいました」
「そう……なんだ きっと……可愛いよ……
アカツキが……バイブレーター口にほうばって……
 これ……ね ろーたー これが バイブ あなるに興味ある?これはね……」
「先輩はどんなにをつかってるんですか?」
「これ……くまちゃんの……」
と指差す先に 動物の柄が付いた バイブ
背が低いからか 背伸びをしてとろうとするが……
「可愛いっすね 」
くすっと笑いながら 箱を取る アカツキ
「うん かあいい」
とにっこりと笑う ツグミ
「ツグミちゃんの方がかわいいわよ」
といつの間にか傍らに立っている店員が言う
「あ…… 」
ささっとアカツキの影に隠れる ツグミ
「うーん たちぎぎして悪かったかな 」
「そ……そんな事……」
「それより さっきはご主人様なんていっちゃたけど
ツグミに誘われたのね…… じゃあねえ これで……あなた包容力もありそうだから」
「これ……は?」
「エボナイト とか デルダーとかいう事が多いけど
………」
「これで ごにょごにょ ……」
ぽ-っと赤くなる アカツキ
「や……神崎さん ……からからないでください……よう」
「あら ごめんなさい……ふふ」
「先輩 これ ……」
「……あるよ 」
「おうちにある ……」
「………あの」
「想像しちゃった?……」
「あ……は……はい」
「先輩!
私……先輩と一緒になって絶頂に上がりたい」
「で……でも」
「そりゃ 先輩の体型には似合わないかもしれないけど……
でも でも 」
ツグミの肩に両の手を掛ける
「私が……こうやって 先輩と」
「……アカツキ」
暁に抱き締められて 体中が熱くなる
「先輩と一緒に ……」
包容力のある……腕の重さが 優しい
「やっぱやめ 」
「あ……ええ……バックは嫌いですか?」
「ううん 私 あなるの下の皺の開発も完璧だし
そのあなるの調教だって 感度がいいの でも……もっと他に……」
「じゃあ 騎乗位で……」
「う…… 教えてもらった……わけね 神崎……恨むわよ」
ゴクっと生唾を飲み込む ツグミ
「き・じょ・う・い・で」
「騎乗位……」
「先輩 騎乗位」
「負けた……分かったわ じゃあ 一回よ…… 一回だけ……」
「あのう ホテル一泊したいんですけど」
アカツキが受付の男にこう告げる
「……ウチは女同士はお断りしてるんですが」
とこう気の無い返事を返す 若い男
「……なんで?なんでですか!」
「いやそのお……きまりは きまりで 
す……すみません!ぼくただのバイトなんですよ
首にされると……あの」
「しかたないよ いこ」
「あ……はい」
「あ-ちょっとショックだったなあ
こういうのって ……」
と首を柳の木の様にもたげるアカツキ
「まあ こんなものよ…… あ……私隠れてるから……」
「あはは それいいですね」
彼女の陰鬱な顔が パッと明るくなったのをみて ツグミは嬉しくなった
「 あのー休憩一回……」
せんぱい ……と手で おいでおいでする
「どうぞ あ……あの未成年じゃないですよね」
上から下を見下ろす 受付の男
「あ……身分証明書 これです」「……26歳 …… あ これはすみません すぐに 用意させますので」「先輩 良かったですね 」「うん でも 私って 幼いかな……」「……そんなことないですよ」 「じゃあ……行こうか」ゴソゴソとビニール袋から例の物を取り出し…… 「どうですか……」巨大な 黒い牛革の疑似ペニスが ツグミの目の前に現れる腰の回りの黒い蜘蛛の巣の様に張り巡らされた 革のバンドと白い肌ががそれをさらに引き立てる「………かっこいい」ツグミの息が荒くなる「……かっこいいよアカツキ あの あれ フェンシングの剣を持った選手てっいうかマイクをもったラッパーていうか パイプを加えた 探偵ていうか なんていうか……男のひとってなんで あんなにたくましくって堂々としてるか分かるわ」べっとから這い出す ツグミ 「来て 」
スタンドの暖かい光が つぐみとアカツキを写しだす
「ほら……見て」
アカツキは 鏡に写った自分を見た
堂々として 自分を誇示する様に 突き出した突起をツグミが握る
顔を赤くさせる アカツキ
「かっこいい かっこいいよ 感動しちゃった 私……あたし」
ツグミは片足を床に下ろしひざまずくとアカツキからそそり出る
つかをほうばり左右に首を振る  
「あ っ なかが なかがかきまわされて いや あ」
思わず ツグミの頭を押さえ 首をいやいやし始めるが しかし
ツグミはそっと手を除け 優しくアカツキの中を突き上げた
この声と共にがくがくと震えるアカツキの太股 体を支えるのがつらくなったか
思わず 両手を地面につき
尻餅を付いて こうべを ……黒い髪を乱しながら…… もたげ
 荒い体温を口から発散させる
「あら…… アカツキのはまだ浅いから ……ねえ」
「はあ はあ はあ」
キスをしようとして アカツキの顔にちかずけるツグミ
目をつぶったアカツキの
吐息がツグミの前髪を揺らす 思わず目を細めて 含み笑いをしながら
「かわいい わ でも… これじゃ キスは無理ね……ん」
アカツキの紅い口紅がツグミの額に吸い付く 
「先輩 …… 私だって 公安のメンバーよ 鍛え方が違うわ……」
「うふふ……やったわね……あっ」
ゆっくりとツグミの肩に回した腕がツグミを抱き締める
お互いの体温と心臓の鼓動を聞きながら 沈黙 
アカツキの髪に滴った汗が 露になって ぽた ぽ……たと
ツグミの背中を伝い 体中を流れる
「………先輩 こうやってると落ち着きます か」
「ありがと……ごめんね やりすぎちゃって……」
「いえ あのう でも 私だけでいくんじゃなくて先輩も……」
「えい!」
とアカツキの体を 倒す
「あ……先輩 」
「うふふ 」
ふうー……と深呼吸をするツグミ
「はあ……力を抜いて……と」
アカツキのデルダーを握り締めるとゆっくりと導く
「……ん っ……入った ……」 
「それじゃあ先輩 約束どおり……」
「うん……」 
それから2時間程 
「美味しい…… 」
「あっこれ 私の故郷の料理で」
エプロンを外し 自分もいすに座って フォーク手に持ち
「先輩は…… フレイアさんは…… 何時から出会ったんですか……」
とアカツキが玉葱のみじん切り炒めのスパゲティを口に運びながら訊いた
「……うん 4年前 22歳の時」
「フレイアさんって14歳の時から 調教うけたって言ってましたよね」
「あの人は いったいどんな過去があったんですか?」
「あの人はね 例の大戦の引き金になったのよ」
「は?」
「まあフレイアさん一人じゃないけど
えーと 今から10年前はね ほら黒髪の民は 皆虐げられていた訳でしょ」
「ええ 教科書で習いましたね」
「そういう訳で 非合法な ……春をみそぐ クラブがあって
スラムに住んでた大抵の黒髪の女の娘は そういう ところに連れてかれちゃって
働かされていたわけよ……社会の底辺って訳ね 私はお父さんがいたから
学校にいけたし……
でも身寄りのない子は 大抵そうだった……」
「…………」
「で ある日 フレイアさんが働いていた ところに 一人の男が来た訳」
「……あ 思い出しました たしか あれですね 安息日事件」
「そ……フレイアさんが働いていたのは 結構高級な部類で 
その男が当時の大統領だったわけ で フレイアさんに味をしめちゃって
その売春クラブから フレイアさんを買い取って 大統領官邸にメイドとして
連れて行った訳 まあフレイアさんだけじゃ無くて他にも色々な娘もだけど」
「それが ゴシップの週刊誌ですっぱ抜かれて
表沙汰になった訳ですよね たしか」
「そう それでフレイアさんが17歳の時 ノースストーム大統領官邸に 襲撃事件が起こった訳……
本当なら 大統領官邸にいた 女のこはその時
解放されたんだけど……フレイアさんは同じ 大統領官邸で働いていた執事の人と機動兵器を盗んで 逃げ出して…… 」「へえ 随分 波乱万丈な人生を……」
「うん それで フレイアさん サウスストームから逃亡した後
執事の人 えーと 何て名前だったけ その人と別れた後
その間の事はよくきいてないんですけど……4年…… 大戦が終結した後 2年間程勉強して 公安に就職した訳だから22歳で今の交番に就職したのね」
「はあ 」
「で フレイアさんが3年目ぐらいのとき……25歳ぐらいかな
で当時19歳の私と出会って ……」
「でその2年後に 16歳の私と出会ってる訳ですよねたしか
27歳……対テロリストの事件検挙対策組織のメンバーに抜擢されたのは」
「てことは今29か 女ざかりの頃よね……
なのに あんな 事になるなんて……この2年間 いろんな事が在り過ぎた…んだ 」
ツグミは 暗い目で言葉を詰まらせた
「その話は止めましょう……ね 先輩」
「う……ん」
「んあー そうだ  男の子紹介する……って話 してましたよね!」
「あ……そうそう ……コンパでもするか!」
「……そうっすね パーッと!もりあがりましょう」
「……そろそろかな 」
二人の男は 時計を見ながら 
「……おい しりとりでもしねえか……」
「……うーん 何故? しりとり? まあ 暇だけどね いいよ」
「じゃあー しりとり り……だ」
「り……り……りんご!」
「ご? ご……ご…… 誤解 」
「い?……い…… インカ帝国」
「あ……ごめんね おそくなっちゃて……インカ帝国って……?」
「あー いやー 」
「おっ そのこがあかつきさん?……」
ツグミの後ろに立っているを見る男
「あ…どうも」と指差す先に 動物の柄が付いた バイブ
「あ……身分証明書 これです」「……26歳 …… あ これはすみません すぐに 用意させますので」「先輩 良かったですね 」「うん でも 私って 幼いかな……」「……そんなことないですよ」 「じゃあ……行こうか」ゴソゴソとビニール袋から例の物を取り出し…… 「どうですか……」巨大な 黒い牛革の疑似ペニスが ツグミの目の前に現れる腰の回りの黒い蜘蛛の巣の様に張り巡らされた 革のバンドと白い肌ががそれをさらに引き立てる「………かっこいい」ツグミの息が荒くなる「……かっこいいよアカツキ あの あれ フェンシングの剣を持った選手てっいうかマイクをもったラッパーていうか パイプを加えた 探偵ていうか なんていうか……男のひとってなんで あんなにたくましくって堂々としてるか分かるわ」べっとから這い出す ツグミ 「来て 」



















































*28

スタンドの暖かい光が つぐみとアカツキを写しだす
「あ…どうも」   
フレイアはナースストームにきていた
豊かな自然が育んだ心地の良い空気
 別名ナチョラルステイツと呼ばれ愛される
この地は前大戦の発祥地と思えない程の
のんびりした空気があった
これから どこに行こうか
とガイドブックを開いた時
人込みの中 でそんな行動を取ろうとしたのが
いけなかったのか 
それとも 自分の不注意からか
ガタンという音と共に
スロモ-なスピードで
手の内からガイドブックが落ちるのを見た
その時 開いたページを見た時
思い出したのだ あの姉妹との邂逅を
ストームの上空を一台のヘリが飛ぶ                   !zx
「あの……大沢さん 抱いてください ……」
    エドガー・ラン・ポーまずは見せます まだ見ぬ境地
背の高い奴は 足を落とすべしウエストストーム
ここは どこなの?
「あ…どうも」フレイアはナースストームにきていた
思い出したのだ あの姉妹との邂逅を「そ……操縦復帰不可能 
湾岸のこの光景に 悔しさをこめて唇を噛み締め
睨む
「おい 打ち落とせないのか 」
「それが……流れ弾が タンカーに接触すると」
…その時プラチナの鳥が音速を駆けた
墜ちていくヘリの真下に
そして上に2つ 下に2つ計4つのバーニア(ロケットの推進ノズルみたいな物……)
光と湾岸の潮風がフレイアの髪をいたずらに 揺らした
     」
ここは ストーム最大のラジオ局 『HOT・97』
「そう……それに タンカー内部のエンジンは老朽化している情報が入った
動きださない今が 時……」
そんな 印象を受ける 
勤務は9年か……君は立派な公安の一員だ 私からお願いしたい
無論」
それが我々ではないか 
……我らの足下にすり寄りただ 屈伏すそれが 黒髪…… 」
海岸部には 約2000名のフル装備の
機動隊『デルタフォース』 1200名の警官部隊『ブルーセット』
……23台の装甲哨戒車部隊『トロイの木馬』と
7機のAI起動の人型機動兵器『グラム』  空中機動兵器『ナッツ』4体
そして 1400CCの大型バイクに乗った 公安のバイク部隊 
『センチョリオン』
真っ黒な虚空を眺め 呟いた
「カロル様 先行部隊が 奇襲に成功しました」
これら三体がサブマシンガン(イスラエルタイプUZIでお願いします)
 と思われる 小火器によって
着ている事からこの渾名が付いた)や緑の小人(ブリギットのパワードスーツは森林のゲリラ仕様の為 迷彩服の緑をカラーにする事がおおい)
ポイント3・7 人型機動兵器GARM(グラム)がライフル警官117人(厳密には
マシンガンアクションだけどゴルゴ13のイメージが強いのでM-16あたりを連想するのが妥当かな……)後方支援に強化警戒車と 自動二輪『OF』 と構成され
そして体を支える 二本の腕にはマピュレイタ(機械の指……ガンダム用語ですね)
これを作ったアレン一人 本人にいわせると 「別に…… 適当にやってるだけ」との答え )音声拡大機能(銃弾の音や 砲撃などの音は自動調節されるため耳に優しい)
バウンテイと数十名の 迷彩服……ブリギットが道路を走る
人は皆 絶対的な力を巨大な建造物から感じ取る
それが何千百年の孤独をへてつちくれになるまで
「こ……こいつ ガリアスと競っているのか?」
目の前に巨大な……メカが現れたのだ
「リバイアタン……この試作機を一台作った
だけでコストや制御の困難さから
計画自体が打ち切りになった筈
すると この機体は その試作機…… 
あの老紳士 こんな切り札を用意できるなんて……
何者……?」
撤退します……いえ識別できました リバイアタン 
隣国ストガリアの軍事兵器です……
……! なんでこんな物が……」
……リヴァイアタン 北のストガリアで作られた
水中用大型RV 全長約290メーツ 
ブラックピューマの識別コードが遅れて答えを
弾き出したのも無理は無い
この機体は 幻の機体として いまだ
ストームの軍事アナリスト・マニアの間で 
存在の有無を
巡って口論を交わされた
超兵器だからだ
おそらく 彼女のコードも同様の
説明を弾き出したのだろう
「……どうするの」
コピーキャットがバウンティに聞いた
「……作戦変更 Bに移る」
「……くそっ  滞空 ユニットの無い公安を見越しての 
作戦だったが……」
大沢は空に落ちる ヘリの破片を見ながら呻いた
それとは逆に いやがおうでも上がる シルバーメタルの士気
バズーカの攻撃や 滞空ブローニングの十字砲火を避けながら
「黒髪めがわらわにたてつくか ……クッ ク ク 行け我が下僕よ
肝をえぐりだして わらわの前にささげよ」
「如何! 」
ラ・ピュセルの命令(?)を受け 
ステルスナイトの滞空バーニアが上がり
急降下し
地面に着陸すると ホバー走行を開始
「くわっ」
彼等の持つ ビームサーベルが デザートアサシンを一閃する
「ははは 狩猟のようですな」
一人 一人と ありの巣を蹴散らすかの様に 逃げるデザートアサシンを 
両断する 上段切り その様はまるで 天より遣わした 鬼神の如く
テロリストを圧倒する
「これで9人目だあ……
うぐっ……」
「どうした ラファエロ 」
「そ……狙撃されました…………損傷 が…… いったん引きます」
「な………このスピードで?……何者だ」
ラピュセルは 上空に部下を連れ 見下ろす
「バウンティ…… タイプサイバーパンター コピーキャット
こいつら なぜここに」
サイバーパンターの二本のまるで電気プラグの様な電撃を帯びた スタンブレード
がステルスボーンを闇に葬る コピーキャットのマシンガンが火を吹く
「こい シルヴァメタル」
「あの連中が裏で動いてたとは……」
フレイアはモニターに映った 
バウンティハンター達を眺めた
「とにかく 国家のライセンスを持っている
賞金稼ぎといえども……テロに手を貸したのは立派な犯罪者ですよ
フレイア作戦本部長 奴等を叩きましょう
こっちには特殊機動隊がいます」
「部長!」
「………シルヴァメタルはたしか 犯罪者としてはランクA……
テロの斡旋は罪自体はそれ以下のはず……」
「フレイアさん……じゃあ……」
「いいえ……いい 私たちの役目はあくまで湾岸部のタンカーの保守
こちらの損害が少ないほど 任務は完遂しやすい……
いいこと リヴァイアタンを……たしか リヴァイアタンに
さっきのウイルスに対するワクチンプログラムをしこんであるからうまく行く筈よ」
「……わかりました  自分も黒髪です シルヴァメタルのやり方には 
……」
「ええ……ありがとう」












































*29

「なに ? ガリアスがうごいてるだと?
エンジンが老朽化しているというのは ……
偽情報だったのか?」
「いえ……レーダーが水中内を捕らえた所……
例のりヴァイアタンが ガリアスを動かしている様です……」
「……つまり 我々は 奴等に一杯くわされた
ということか?」
「しかし 打開策はあります」
「……なに?」
バウンティの前にランスの閃光ににた
衝撃が襲う
「お……」
と紙一つの間でランスをかわすと
銃剣手払いのける
……タイプp8 バウンティハンター
に最も 適した間隔を
導き出す
とラピュセルの動きが止まる
「……… なに?」
「逃げるのか ラピュセル」
「悪いが……私には 他にやるべき事が出来てな……」
「さらばだ バウンティハンター 私は この場を去る 」
「………おい 何処に行く 」
『バウンティ ハンター こちら コピーキャット 聞こえますか?』
「………なんだ」
『それが 我々が計画していた 作戦の 事で』
「おい コピーキャットどうした なにがあった……くそっ!」
「シルヴァメタルが引いています」
「………なるほど では……黒髪解放戦線の攻撃に移る」
「……わかりました」
「いいのですか?」
「かまわない 」
「カロル様 黒髪解放戦線が 後退していくます」
「……どうなってるの?」
「早くにげてください
 「そ……操縦復帰不可能 
それが我々ではないか そして 我らの足下にすり寄りただ 屈伏する
それが 黒髪ではないか 」
マシンガンアクションだけどゴルゴ13のイメージが強いのでM-16あたりを連想するのが妥当かな……)と構成され
それが百年の孤独を得てつちくれになるまで
「ははは 狩猟のようですな うぐっ」
「そ……狙撃されました」
ジィイ ジジジジジジ

パンターの電撃ユニットが ステルスナイトの脇腹をえぐる






















































*30

フレイアはパワードスーツ(強化防護服の事だが現在は2000年以降に発表されたプロテクトスーツという呼び方の方が一般的であるしかし 一般的に 『強化防護服=パワードスーツ』という 概念の普及・浸透ぐあいから 作中はこれに統一する)
しかし をぬぎながら
「……姉さん 姉さんなんでしょ
ひどいね この国って 
そうか 姉さんが私を処刑
うんん 殺せば テロリスト
からの支持をされる事がない
……そうなんでしょ そういう事なんでしょ
いいよ 姉さん 私 疲れちゃった
もう どうでもいい 先に……
お母さんに……会えるんだ
地獄でも天国でも 何時までも永遠に暮らせるんだから……
こわくなんか……こわくなんかないよ……
引き金は重く フレイアは 目の前のテロリストの言葉に
息が詰まった いや 絶望が具象化した叫びににた
……呪言ともいうべきか
があふれでてまるで 空気が抜ける浮輪が圧縮された
為に拒んでいる 大気か喉を焼き付くすような錯覚を起こさせる
そんな……
カロルという名の 目の前の 目隠しをされた
テロリストの指導者を……… 
なんと 辛い 命令なのだろう
……なんとも冷たい 運命なのだろうか
引き金がゆっくりと汗ばむ手の中で動いた時
フレイアは床 ……ここは処刑場
幾多 数多の死刑宣告者が流したであろう 
血と脂肪に肥やされた
暖かい土の上に倒れた
………
この罪人に永劫の安ぎと神のご加護を
土に還ったカロルの墓石に一輪の花が置かれた
ねむれ ねむれ やすらかに やすらかに  
彼女の魂を静める フレイアの子守歌が
墓地の澄み切った空気を割き
大気に染み込んだ時 
ストリームブリンガーで死んだ全ての兵士が
安らぎを喜ぶかの様に 並木の枝と枝が
風にこすり合い 安らかな音を立て 
こもれびが……フレイアを包み込んだ
「これは 死を覚悟しての放送です
かってこのストームには二つの種類の民族がいました
黒い髪をしたものと金髪の者
二つの民族は互いを忌み嫌い いつのまにか
服従する者と支配される者の関係になりました
わが母 
フレイア・エーセル・グスターフは先の戦争において
ナースストームの樹海地帯に戦線を引き 
自分たちの誇りのために戦いました
そして 私の母の意思を引き継いだのが
私の姉でした フレイア・カロル・グスタフ
しかし ……その後は皆さんの知っている通りです
全ての兵士の魂を静める為彼女は自らの身を捧げた
といっても過言ではありません しかし
もはや ナースストームの組織『ブリギット』は壊滅しました
まるで 崩れた積み木の様に
しかし ウエストストームの砂漠地帯の
デザートアサシンは顕在です 
そして生き残ったナースストームの同志も集まりつつあります
私は この放送の直後までウエストストームの
所帯をもつ……
 一人の市民でした 
しかし 姉の死 幾多に流された血そして
満足も無く 戦争の反省もしない この現状を……
私は…… 私は…… 悲しいんです とても
姉を無くし すべてを失い 子供も…… 私は一人になってしまいました」
フレイアは電波ジャックされた テレビを見ながらこうつぶやいた
いやなら拒めばいいのよ 私は…私は 
キャロル……私も あなたも
フレイア エーセル グスターフじゃないのよ……
戦闘はあっけなく終わった すでにデザートアサシンや ブリギットの残党に
戦う余力は残されておらず フレイアは自分と同じ 民族の
死骸の山を築き上げる 軍隊の一方的な 攻撃をただ見ているだけだった
「ね……姉さん……」
フレイアはやせ細った 自らの呪われた血筋をひいた
目の前のやせ細った 一人の女の顔に触れた
「ねえさん……」
目は既に 窪み 慈愛と優しさに満ちた目は
消え失せ代わりに 絶望のみ写すその目は
まるで全ての時を無くして来た様だった ……何処かに
「もう いいの 泣かないで」
いつの間にか 安堵がキャロルの心に起こったのだろう
フレイアはシクシクと泣き始めた 
キャロルをそっと抱いた
「ね え さあん つかれたよう
わた……し どうしていいのか……わからなくって
そう あの時よ 黒ずくめの男 石油地帯 焼ける砂漠
私のあかちゃん それからカロル姉さん………」
「………死のう……」
フレイアは 腕の中で泣き続けている 
キャロルの体温を感じながら けして掃き捨てる様でもなく 
かといってあきらめたような口調でもなく
 はっきりとこう言った 悲しみ…… 絶望を……突き抜けたちからずよさがここにある「キャロル……死のう この呪われた血筋を絶やすために……「
も…う 姉妹で殺し合いなんか……したくない」
腕の中のキャロルが時間が止った様に動かなくなったが
いつしか この様な言葉を吐いていた
「……う……ん」    
姉妹は薄暗い部屋の中で しっかりと抱き合いながら
フレイアもキャロルももはや
砂時計のごとく……思考が 様々な混沌とした憎悪や
失念や ルサンチマン……憤りなど……永久に流れる時空の狭間の中に
流れ 消えて 浄化された 
「………死のう……母の命を奪った薬で……」
いつしか民衆は愚かな 矮小な出来事と後世で笑うだろう
その 呪われた姉妹のどちらが吐いた言葉だろうか
この言葉のみ この場を支配した
……ウエストストーム午前12時
和平交渉に赴いたテロ撲滅フレイア・カルル・グスタフ
テロ対策本部長と 
テロリストの指導者フレイア・キャロル・グスタフ
両者がナースストームの交渉の為に開設された
旧講堂会館の中で薬物に依る 重症状態で倒れているのが
ストームの公安MPに発見されました 
使用した 薬物はエターナル・ヴァンピールと呼ばれる物で
先の紛争において ストームが使用した
毒ガスの集約物で これに犯されると8割が死亡
残り2割が日光アレルギーとなる恐ろしい薬品で
被害者は文字通り 日の当たらぬ暮らしを強いる恐ろしい効果をもたらし
先の紛争の悲劇を…… 
ロングストーム……長い嵐
フレイアはいつしか見た夢を再確認するかの様に
観ていた 
高い木 にうちすえられた露が枝をきりきりと
重くのし掛かる
……長く ちからずよく 当たる 雨の破片
それぞれの 一つ 一つが 人の様で
形が違って フレイアの目の前のアスファルトに舗装された
道路の上に 辺り くだけちり まるでダンスを踊るかの様に
地面で拡散して 飛び跳ねて 散っていった
夜の爆撃機がもたらす 死の恵み
そんな言葉がフレイアの頭の中に
流れた時 雨は 止んで 太陽が照らしだした
「……姉さん 姉さん」
と言葉を言う者が一人 フレイアはこの言葉を聞きながら
……なぜか もう 永遠にこの言葉は聞けないのね
と直感した 
「ねえさん 雨あがったね あ……本がびしょびしょだよ」
何時だったか読んだ 子供の時に読んだファンタジー
『不思議の国のアリス』
露を払ったキャロルの手は 繊細で柔らかい肉感が
少女の面影を残していた
「おーい」
「あ カロルねえさーん 」
遠くにぼやけて 視界に映る もう一人兄弟が
「なんだ 雨あがっちゃたね 傘もってきたんだけど……」
こもれびが 木の間をくぐり抜け 
まるで光の矢の様に フレイアの体を揺らす
ゆっくりと流れる 時間が優しい
「お母さん心配してるよね 姉さんたち行こうよ」
三人が向かった所 レンガの家
「ただいま」
椅子 具体的に言えば スツール 
後ろ姿の初老の女性
「おかあさん ただいま」
フレイアが初めて 夢の中で 言葉を紡いだ
スツールに座った女性が振り向くその途端……
「せ……先生 か……患者さんが目を覚ましました」
「それをいうなら意識が戻っただろうが
ったく 新任は」
そんな会話を聞きながらフレイアは覚醒した
「そうか 目覚めたか ……日に当たらぬ体という 代償を背負い
……」 
「おめでとう……といっていいのか」
フレイアの病室に最初に訪れたのは
彼女の警官として最初の称号ブルーナイトをもらった
頃からの先輩であるアーサー巡査長だった
「フレイア 君は 公安の長官に候補されたよ」
まだ薬物が抜けないのか うつらうつらとした
思考の中で 言葉が無尽蔵にフレイアの頭の中に
よぎっていった 無論 言葉の意味も無く
ただ脳裏に焼き付いた
「公安は 君が 虐げられた者たちに祭り上げられるのに
よほど 危惧をかんじたんだろうな 
祭り上げられる前に祭りあげてしまえか……
……フレイア 俺は お前が そんな愚かな行為にでるとわ
思わない そしてつらいだろうな
テロの首謀者……つまり君の兄弟を処刑した
功績でそのランクに上がるのだから……
血が塗られた赤い道……」
アーサーは 一息ついて 眼鏡を外し
ふき始めながらこういった
「それから 妹さんは 綺麗だったよ
……生きている時よりも綺麗だった 
安らぎという……君の与えたプレゼントを抱き抱えて
眠る 子供のようだったよ
……フレイア 妹さんの分まで生きるんだ
辛い つらいがな……」
ロマンスグレーのネクタイを揺らしながら
アーサーはモアメンソールのにおいを残し
病室を出た
空は青く 悲しげな 声を上げ 一羽のツバメが
すずくりをする為に桜の枝を銜え
地面に青い影を残して 何処かに消え去っていった
フレイアは白いカーテンが風に揺れながら
光を反射する様を いつまでも眺めていた

























































*31

「キャロル お願い 私の願いを聞いて」
フレイアはいつここにいたのか 
何時からここに来たのか 
ぼやけた思考を動かすのに精一杯で
この言葉など耳に入っていなかった
「あなた……」
フレイアは驚愕した
目の前にもう一人 自分の面影を持った
人物がいたからだ
長いタイトなストレートヘア……
そして同じ顔……あまりにすぎている目の前の姿に
驚く自分を押さえて言った言葉に
その女は言った
「フレイア姉さん(*)…… 
会いたかった……」
いや……もう一人居た その女の顔を観た時
フレイアは幼い まだ屋敷の召使として
働いていた頃の自分の姿が脳裏に過ぎった
(*)ラス民族では 長女が家を代表して
ファーストネームで呼ばれる 例えばフレイア・カルル
グスターフでは フレイアさん など)
「な……ば……馬鹿な事を……」
その薄暗い個室には 三人の人物がいた
フレイア そして 密林使用のサバイバルスーツを
着こなした ロングヘアーの女
そして まだ幼い 面影を 残しながらも
フレイアと……やや垂れた目と金髪はしているが
同じ 遺伝子のちじれた毛並とはっきりとした
目鼻だち の女
「そう 姉さん お願い カロル姉さんを止めて」
金髪の……腹違いの妹がこう言った
「馬鹿な事……確かにそう思うでしょうね
でも 母さんの祈願を成就させるにはあなたたちの……」
話はこうだ フレイアの母親 フレイヤ・エーセル・グスターフは
ストームの民族紛争『ストリームブリンガー』
の南部地域に広がる 樹林部隊の優れた兵士として
名を残し 今でもテロリストの象徴として崇められる存在になっていた
「だから 私は あなたたちと違って
母さんの下で 育ったから分かってるの
フレイア姉さん 姉さんは 母さんが16歳 キャロルは22歳の時
私は20歳の時に生まれた子供 生き方も 育ち方も違う
でも同じ血が流れているのよ」 
「呪われた……血がね…」
フレイアの言葉にカロルとキャロルが息を詰まらせた
「私はね 私はね なんで警察官になったか分かってるの
戦争よ 今から5年前私は16歳だった
金髪の者の屋敷に努めて そりゃ……
黒い髪のせいで酷い扱いもされた……
母さんが16歳で子供を生んだみたいに
ほんとに 酷い扱いを……ね
それでも 戦争が起こった時に比べれば全然まともな暮らしだった
それに仕えるべき主人の死 私の あなた達から見れば
鳥小屋にしか映らないかもしれない……けど
唯一の住家だった 屋敷も戦火でけしみずになった
16歳の時よ……まだ 16の少女だった時の……
そして戦争が悪化するにつれて 辛い事がたくさんあったの
3年 長い年月だった……
……私はね 今回の戦争が 終わって 生き残った兵士がテロリスト
になってね まだ戦争の影を引きずっている者が
いるんだ まだ争いが続いてるんだって……
嫌気がさした……のよ だから だか…政府の犬と……呼ばれようが
あ……の……間違った過去を繰り返さない為に……
テ……ロみたいな事を考えてる馬鹿な人間を一人でも
減らす為に ……」
フレイアは涙と言葉が空ろ になりながら喋りつづけた
ぐじゃぐじゃ になった言葉は彼女の辛い過去を
物語るように
「姉さん……でも聞いて
今 かっての母さんの残留部隊『ブリギット』
と 砂漠のテロ集団『デザートアサシン』
姉さんも警察官なら聞いた事があるでしょ」
「極左のブリギットに 石油ギャングの手先じゃ……ない」
「でも デザートアサシンの中にもいるのよ
本当に革新を祈願して戦っている者が」
「……デザートアサシン 最近ノースストームの
湾岸にまで出没しているらしいわね
全勢力は公安の機動隊も上回る ……
現在鎮圧に軍の投入さえも検討されている組織
たしかに勝算はないわけじゃない……
でも……また繰り返すの……あの戦争を」
「ええ……前の戦争の魂は……私には聞こえるのよ
恨みを残した すすりごえが……私は彼等を
導いて行かなくては」
「あなたは加害者だからそんな事言えるのよ」
甘い香水が空気を染めた
『この香りは……やっぱり姉妹ね……』
キャロルが目の前のテロリストに怒りを
込めて そう怒鳴った
「カロルねえさん……もう やめて ……
フレイア姉さんは戦争が 私だっていやよ
民族なんか関係ないわ」
「違う!……それは違うのよ
キャロル…… 
そうでしょ……姉さん」 
フレイアは反対する言葉を模索したが
嘘は付けずにただ黙るばかりだった 
「……そう なの そうなのね そうよ
分かるわけないわよね 金髪の人間には」
黙る フレイアとカロル
「それに戦争も生で感じたわけじゃなかった
私は12歳だった 戦争が終わったのが15歳
ただ 大人達が騒がしそうにしていたぐらいの
感覚で受け止めていた」
沈黙がさらに加速をする
「ごめんなさい……
 私には分からない事だらけで
それに 私いま好きな人がいるの
……ごめんなさい 私には ……」
キャロルの頭がたれ 言葉を詰めた
カロルは絶望した 
余りにも凡庸すぎる………
戦争を知らない者と知る者の違いが
はっきりと 
対峙するとここまで高いギャップを感じるのかとも
又感じた
「……分かった フレイア姉さん カロル……
もう 頼まない 私一人で戦う……
でも フレイア姉さん……いつか 戦場で会う事になったら
敵どおし……よ 私があなたを殺すかもしれない
その逆も……」
「……警官をやめるつもりはない…… 
これだけははっきりさせておくわよ」
フレイアは目の前の妹の目を睨んでこう言った
「わかったわ…………
……フレイア姉さんごめんなさい」
カロルはフレイアの顔から自分に対しむきだしになった
敵意を感じたえきれずにこう答えた
「………いいのよ 恨むなら母を恨むわ 
………テロリストか 
想像してなかった 自分に妹が二人もいたなんて
もっと早くであえていれば 孤独な……」
フレイアは今までの境遇 自分自身を思い浮かべた
孤独なんて……もうなれてしまったと思ったのに
人肌に 姉妹の優しさに触れた驚きが体を駆け巡っていた
こんなにもこんなにも こんなにも暖かいなんて……
「キャロル……世界で独りぼっちになった感覚に陥った事
ある?」
「カロル 孤独という忌ま忌ましい事柄が悪夢に
変わって夜訪れた事がある?」
「私は あるわ 何度もね その度に自殺を考えた事もあった
慣れるまで…… もう
 おかしいな なんで涙がでちゃうんだろう」
フレイアは溢れだした感情に制御する事が違わずに
何度も泣いた 
「ありがとう もうそんな事はないかも
あたし いつか あなた達に借りを返さなくちゃね」
安らぎという名の感情に身を任せ
フレイアはこうつぶやいた
邂逅…… 人生に 起こり得る 意外なる出会い…… 
「大沢……亨……生きていたの……」
フレイアはかって戦争の混乱から自分を救ってくれた
一人の若者の面影を探した
若く 長く伸びた黒い髪……はもはや消え失せ
顎にも ざらざらした髭が見え隠れした
しかし……猟犬の様な鋭い目は相変わらず
備えていた……変わらずに
「……フレイア 変わったな」
「……あんたも……ね」
短い会話の中にも彼等が深い感情を込めたのだろう
なにかしらの過去が見え隠れする
「……生きていたか……か確かに信じられないな
 あの大量の死人が……出たあの時に…… 」
「……そう」
フレイアの悲しげな目は大沢の手に移った
「結……婚したのね」
フレイアは言葉を詰まらせない様にこう返した
「おめでとう あいては?」
「……アレンと言う 同じ会社のOLだ
「……そう 口数も減ったわね……昔はもっと
軽かった……」
「……部長なんて役職になったからな……」
「……部長?!あんたが?」
こわくなんか……こわくなんかないよ……」
13年前のある民族紛争により
かってこのストームには二種類の人間が生まれました
黒い髪をしたものとそれ以外の者
それは その紛争を起こした民が黒髪をしていたからでした
やがて 黒髪の民は あの紛争の被害者からこの国の害虫かなにかの様に
扱われ 彼等は 社会の表舞台から 身を隠さなければいけなくなりました
言い様のない 差別 踏み時られた誇り……
そうした事が 前回の戦争の一つの要因でした
その日 フレイアは自分のマンションから出て街のビジョンを眺めながら
そう嘆いた 
ノースストームでの 戦線の崩壊 指導者の粛正 そういった物が
自分の手で彼等にもたらしたものだと分かった時 
フレイアはこんな 世界が崩れていった方がいいなと
自分の勤め先である 公安の巨大な建物の前溜め息をつきながらそう思った
自動ドアが開き 中に入りデスクに座り かって 自分は交番に勤務していて 仲間がいた
ツグミ アーサー マークス・エルンスト カレン 
思い出す度に 思い出す度に 
自分は遠いところに来てしまったんだ と思い返した
 はっきりとこう言った 悲しみ…… 絶望を……突き抜けたちからづよさがここにある「キャロル……死のう この呪われた血筋を絶やすため……「
も…う 姉妹で殺し合いなんか……したく……ない」
両者がナースストームの交渉の為に開れた
……長く ちからづよく 当たる 雨の破片
タニスリ-の短編だったか 『薔薇の荘園』だったか
……フレイア 俺は お前が そんな愚かな行為にでるとは
胸元が開いた迷彩柄のシャツはフレイアの公安支給の
パワードスーツの下に着こなすアンダースーツの紺に対象的
金髪の……父親の違う妹がこう言った
母さんが16歳で子供を……私を生んだみたいに
豚小屋にしか映らないかもしれない……けど
唯一の住家だった 大統領官邸……屋敷も戦火でけしみずになった
3年 長い年月だった……あれから2年 
「極左のブリギットに 石油ギャングの手先……じゃない」
甘い香水が空気を染め かきみだした
黙る フレイアとカロル「それに戦争も生で感じたわけじゃなかった私は12歳だった 戦争が終わったのが15歳ただ 大人達が騒がしそうにしていたぐらいの感覚で受け止めていた」沈黙がさらに加速をする「お父さんはおかあさんについて一言も言わなかった
でも……ごめんなさい…… 私には分からない事だらけで
それに 私いま好きな人がいるの
カロルは絶望した 余りにも凡庸すぎる
唇をかみ締めながら…… 又感じた
「……分かった フレイア姉さん キャロル……
これだけははっきりさせておく……わよ」
 フレイアは寄宿施設に戻っていた
イーストストームの夜は 冷たい 森林から駆け抜ける風が 
フレイアを拒む様に 吹いた 暗い 森林の中に潜む
ブリギット カロル テロリスト 
フレイアの精神の壁を剥ぎ取る様な夜風と共に 
複雑な感情が フレイアを 襲い 渦巻いた
「そんなに 驚く様な事じゃねえよ」
「そうよね 何だか なんだか あれから 
もう 忘れかけてたぐらい昔の話だものね」
「そう……そう だよな 
でも 警官になるとはな 思いにもよらなかったな」
「あの戦争は あの始まりがなければ あそこまで
発展しなかった だから 」
「…… そうか」
「昔 昔は 疑問を感じてた 
宇宙世紀0035 5月
「!……はなせプロローグ























































*34

爆破……響く
黒髪解放戦線結成の演説
時は宇宙世紀0024
『大陸大戦』の幕開けたる
『カリフの攻防』
の光景である
宇宙世紀0026
フレイアはメイドの仕事を終え
大統領邸宅にある図書室に読みかけの本を取りに
廊下を歩いていた
衝撃『地震かしら……』などと頭の中で思い描く
それから約20秒
黒い三人の軍服を着た男が視界に入る
『大統領の暗殺を成功させた』
と響くプロパガンダ放送、フレイアは悲鳴を上げる
男達はフレイアを押さえ付けようと
歩み寄る
執事の大沢がもった拳銃が
男の頭を貫く 
「ここは危険だ速く逃げなくては」
大沢がフレイアの手を引く
壁を横切ると3人の男が現れる
息を飲む 2人
「一般市民か……早く 逃亡しろ」
庭園『ニンフの園』
踏みにじられたヒマワリ……
の上に一台の兵器POL38
操縦手は略奪にでも行っていないのだろう
フレイアはその兵器に乗り
燃える邸宅を後に
長き逃走の幕を開けた……
        1  
「俺の軍隊懲役の経験のおかげで助かったな……」
二本のレバーをコクピットに座り操るスーツの男
「あの……これからどうするんですか」
「もう……そんな敬語は使わなくてもいいんだよ……」
「す……すいません」
「いや……謝らなくてもいいんだ……
ゆっくりなれていけばいい
しかし 君が自由になれたとはいえ
最悪の結果だな……これは」
フレイアの目にいつか鼻歌を歌いながら買い物に行った
商品流通センターが爆撃によってつぶれているのが見える
よく、大好きなファンタジー小説を買いに行った
ブック・ストアが占領されているのが見える
占領旗が 赤く爆破した閃光を浴る
あまりの悲惨極まる光景にフレイアは現実感を失っていった
風にたなびく黒髪……
「これに着替えろ スーツもメイド服も目立ち過ぎる」
「これを……ですか……」
大沢が差し出す軍服
血糊がべったりついて……においで……むせる
「ああ……君は黒髪だ……うまくいけば奴等の目をごまかす事ができるだろう」
スーツを脱ぐ大沢にフレイアは言葉をなげる
「ああ……そうだな」
10分後
「これ難しいですね……」
軍靴をはくフレイアがそう答える
「今……何が見える」
フレイアはメイン・カメラのモニターを覗く
「あの……キャンディーみたいな物を振っていますが」
「検閲か…
まずいな……
いいか奴等を騙す……」
「今から 俺のいう事を覚えるんだ」
30秒経過……
「覚えたか 俺は昔役者をやっていた事がある
肩の力を抜いて
ゆっくりと落ち着いて喋ればいいんだ……」
フレイアの肩に大沢の手が乗る
「頑張ります」
「よし……その意気だ」
        2
軍服の男がメカを止める
「あ……『黒騎士中隊』ただいま大統領暗殺を終え帰還しました」
「ふむ 見ない顔だな……志願兵か?」
大沢の方に目で合図する
この 軍に身も心も捧げるつもりで入隊しました」
「ふむ……ご苦労 これから君達には
ストーム軍の進行を止める為
最前線に司令官を輸送する命令を下す
志願して、すぐの大仕事だが……
人手が足りない 
今 一刻一秒をあらそう
辛抱してほしい」
そう 検閲の男が言うと
軍服の女が現れる
以外にも若い16ぐらいだろうか
ブロンズの髪が日光に反射する
「黒騎士中隊の諸君
ご苦労 私はこの方面を指揮する
アレンだ
君達の上げた輝かしい戦果は
わが軍の戦線に戦意高揚を必ずや
もたらすであろう
礼をいう」
そういうと 女はPOL38に乗り込む
アレンの背中に銃口が当たる
「あんた……指揮官だか なんだか知らんが
利用させてもろう
お互い命はおしいだろ……」
メカを自動操縦にさせたのか……
大沢がコクピットから離れ拳銃を片手に
アレンを脅す
「くっ…… そこの女 黒髪ならば 
この男をはなせ……私は君達に理解ある
黒髪以外の人間だ……」
「うるせえ アマ 黙れ 
いいかフレイア
こいつの言う事は信用するな
こいつは君らを利用するタイプの人間だ」
フレイアは迷った
「あなたがもしそうであっても
私はこの人に助けられました……」
大沢の近くによる
アレンはブロンズの髪をかきむると
呻いた
「理不尽な……この非常時に……
一分……一秒を争うこの時に……」
大沢はブロンズの髪を掴むとアレンの顎を掴み
面と面を向き 殺意をむき出しに睨む
速く……最寄りの中立地帯を教えろ」
アレンは地図を取り出し場所を示す……
「ウエスト・ストームの南西44・55
安全な進路で この町が一番近い……」
大沢はコクピットに移動し場所をモニターに打ち込んだ
      3
「よし まず こいつを売る」
ウエスト・ストーム南西の小さな街
この街を一から作り上げた町の創設者ラン=クロリス
彼女の名誉をとってこの町を『クラリス』と呼ぶ
「進路を中古モビル・スーツ取扱店へ……と」
大沢がそういうと
縛られた女……が口を開ける
「そろそろ 私を解放してくれないか……」
アレンが唸る
「まてっろよ……」
「つきます」
ルーンナイトと書かれた小さな工場
『ようこそ わがルーンナイトへ
わてがこの支店を担当させていただきます
ルーンナイト重工製 
AI(電子頭脳) AKINNDO25でございます
ども よろしゅうに』
AI………前々世紀では全くの現実性のなかったシステムだが、とあるNEC社というコンピューター会社が絶対零度に凍らせた粒子構造をレゴのブロックの様に集め、新たな……粒子構造の集積回路を組み立て作り出した……これにより今まで真空管の2元定理から粒子レベル(原子が真空管の代わりをする)の無限大の選択を行う事ができる様になりさらにCPU、メモリ、などが従来の2万倍のスペックになった、さらに、遺伝子工学などで解明された人間の脳構造をプログラムし現在のAIAKINNDO2020に至る
ただし論理上をクリアしたとはいえその
現実的な モデルの完成まで50年の月日を費やした
「どうも」
『現在の新製品のデータをアップロードしますか?』
「いや いいそれよりだな……」
20分後
『いや あきまへん! 30万エイルです』
「もっと 高く 買え!50万エイル」
『お客はん勘弁してーな
こないなったら わて首つらな もう 一家心中ですわ」
「ばか! AIが吊れる首があるかよ」
『それも そうでんな……いや いくら 色付けても35万エイルや……
どや?』
「しゃあねえ 間を取って 40……どうだ」
『分かりました あんさんには 参りましたは
キャッシュ・デフェンサーを起動します』
札束がAIの下機械からでてくる
「よし これでジープを一台 中古でいい」
『えー このタイプが……』
「この 一番安い奴だ」
『はい 』
アレンはジープに乗り
前線を目指す
後に前世紀の将軍、東郷平八の『Tターン作戦』と
ロンメル将軍の『砂漠の狐作戦』を合体させた
『アレンの采配』は
このストーム軍の前線後退を
成功させた
『アレンの采配』は優れた戦術として
ストーム軍の教科書に乗る
話を戻しそう……
「これから どうするの……」
ジープに乗り 前線へと赴く
アレンを見送りながら フレイアはそう大沢に聞いた
「うむ……ここに残って戦争を終わるのをまってもいいが……
金がな……」
「私は……このまま ここに、いても」
そうフレイアが言うと大沢は
『ルーンナイト』へ歩きだした……

         1
ルーンナイトで購入した
モビルスーツ「NEXT」
に乗りながら大沢は
「反対 反対……我々は国に監視されている」
「はああ 大沢部長は時の人か」
「新婚旅行ね……ああ 私たちも本当の夫婦なんだ
「  反対 反対」
     」
グラスを手に 優雅で洗練された物腰を見せる男*
「キャロル お願い 私の願いを聞いて」
 私には分からない事だらけで
それに 私いま好きな人がいるの
*
でも……ごめんなさい…… 私には分からない事だらけで
「はい」
に乗りながら大沢は-   
背の高い奴は 足を落とすべし今日は なんだか 


































































*36
「そこかっ」 
シャープマーダーが天井を睨む
トンファーのT字の部分には
磁石がしこんである
これにより天井にトンファーを張り付け
ワイヤーを引くクレーン車の様に
ひきあげたのだ
蜘蛛の糸の様に
「そんな小細工で俺は倒せん」
トンファーのチェーンを
銃弾で打ち切ると
銃剣を上段に振りかざす
「くらえ」
シャープマーダーの渾身の一撃を
トンファーで受ける
2、3と執拗な攻撃が繰り出される
その名のとおりが悪魔の様な79種類の技が繰り出される
 サウストーム……の夜が明ける
朝日に向かってスカイダイバーが飛んでいく












































*37
   1
その日宇宙世紀0034
ナースストームの刑務所
「嫌な夢だ……」
シャドー・ガンナーは
刑務所で目が覚めた
外は真冬
コンクリートの塀が高く聳え立つ
「最後に言い残す事はないか?」
死刑の観察官が答える
「いや……速く殺すなら殺せ」
電気椅子のカップがシャドーガンナーの頭に冠する
キリストの像がシャドーガンナーの脳裏を横切る
「待った この場は俺が預かる」
目をつぶり観念した
シャドーガンナーが叫んだ男の方を向く
外には枯れた桜がコトコトと音を立て
風がつむじを舞い空に枯れ葉をとばす……
     2
老紳士と3人の警官がシャドーを睨む
「アスター君には この作戦についてほしい」
エリートなのだろう……毅然とした態度
どことなく、警察官僚の持つ教養の高さが言葉の中で見え隠れする
それだけではない
かつて『大陸大戦』の前線指揮を務めていた事が顔の勲章
機関銃の傷………で分かる
そんな、老紳士が差し出す書類……
目を通す……漏れる嘲笑
「くだらねえ こんな 事……」
「黙れ」
と警官が怒鳴る
「待て……」
いぶかしげに老紳士が警官を止める
「あのよ あんた この作戦を
もし………俺が嫌だと言ったらどうするんだ」「ふむ その場合は……こうするしかないだろう?」
「!????!!!!????!!!!」
老紳士が手にする携帯型洗脳兵器
サイコダイブカウント先行試作型
シャドーガンナーの目を映像端子が
耳にはヘッドホンが……
シャドーガンナーは洗脳……
薄れていく現実をその身で感じていた
そんな彼を横目に老紳士は作戦の次の指令を思考に張り巡らしながら不敵な笑いを浮かべた……
        3
宇宙世紀0035 4月
公園で桜の花が散った
かつて、この地でならず者の抗争があり
最後 物にものでるまで華を抱き込みながらここら一帯のギャングのボスがリボルバーを放ちながら 抗争に終止符を打ったと伝えられている
今でもそういう ならず者の都市ウエスト・ストーム
の南西の小さな町
都心に近いのか
経済評論家がプチ・シティと評する
レンガの家が多く『アット・ホーム』と
温かいシチューがよく似合う町
そこの小さな派出所
公安の予算をあまりもらえないのだろうか
外見は可愛いい……それにつきる
そこの一室……
機械室の隣り
金縁眼鏡をかけた……真面目な彼は
徹夜で口上を考えたのであろう……
ちょっと 目の下にクマがある
そんな 真面目な一人の男
アーサー部長は部下の前で一枚の紙切れを出し話を始めた
「えーっと 諸君! おはよう あのだな
この部署に2人の新人が入った
えー 入りたまえエルンスト君……マークス君」
彼の性格はつらつらと書いた口上など
無用と考えたのであろう
入ってくる2人
一人は読者ご存じのシャドーガンナーだが
いつものあらあらしい目の殺気が消え
これは正しく、一般の警官の目……
もう一人は年は18か?
仕事への情熱を燃やした若者が
一人、ドアを開け入ってきた
グリーンの目
マークスが自己紹介をする
「ここの部署に配属された マークスです
皆さん 分からない事も多いと思いますが
どうぞ よろしく」
そしてエルンストの紹介が終わると
席をアーサーから教わり
着席をした
「ねえ 」
と豊かな黒い髪を前に垂らした
詳しくいうなら
レイヤで厚みを削った後、セニングばさみで、そぎ……一番長いロッドで、レイヤーのけさきに一回転半ずつ巻いた(ヘアカットに興味の無い読者にはよくわかんないかもしれない美容院によく行く彼女に聞いてね)
その髪は……一人の大人の女性という台詞がよく似合う
「あたしはフレイアって名前よ よろしくね
こう見えても射撃と犯人逮捕はこの部署ではアーサー部長と
1、2を争う腕よ」
と肩をパンパンと叩くと机の上に興味を示す
フレイア
「どれ どれ……履歴書拝見っと
 あ 君はあたしとアーサー部長の管轄内に配備されたから
上司としてこれを見るわけ
悪い事 考えての拝見じゃないよ
まあ 部下のプロフィールぐらい頭に入れとかなきゃ
上司として失格だからね」
と取り出す履歴書に目を通すとフレイアはエルンストの方を向いた
「へえ 大学卒ね……
おおっ!……犯罪心理学の学士をもってるんだ
じゃあ……
私の事
分析してみてよ」
となりではマークスがツグミという
アナウンス係の女の子と話をしている
エルンストはフレイアの上から下をチラッと見ると
口を開いてこういった
「あなたは……明るい性格で……
前に家政婦関係の仕事をしていましたね
それから 男性と同居……
今でも彼の事を思う
しがらみから離れられませんね
それから……ひとなつっこい性格です」
ややあって 首を傾げながら口を開いたのは
フレイアの方
「……そのとおり! すごぉーい!なんで分かったの」
「簡単ですよ……手つきや仕草から
元の職務
あなたのようなヘア・スタイルの女性は過去に男性に対して
さきほどのべたような過去を持つ女性が多く
さらに ひとなつっこいのは今の状況で分かります」
とスラスラと言うこの男……
ただ者では無い
「すごい、すごい
プロフィーラーって占師になれちゃうね」
「私など……おちこぼれに……」
と俯くエルンストに肩を叩きながらいう
フレイア……
「いいなぁ あたしも大学行きたかった
けど……例の大戦が始まって……」
フレイアの言葉を書き消す様にジリリリとサイレンが鳴る
「む……事件か
フレイア君
場所を……」
「はっ 部長!」
    4
『ターレス』
通報のあった コンビニエンスストアでは一人のパワードスーツ
を着て店内を占領した一人の男
名はターレス 賞金首50万エイル(デッドオブアライブ)でウオンテェットされた
一人の男が警察のパトカーの光を浴び人質を掴み立っている
彼の強化防護服は巨大な盾とヘルメットの部分がまるで カブト虫の様に尖っているのが
特徴
ジリジリとコンビニに近寄るアーサーの部隊に
フレイアの通信が入る
「どうしますか 部長 発煙灯の発射は用意できていますが」
「よし 撃て」
「は」
パトカーの先端部が割れ 発射台がコンビニの方を向く
「AKINNDO2020,目標地点までの距離 時間を計算しろ」
「仕事でんなフレイアはん
ほな 分かったで えー最短距離計算中
 距離200メートル
角度45度 到着まで1分30秒
……でんな」
AIAKINNDO2020の気前のいい声が響く
「射テェェェイ」
「ラジャァアア
フレイアはん
行きまっせーぇぇぇぇ」
手を振ると
煙とともに
30センチの筒が宙をブッとぶ
「10、9、4、……3・2・1到着!」
ターレスのおののく顔……筒より白煙が
プワアァァァと出てくる
白煙がコンビニを包み込む
「よし突撃だ
私が先に行く諸君は待機だ!」
構える銃……
カチャリと銃弾をセットする
「くっ……食らえ」
ターレスは人質をアーサーにぶん投げると
よろめくアーサーにガスグローブに依るパンチを脇に食らわせる
「ぐう……」
「はっ……公安など……この程度か
おそるるに足らん」
ターレスの方に銃弾が飛ぶ
のがターレスのレーダーが反応する
銃弾を盾で受けるターレス
「ちい 援軍か……」
フレイアとエルンスト、マークス
「さらば 」
そう言い残すとターレスが逃げる
「ええい 私は後方で援護する
エルンストは追跡
マークスはアーサー部長の介護」
とフレイアが叫ぶ
エルンストはターレスを追った
その時
煙の中
エルンストの強化防護服
公安専用『ポリス・スーツHP・3000』
の殻と言った方がよいか
光と共にパーツが落ち新たな強化防護服の姿が現れたパーツがジュウジュウと音をたて
消える
煙を突き抜けると一人の男が姿を表れる
フレイアの目に黒いボディが目に飛び込むと
「あの……今 公安本部より特殊部隊が援軍に
コードネームSUR38 シャドーガンナー!!
フレイアさんその他皆さん
待機をお願いします」
とツグミのアナウンスが入る
フレイアの強化防護服のスカウターに黒い強化防護服の男のコードネームが現れる
SUR38シャドーガンナーと……

       5
ターレスの三度目のパンチ
シャドーガンナーがかわす
「ふっ これほどの骨のある人間が公安に……
貴様と戦うのは分が悪いという事か!」
ターレスがそう言うと
マンホールに一発パンチ
からたけ割りをして
ぶち壊す
地面に開いた穴に
ターレスはマンホールの下に逃げる
シャドーガンナーは
ターレスを追い
マンホールに潜り込んだ
「どこだ どこにいるターレス
遠くは行ってはいないはずだ」
コンクリートにシャドーガンナーの靴の音が響く
30分後
水中より現れる巨体
「か…馬鹿が まさかこの下水に隠れているとは
いざ知らず 俺を追って………何!」
銃口がターレスの背に当たる
「ふん 貴様のヘルメットの飾りがシュノーケルだという
ことはとっくに見当が付いている」
「今の靴の音は?」
「ふん 俺の技の一つコピーサウンドだ」
「ふ…俺も年貢の納め時か」
カチャリと手錠の音
彼はターレス一人を残し何処かへと去っていった まるで影が闇にとけ込む様に……

       6
モニターに写るエルンストの戦いを見て
「すばらしい」 
そう老紳士は拍手を送った
「そこまで
気に入られるとは……
 我が与芝重工の新作シャドーガンナー2が」ニヤリと笑う一人
「これならば、
イングラム様の『サイクロプス計画』
を実行に移すのもたやすい事かと……」
二人のセールスマン風のやせたオールドバックの男と中年ぶとりの
エグゼクティブ風の男が老紳士に聞く
「うむ 」
「では ライセンス契約を……」
「いや……まだだ 一人に通用したからと言っていい気になるな
まだ……早い……私が目にかけている 賞金かせぎがいる」
と老紳士が2人を睨む
「まさか……」
息をのむ 2人……
「そうだシャープマーダーだ」
「しかし……奴の戦闘能力は未知数……
我らのあらゆる情報網を使用しても彼の強化防護服のタイプは
まだ謎のまま」
老紳士がフッと笑いを浮かべ言葉を返す
「うそを……つけ 私は戦争博物館に行くのが趣味でな
貴社のバウンティ・ハンター戦争中期型と
シャープマーダーの強化防護服はピタリと一致する」
この老紳士の顔を見て驚くオールド・バック
「むう……いかにも」
歯ぎしり……
「あれは できないのか?」
と2人の顔を見る老紳士
「あれは……設計図が消滅し……」
「ふ……なるほどな……では
まだだ 真にすべてのタイプと打ち勝つ強化防護服を
作るまで……我が公安はエナジー・ストレッド社と契約をする最低でも200体のタイプの強化防護服に打ち勝ち
初めて契約をしよう」
「そんな……」
2人の顔に絶望の色が見え隠れする
「ではもう一つ選択肢を与えよう
シャープマーダーに打ち勝てば 
必ずこのシャドーガンナー2をライセンス
契約をする」
「分かりました」
「では……」
そう言い残すと彼等は老紳士を後にした
「ふん……サラリーマン風情が……」
老紳士は煙草に火をつけるとビデオの巻きもどしのボタンを押し……ゆっくりと移り変わる画面を見……一人思案をし始めた…… 
       7
「あんた 何やってたのよ」
そう フレイアが叫ぶ
「あの……先輩……」
彼女は自分のスコアが増えなかったのがよほど悔しいらしい
「『正義と戒め』にさきこされちゃったじゃない」
「それくらいにしておけ」
そうアーサーが答える
「初仕事で犯人を仕留めろと言っても酷なことだ」
そう言い残すと倒れるアーサー……
「アーサー部長」
フレイアがパトカーに通報する
「速く急救車を……」
その日 宇宙世紀0035
エルンストは一時記憶が無くなったのは何故かと
むねの奥で自分自身を分析しはじめた………
これは、小さな町の春風がこちいよい
季節……の出来事である……
(つづく)




































*40
      1
「おかしい……奴が公僕の犬に手を貸すとは……」
そうキャプテン・ブラックは手にした
グラスを床に叩き付ける
ここは、
港『キング・マークス』そこにある
一艘の船 『キャビン・マイルド』
キャプテン・ブラックの根城であり
なおかつ、船に浮ぶ高級クラブでもある
「ふ……スカイダイバーよ どうおもう」 禍々しい程 口を覆うフードに切り口
更に無茶苦茶に縫い付けた赤い糸が更なる
見る者をこいつは気質じゃねえと思わせる
キャプテン・ブラックが聞く
「ははは そうでんなー
賄賂でももらったんやないか」
戦闘機の先によくある
鮫が睨むグラフィカル
そんなヘルメットを被った男が返答す
「なるほどな……だが奴がそんな男ではない」「はっ
じゃあよ確かめに行こうぜ」

      2
宇宙世紀0036 9月
「エルンスト……あなた真面目なのに
何……この成績は」
とフレイアの元気のいい声
「はあ……そういう先輩だって……
犯人検挙率は過去最低じゃないですか」
「……うっ うるさい」
「はあ 俺もだ補導や交通違反、パトロールは平均ノルマをこなしてるのにな……」
とアーサー部長
彼等が見ているのは年間成績表
犯人検挙男性部門 アーサー 2名
マークス 1名 女性部門カレン4名 フレイア3名
エルンストに至っては0
「上は町が平和になったからだ……って
3階級特進と表彰してくれたが……これはあまりにも…」
「あのシャドーガンナーとかいう奴が
特公(特殊公安……べつに特講ではない、あしからず)に入ってからよ私の足を引っ張って」
と髪を振り乱して怒るフレイア
「ああ……俺は警官失格なんだろうか……」とうつむくエルンスト……
「そんな事ないですよ」
とツグミが慰める
「そ……あんま気にすんなって」
と赤毛のカレンが肩を叩く
「僕だって0だったかもしれない…から
人事じゃあないし……」
とマークス
「もー うじうじ君は嫌いだよ
飲みに行こうよ……な」
とカレンがいうと皆が『いこう いこう』
と言い出した
「はあ……」
と溜め息 をつくエルンスト……

   3
その日、特殊公安機構『ジャスティス・アンド・アドマニス』の本部は大打撃を受けていた
「おら おら 何処だ シャドーガンナー」
スカイダイバーの背中に乗った
キャプテン・ブラックのガトリングがビルのガラスを割る。
「ぎゃははは……スカイダイブパンチ……」
列になる 警官に体当たりというか特攻と行った方がただしいか
「ストライク!」
ぶっ飛ばされる警官達
更に援軍のブルードラゴンとホワイトタイガー、ケルベロス3、コピーキャット、ファンリル サイバーパンター、デザートアサシン
ヒューマンタンク(タイプ アイアンメイデン、Tー80FI、ティーゲルFI、97式)影の軍隊1号、2号、スナイパーJ、Z、X、98、38、47、FI,グリップハンタ、ケツアーコトー、ターレス、バウンティーハンター最終量産型、マイクファイター、DJランカスター、DJヤマワロ、ラ・ピュセルez、ロイヤルガード0(甲、乙)プロトタイプステルスナイト、スカイダイバー改、ユンカースFI、スツーカFI量産型、ザッ・エンゼエルダスト、ガブリエル、ブラックピューマ、シャドウガンナー2 THE・HI・MASTER、ルーンナイト、スコープドック、2BEAT、Q-TOP、サイコダイバーなどまさに博覧会の
様に最新から一世代前の物まで強化防護服に身を包んだアウトロー達が警官隊を蹴散らす
「無茶苦茶だ……なんだ彼等の狙いは……」
と呻く老紳士彼は、地下で彼等の横行を見ていた「早く、シャドーをだしやがれ」
と叫ぶスカイダイバー
「おい これを見ろ」
とアウトローの一人が映像チップを見つける
「これは……?」
「なんだと……公安め……ゆるさん」
キャプテンブラックがケルベロスに合図を送ると、ケルベロス3の腹から
第三の顔が現れビームを吐いた
ビルは粉々になり
アウトローたちは塵じりに
なって退散した
 「どういう事だ……エルンスト
公安本部に出向要請が出ている」
「めずらしいわねえ」
「しかし、おかしいな……本部は破壊されたはず……」
「た……たたた 大変です」
「どうした」
「キャプテン・ブラックと……

スカイダイバーがこっちに向かってます」
「なに……なぜ それを早くいわない」
ガラスがわれる
フレイアとエルンストが机の下に隠れる
「おっと 抵抗するなよ」
「きみ達……なにが目的だ」
「ふん 雑魚にはようがねえ」
と机の上の書類を叩き飛ばす
「食らいなあ」
机の下から 
フレイアが銃弾を飛ばす
「無駄だ」
ジリリリと銃弾が音をたてて溶ける
「バリアシステム……もう実用化されたのか」カレンが唸る
「おい この アマ抵抗しなけりゃ
手荒な真似はしねえといっただろう」
ガチャリとかまえる
ガトリング
「キャップの兄貴……みつけやした
シャドーガンナーでっせ」
フレイアのガトリングをしまう
「こいつらを見張ってろ」
「へいへい」
と機関砲をフレイア達に向ける
「おい シャドー 思い出せ
あの 俺らが組んでいた頃を」
「うう……頭が……」
「しかたがねえ」
サイコダイブカウントがエルンストの
目に覆う
エルンスト
シャドーガンナー
葛藤が起こった
「うわああああ」
「ふ……まだ……覚醒をしないのか」
と水槽の中のシャドーガンナーを見る
キャプテン・ブラック
「ドラッグ・リリタンに依る
脳内快楽ブシツの排出
覚醒するに
十分な量の投与を行っていますが」
「……なにが……
なにがそうさせる……
目を覚ませシャドー」
とキャプテン・ブラックは呻き
ガラスに寄り掛かる……
その刹那、叫ぶ研究員………
なにが起きたのか?
「……はっ 良心的サイコロジーと
破壊的衝動サイコロジーに異変が……」
「なに……トラブル回避の方法は?」
「公安の服従回路をしかし……あれは
リリタンの投与など比べ物にならない程の……精神に変調を来す……もので」
「くそっ……」
と悪態をつくキャプテン……
ここはエルンストの精神・思考内部
「私は……公安の力によってとはいえ
君の第二の人格だ……まだ この世界にいたい」
とエルンストが喋る
「うるせえ……おれはな……今まで
犯人逮捕の時だけ覚醒させられていたんだ
いいか 分かるか 俺は公安の野郎に
操作されたんだ……くだらねえ
奴等を殺すまで俺は……
貴様にこの場を譲らん」
シャドー・ガンナーが喋る
「みにくい……
私のもう一つの人格は
こんなにも……醜悪な……」
「だまれ……公安の犬
テメエはなにを ふん……
人を殺せねえで 
公安につとめるだあ
市民の秩序を守るだあ
甘い事いってんじゃねえ」
「だまれ……
おれはテメエを破壊する……」
「なに……お前……良心的人格ではなかったのか」
「お前 こそ
破壊衝動的人格が破壊されるのを恐れるのか」「う……おれの人格が」
「私の人格が……」
………………………………
「何とか……なりそうです」
「しかし……危なかったな……」
「はあ まさか 融合を可能にする
新薬が開発されていたとは」
「多人格矯正薬「アバランチ」か」
「もうすぐ……悪い……
夢から覚めるはずです」
シャドーガンナーの脳の状態が
ゆっくりと回復していくのが
心電図のグラフの上昇で分かった
早く援護を」
とサウスストームの巡査長補佐エレン
デザートアサシンの犯行現場から
200メーツ 
逃走 隠れた敵を追い詰め
銃を構えた
「こ……こんな所で……」
白いパワードスーツの男が懐から
サブマシンガンを取り出し
放つ
「これだから素人は……
プロの射撃を教えてあげるよ」
キュィィィン
と音を立てて
レールガンが敵を的確に捕らえ
手から落ちるサブマシンガンが
地面を跳ねる
「うわあ うわあああ」



































*41
「ヴルーナイトか」
「え?」
とエレンがつぶやいた 言葉に
反応するつぐみ
「ああ……こいつの事だよ
B級犯罪者
ヴルーナイト 
警官の階級名を使うなんて
いかすかないねえ」
とフィルムに移った 青い影
をみて忌ま忌ましそうに眺める
エレン 真っ赤なセミロングが
今にも逆立ちそうな程…… 
逆上しているのが分かる
「ああ……なるほど 一級巡査
ですか 」
「何の恨みがあるんだか知らない
けど 私等 『正義と審判』を
なめてるわね……くそ 
こいつに対して腹が立つのは
二流誌とかが ブルーナイトって書いて
警官がなにか悪い事をしたって思わせるとこ
よ こんな 真面目に職務をしているのに
この こんな下らない事で
株をさげるのは ……ああ
たっく 焼きが回るねえ……」
とプリプリしながら射撃場に向かう
エレン…… 
真剣無私の表情で一発 打ち込む
ガチャンとターゲットが動きだす
先程の饒舌な一面が嘘の様に
真剣という文字をノートにペンで書き付け
 光の海に沈めたごとく
いわゆる 白紙の反射する光の
様な 緊張がエレンの目に宿る
それらがつながり 
一瞬のひらめきが脳裏に訪れた後
的確に
まとにむかって飛ぶ六発の弾丸
手のひらの上で拳銃を寝かせ
様々な角度にしながら
銃を観察する
熱く重たいマガジンをはずす音を聞きながら
「見事だな……」
はっと声に気付き 声の方を向く
「アーサー巡査長……」
「射撃の名手とかなんだか
呼ばれた事もあったが
君ぐらいの年でこのスコアは出せなかったよ」
ターゲットに開いた穴を眼鏡に写し
かぶりをゆっくりと俯かせ
銃を見る
アーサー
「ありがとうございます
これも巡査長のご指導の賜物です」
とアーサーに感謝の言葉を渡す
「…… どうだ 今度の現場は
ヴルーナイトか……」
「はい……」
「ヴルーナイトか……本名はレドモンズだ」
「……! 知り合いですか?」
目の中にエレンの素直な驚きの表情を映した
アーサーが的の方を向きながら
こう答える
初老と言っても おかしくは無い
白髪混じりの髪と口許の皺
銀縁の眼鏡
「 まあ この仕事も長いからな……
一つ いい事を教えてあげよう
奴……ヴルーナイトの目は何を写すか
それは……スタイルだ」
「スタイル……写す?」
「そうだ……奴に出会った時は……
スタイルを考えろ……」
エレンが現場に出向いた時
目を凝らして 彼女を見る
一つの影に
気がつかなかったのは
彼女と同行していた 
自然科学公園……
ノースストームの検察本舗から派遣された
検察官バームと言い争いになっていたからだ
「この 状況から考えてそれは無理だな」
と手袋で死体のあった場所
に探りを入れている
バームがエレンに言った
バームはこの道15年のベテランで
彼女も信用をしてはいたが
やけに引っ掛かる事があって
エレンは同調できなかった
「でも……
この角度から銃を撃った事が確かなら
スナイパーの狙った箇所は
心臓ですよ……」
被害者は45歳の会社重役
因果関係は刑事達に任せるとして
エレンは何だか嫌な予感が
頭をよぎっていた
「まあ……勝手に解釈したまえ
ともかくだ…… この場所で撃たれたら
こう……」
エレンは持ち場を離れ
じっくりと 回りを見ていた
6名の警官と2名の検察
口をつぐんで見渡す
巨大なビル群と
ジョキングをしていた被害者
撃ったのは突然飛び出し
にげる暇もなく……
その時 風が 肌寒い 背筋を震わせる
9月の風が……
硝煙のにおいを運んだ
「……エレンさん隠れてください」
パトカーが爆発を起こす
赤い光が冷たい彫刻の様な
顔を照らす
エレンのセミロングが
毛の先が爆風に身を捕らえ
踊る 
「このお」
エレンの銃口が向く
構える先
ブルーナイトの青い影






















*41          
異様な風貌の持ち主が手の先で展開する
部下の銃弾を避け 一つ また一つと
正確な銃弾が彼等を襲う
反撃を開始したのだ
「これならば……」
実弾 マシンガンを放つ部下
ガ・ガガガガガガ
地面を邪悪な獣の爪痕の様に
傷跡を残すが目の前のブルーナイト
には当たらない
「ちょ……ちょっと 相手はすぐそこじゃない
なんで当たらないの」
「わ……分かりません……」
早すぎる 凄まじい 
「なに……ちんたら やってんだ
腰を抜かして しゃがみ込む 男を見ながら
「はい おしまい……」
と手錠をかけるかれん
「…… どうだ 最近のやまは」
「はい……ヴルーナイトを知っていますか」
アーサーは ゆっくりと煙草を取り出すと火を付けながら
こういった
銀縁の眼鏡……そして
最近 加わった 皮ジャンの制服を着こなす カレンに対象的な
きっちりと締め上げた ロマンスグレーのネクタイ
それは……風だ」
「風を……写す?」
風を考えろ……」
心臓じゃないですよ……」
こう……心臓に……」
「……かして」
カレンがマシンガンを構え 放つ
「え……うそ 」
「わかりませんね なんで あの現場にブルーナイトが現れたのか?」
「そう……そういえば アーサー部長が 」
「……あの とうへんぼくがなにいった?」
「えーっと 風がどうのこうのって」
「ふむ 風ねえ 風 風 そういえば あの時 硝煙の匂いがしたな」
「硝煙の匂い たしかに 感じました」
「硝煙 ピストルの火薬?」
「いえ 火薬では無かったです 」
「うむむむむ」
ジャスティス アンド アドバニス
巡査長補佐(センチョリオン) 
- 誰が呼んだか
SEXAL STATES
 サウスストームの別の名だ
その名の通り 魅惑に満ちた娯楽があふれている
音楽の殿堂と呼び名される通り『ビートストリート』
最大級の民放局『HOT97』
カジノや劇場が立ち並ぶ『パイレーツ通り』
競馬場から 野球のドームまで
観光のメッカとして 娯楽を愛する者達の故郷として 
また ストームのドル箱としてここにある

























*42
1 赤鋼の死神
ドレットヘアの男は、腹を押さえてうずくまっている男の頭に蹴りをした。
銃口から打たれた弾は空中を滑る、薬莢が宙をはね、アスファルトに装飾された地面を踊り、音が闇の中に沈んでいく。
〓マジ 今日はパーティだ
 秋風に色とりどりの国旗がゆれるここはサウスサトームの戦争博物館
 黒髪解放戦線の汎用主力兵器
パラボナアンテナによる赤外線監視レーダーをつけたことにより、カメラレンズによる 直接周囲を見回すそれまでのPolシリーズよりも的確に状況を把握できるだけでなく
 「秋晴れか気持ちがいい……しかし、この機体をみると数年前の事を思い出すな………
あの時私は……」     
 デザートアサシン 大戦中ノースストームの砂漠地帯に潜伏していた。特殊工作兵のコードネーム、大戦が終焉の叫びをあげると共に解散、が職にあぶれた彼等は大戦中に作られたSMG(サブマシンガン)と砂漠用パワードスーツ(強化防護服)に身を包み「民族解放」を掲げゲリラ活動を展開、現在ストーム最大の犯罪組織となる
 「無理かね……彼等になにか、そう……パイプでも……」
 男は首を縦に振った
 暗い部屋に一人の男が机に……猫背になって何かを作っているている
 砲塔?この男の作っているのは拳銃か?それならば万人が納得するだろう
 なんと!マフィアのボスにプラモデルとは……あっているのか、あっていないのかよく分からない、そんな感じの取り合わせである
 そこは薄暗く人気のない所、地下ラジオ局からフレイヤ・レコードのアーティスト、フレイアというディーバの疫病的な凶々しさ……喉を乾かせ血の巡りを絶つような……しかし、その中にも……優しさが……噂によるとオミズ関係という社会から虐げられた仕事を……していたという……過去が作り上げた、それが混じった歌声が響いている……
 「………プロ……ですな……
 『HOT/KUNAをほっとくな~』
 そこの企画室
   ピーガチャガチャガチャ
 「アッ、チャー 間違えちゃた」
 「はあはあ……あっ……オオタ部長」
ロマンスグレーのネクタイ……
  屋上……
「……はい」 
 ラジオから聞こえるラップにあわせ言葉を返答す  
 「ほう……デザートアサシンですな」
  「さあこれから急がしくなるな……」
 コピー キャットはパワードスーツに内蔵された集音器で、情報収集いていた…このパワードスーツはヘルメットに猫の耳をデザインされている、ユニークなデザインだが、ただの浮き彫りでは無い、この耳の部分に音を集め、いわば電波を収集するパラボナの様な働きをする、つまり、本当の猫の様に人間の七、八倍の聴覚を持つ事ができる
 「どうだ……」
 「あわわわ ちょと、まってぇ」
「コ・コピーキャット?」 パワードスーツを着た一人……たっている
 「おい どうしたんだ……」
 「ちょっと待った…得意のサイコダイブカウントはダメだったっていうのか……」
「あれは……範囲が限られちゃうんです」
「来た、来た、来た」
(ちょっと、キタキタのオヤジを思い出してわらっちゃたよ)
コッコッとちかづく靴の音がアレンの耳を刺す
 「ちい 話は後だ、武器を用意しろ……」
   その頃……
「ど……どうなってやがんだ」
金色のパワードスーツの男……シャープマーダーは目の前から撤退するデザートアサシンを見ながら……困惑の声を上げた
「よう……シャープの兄貴どうしたん」
戦闘機の前方によくある鮫の顔をデザインしたヘルメットマスク……空中戦が可能なギミックがついたパワードスーツを着た男が空中で旋回しながら……シャープマーダーの方を向いて言葉を向ける
「スカイダイバー じゃねえか おい 降りてこい」
スカイダイバーは言葉に応じて着地する
 「ぎゃはは シャープの兄貴 めちゃおかしーわ それ」
「うるせい シャドーとキャプの野郎 でしゃばりやがって」
 話を要約すると
「そうでんねーん キャプテンブラックのやろーがな まず 60ミリガトリング砲(回転型自動装弾機関銃)でバババッと打ち込んであたふたしてる内に、シャドーガンナーが潜り込みかけて、リーダーを縛り倒したんやわ……」
シャープマーダーは、ちょっと考えて言葉をスカイダイバーに投げる
「おい ダイバ」
「なん……やねん?」
 手に二本並べてつけている、マグナム銃と機関銃の砲筒をいじるのをやめシャープマーダーの方を向く
「シャドーを……どつく……つーか、ぶち殺す」
「あんさん 血のぼってはんなー まあ ええはおもしろそうやし
わても暇こいてたんや」





































*96
「よしゃあ いくぜ」
 PANGU! PANGU!
鳴り響く銃声、マグネシュウム加工の黒一色、スマートなパワードスーツを着た男……仇名を『絞殺具使い』とかけ『シャドーガンナー』と解く
「後……二発か」
銃を、縦に顔の垂直に構え銃弾数を数えると……突然、銃の先端が切れ……宙を飛んだ
「いよう シャドー 」
シャープマーダーの副装兵器である 銃剣が光る
「銃弾の数は心配すんな……出口までの敵は俺がぶち殺した…」
「……それは素直に感謝していいのかな」
「ぎゃははは おれを倒してから感謝するんだな」
「一筋縄ではいかない……いや、行けないようだな……」
シャープマーダーは横一文字に銃をなぎ払うとシャドーガンナーに切りかかった
 取り出す二つのT字型の武器……いぶし銀に光る鎖 
これがシャドーガンナーの名を『ギャロッパー』として、時の政府の要人達を震え上がれせた、暗殺兵器『トンファー アンド チェーン』
を取り出すと……
突然とシャドーガンナーの姿が消えた
「……どこにいきやがった」
天井を見上げる
「そこか!」
トンファーの内部には強力な電磁石
がしこんでありそれにより天井に張り付き
内部のモーターが巻き上げ
天井の上を獲物を狙う蜘蛛の様にみていた
鎖が切れシャドーガンナーが落下する
何故? ……銃弾が鎖を切ったのだ
シャープマーダーの渾身の一撃をトンファーで受ける
「どうした どうした」
さらに1、2とリズムを取るように繰り出される……一撃
シャドーガンナーが銃剣の直撃をくらい
衝撃………倒れる
「そこか」
シャープマーダーがライフルを構えはなつ……シャードーガンナーが銃弾を
前転でかわし……転がりながら
シャープマーダーに接近……だが、銃剣で払う
「そろそろとどめだ」
シャープマーダーが銃剣を構える
銃剣にチェーンが交差する
「へっ そのウザイ鎖を切ってやったぜ……食らいな『ソロモン王の宴』」
その名のとおりが悪魔の様な79種類の繰り出される
チェーンを失ったシャドーガンナーには
この攻撃を防御するにはかなりのブランクがある……この黒き暗殺者はここで死んでしまうのか……
「こいつで……最後だ食らえ『ブラックジャック』」
かまえる……すべての役に勝つ、その名のとおり、その技はシャープマーダーの持つ剣技を打ち勝つ必殺の技……シャドーガンナーはその役に勝つ事ができるのか……
「仕方がない」
シャドーガンナーの体が………
燃えた
FIN
「グオオオ」
断末魔の叫び
 シャープマーダーが火に包まれる
 シャドーガンナーの体が燃えた……
それは……燃えやすいマグネシュウムの上……薄い透明なアルミに似た構造を持つ成分の金属のコーテイングを剥がし、 自らの体を発火させ、体当たりをしたのだ……
ブラックジャックのカードは燃えた
「悪いな……」
シャドーガンナーは闇の中に消えた……まるで、影が暗闇に重なる様に
 その頃
 「あー、帰ってちゃった……どうします部長」
デザートアサシンの逃げる様を見ながら、呆れるアレン
「さる者は……追わずだな……ん」
ヘルメットを脱ぐ、コピーキャット
「見てください、部長どうですか」
「な…なんだ、それ」
アレンの顔は、ピンクのと黄色のペインティングがしてあった
「キャハハ」
「ずーっと、それでいたのか」
「驚きましたか……部長に言われたとうり
思いっきり化粧してきたんですよ……」
三人は笑った

 サウストーム……の夜が明ける
朝日に向かってスカイダイバーが飛んでいく            (END)


























*45

「誰だ 俺をこんなところに呼び出しやがったんは」
「す……すみません」
「気を付けろ ……って おい 俺の拳銃
ま……まて まちやがれ
「今日の ゲストは シャドゥゥ ガンナ だ」
盛り上がるステージ 
シャドーガンナーが ステージの上に立つと
突然 強力な殺気を感じた 
回りを囲う 4人の男 そして……
「YO  YO YO 俺はマイクファイタ
一つ ためさせてもらうぜ テメエの腕 とやらをなあ」
会場が異常なくらい盛り上がる
「……まて」
「いや まてねえ お前 噂は聞いてたけど
なかなか面白い奴じゃねえ みんな きいてくれ
こいつは 俺に 挑戦状をたたき付けたんだぜ」
うおおお と会場が盛り上がる
「……しらねえ それより拳銃かえせ」
「俺の ラッパーつー アナクロな血が騒ぐぜ まるで オールドスクールだぜ
おれのあたまんなか さわぐか いいかんじか 」
「きいてねえな 人の話……」
「DJ 皿回せ ビートカム リズム 上げろ」  
「な……んの茶番だこれは」
「いえ いえ わが社のファイテングスーツ
を是非 公安で採用して欲しくて 施した まあいわゆる
イベントですよ」
「まあ いいプロテクトスーツの様だが」
「はい よくぞ聞いてくれました このプロテクトスーツは
わが社 ナース スポーツが……」
「す すみません遅れました」
「おや 以外と早いですねえ メールを送ってからまだ数分というのに」
「あ……あなたは」
「与芝さん あなたがこんなコンベンションをひらいてると聞いて
貴社の ライバル会社を自称する我ら ナーススポーツ も」
「かってにずかずかと…ー」
「いえいえ……開発した プロテクトスーツを試したくてねえ 分かります わかりますわかるからこそ  わが社もこれに参加する
まあ なんですかな シャドーガンナー たしかにいいプロテクトスーツです
しかし 数年前の あの塩酸 貴社のバウンティハンターに
シュアを奪われた あの胆汁の思い 忘れはしませんよ
さて 受けますか 受けませんか?」
「……受けましょう 見たところ 格闘戦用に作られたプロテクトスーツの様ですが
こちらのシャドーガンナーも格闘戦のデータは測定済みです」
「おもしろい そうでなくては 張り合いというものが無い
では…」
「……?いまのはなんだ」
「このアングルからじゃ よく分からないわね……」
「いまのはですねえ カウンターユニット 『タイプマイク』です」
「カウンターユニット?」
「はい ボクシングのクロースカウンターというのは知ってますか?」
「ジャブ アッパー ストレート ナックル などのボクシングの技を
わざと受け その衝撃を吸収してタイミングよく打撃を繰り出す 相手に返す技ねたしか その時に衝撃は
通常の2倍……」
「はい …… まあ2倍というのは厳密には 違うのですがまあいいでしょう
そのとおりです」
「そうです このユニットは ここに現物がありますが
攻撃を加えられた相手の居場所を判断して 
まあ 熱源で探るのですね それで
相手の攻撃位置を判断して さらに 自分の衝撃も計算し
相手に攻撃を加える というものです 
まあ 大抵の打撃は 加えた後に隙が出来るものですそこをつけねらうのがこのユニットの使命 」
「恐ろしい 攻撃ね」
「いえー 貴方にそういって もらえると……」
「ほう……なかなか」
「おや これは予想外だ まさか チェーンアンドトンファーで
ユニットを取り上げるとは 
「あなた のプロテクトスーツは 確かに計算はされているようね
硬化プラスチックによる マグネット武器の命中力削減
シャドーガンナーが得意とする 天井からの攻撃を押さえる
高所攻撃を可能にする 衝撃を押さえる テクニカルブーツ
どれも シャドーガンナーにとって 天敵とも言える
でもここの読みは甘かったようね」
「まあ 奥の手がありますから」
「これは…… 」
「 まあ 基本ですがね 」
「 利いているみたいね しかもスタングレネードとちがって
回復しないから質が悪い……」
「まさか こんな攻撃でダウンさせるのは……わが社としても  」 
「ふふふ もはやダウン寸前といった所ですか」
「甘いわ ね 」
「おや……まだ 悪足掻きを……」
「SPDD 投入」
「SPDD?………まさか!」
「……これで 終わりか ……ナーススポーツ君 
悪いプロテクトスーツでは無かったが……
今回は 負けを認めるべきだな……」
「あの……でも テクニカルブーツと 
カウンターユニットの着眼点は良かったですよ」
「…… プロローグ
流れる電撃……
    1
外には枯れた桜がコトコトと音を立てた
      2
「シャドー・ガンナー君にはこの作戦についてほしい」
老紳士が差し出す書類……
警官が怒鳴る
老紳士が警官を止める
もし俺が嫌だと言ったらどうするんだ」
「ふむ その場合は……こうするしかないだろう?」
サイコダイブカウント先行生産型
シャドーガンナーの目を
シャドーガンナーは洗脳
薄れていく現実をその身で感じた
ウエスト・ストームの南西の小さな町
『アイシャ』
アーサー部長は 「ホープか、今のおれにゃぁ
強すぎる……煙草だぜ……」
彼はそういって紫煙を吐きだした
それが彼の最後の捨てゼリフとなってしまったようだ
男は、もう、息をしていない
吸い殻が、男の服におちた
火が男の体をあたたかく
やさしく包み込む……
アーサー巡査は、滅び行く者の為に最後の
敬礼をした………
ああ あの夢か……
目を覚ましたのか……
「あああ………」
と夢と現実の狭間から目を覚ました
アーサー部長はあくびをすると
胸のポケットから
ちょっとだけ曲がった
煙草を一本取り出すと
口に銜え、火を探す為に内ポケットをまさぐった
外の木枯らしが影と供にまい散る
彼ほどこのせつなくどことなく胸にしまうが絶えきれない寂しさ、
牢に閉じ込められた王妃の話をなどを聞きたくなる
そんな
センチメンタルな季節が似合う
「ちょっと 本部長……
ホープなんて強いの吸ったら体に毒ですよ」
とフレイアが口から煙草をパッと取り上げる
アーサー部長は眼鏡の奥に秘めた
寂しそうな子犬と洗練された既知を秘めた目をフレイアに向ける
「いいじゃねえか……」
わけた髪はバランスよく左右にたれている
そんな几帳面な性格の男は……
「……だって 禁煙は万国共通のマナーですよ」
「ふう……女は皆そういうな」
そう 言うと眼鏡越しに窓の外を見た
もう……木枯らしの吹く季節か……
あいつも………

          2
「ああ被害は広がるばかりだぜ………
今日あった 事件で特に目を引くものといやあ
これだな」
とダルマを連想させる太った男はふてぶてしそうに紙の束を扱うかの様に
”被害届”を投げてよこした
「ま……あんたは、どうせよまねぇんだろうけど……
おっと 失礼、読んでいる暇ねぇんだろうから、
簡単に……っ説明させてもらうとね
コンビニに押しかけた一人……グリップハンターと言うらしいが
そいつが、店ぇん中に居た
客をSMG(サブマシンガン)で……12人打ち殺したらしいや
んで……みせしめに
中ぁんに、居た
男女併せて従業員を6人
店から引きずりだして……公衆の面前で……
ぶち抜いたわけ
それも、銃じゃあなくてよぉ
拳……ガスグローブってんだから
おー くわばらくわばら
いきてた奴に聞いた話にゃ、こうやって
……頭を……後ろからぶすっ……… てな」
アーサー巡査長はウエスト・ストームの最高危険地帯
に勤務している……公安のダルマ男
ロウテ刑事の話を聞いていた
「そうか……」
なに覇気のねえ野郎だと言うとぎょろりと魚類の目を向けると
「なに……こんなの当たりまえさ……
とくにヤクで暴れる奴等が増えて……
売人の逮捕もすすんでるよ
裏の組織ももうすぐ踏み込みができる所まで行った
まあ……がんばんな……」
そう言うと……ふらりと立上がり
ただのふとった男だけではない
鍛えていると細い足首でわかる
ダルマ男は拙速な神経をしているのかスーッと部屋を出て行った
アーサーは拳銃を手の中で弄ぶと
カチャリととめ
こう 心の中で言った
『おい 相棒……貴様は只の飾りじゃねえんだと……
俺を守れるか 相棒よ』
ツグミの通信がアーサーの受信機に入る
「あの 大丈夫ですか……応答がないんで」
「ん……ああ、作戦を練っていた
……グリップハンタがいるのはこの先だな」
ウエスト・ストームの
廃屋に潜入している派出所の4人
エリーとエルンスト、フレイア
「グリップハンタか……
奴には……」
『来ます……フレイアさんの通信では
バウンティ・ハンタータイプのパワード・スーツと……』
とツグミの通信が入る

           2
グリップハンタ
目は爬虫類の蛇か?
まるく米粒の様で見る者に異形と威圧感を与える左がやはり爬虫類鱗の様で右が網の目の様な模様そんな異様さを持った潜伏者がアーサーを睨む
こいつは……前に掴まえた奴ではない
動き……観察眼……すべてが桁違いだ
では グリップハンターの正体は一体?
だれなのだろうか?
「貴様……がアーサーだな」
追い詰められ……通信機を壊され
打撃を与えられた センチメンタルな部長はこのまま爬虫類の相を睨み喰われてしまうのか……
彼の姿は余りに悲惨 鎖で縛られた姿は
首輪でつながれた子犬
そのもの
苦し紛れに『そうだ』と答える
ハンターがマスクを脱ぐ
 アーサーは目を疑った
そこにいるのはかって彼が捕らえた
ラーンの姿ではなく全く別の人間の顔が姿を表したからだ
躊躇するアーサーの目の前で
爬虫類は即座に溜まった因縁を吐きだした
「貴様を倒す為に、1年を待った
いいかよく聞けよ俺は……
2年前までストームの優れたメカニックデザイナーだった デルタ アッシュといえば」「聞いた事がある……」
とアーサーが思い出したように言葉をサイモンに放つ
「ああいろいろあってな、まあ聞け……
そして・忘れもしない3年前
俺は例のコンビニの襲撃事件引き起こした犯人ガリアンが俺の作った ターレスを盗みだして この町を襲撃した……やった野郎は 分かっている エゼル 俺の所で働いてた奴だ」
と一息入れアーサーの方を見る
「何故だ?何故すぐに名前を公表しなかった
そうすればお前だって……」
とアーサーが叫ぶと何か悲しそうな目で
思い出す様に彼を睨んだ
「あいつは いいやつだった それよりも
……俺の実兄だったんだ……兄弟の名前は売れない 」
とアーサーが完全にハッと思い出し
彼の顔を見つめる
「お前は あの時の」
「思い出したか……
だが お前は 俺から兄貴を奪ったのだ
さらに俺も共犯者の容疑をかけられた
世間から 俺は 犯罪者扱いさ」
つらいというのがサイモンの熱く溜まった
目尻から涙がたれているので分かる
プライドを傷つけられたのだろう
「……俺は悪くない 法を破ったお前の兄を恨め」
「ああ……だがな 俺は このパワー戸スーツを目にした それは俺をこの戦場に掻き立てた
仕事がらパワードスーツの所以ぐらいはしっている
 お前の相棒の命を奪った このスーツをな」「罪作りな ……パワードスーツだな」
見下ろすパワードスーツの異形で威圧的な目
「ふっ……うまいこと言うじゃねえか
そして……
俺は決心した貴様をころすまでこの業界から手を洗わないとな」
ビームサーベルの光がアーサーを襲う
一つの鉄の塊がグリップハンタを捕らえた
爬虫の目が投げられた先を見る
そこには一人の美しきブラック・ダイヤモンドの結晶
シャドーガンナーが立っていた
シャドーガンナーのチェーンが跳ねる
「ぐうう」
グリップハンターに絡み付くとさらに
クルリと回して
二、三と追加のトンファーの打撃
「早く逃げろ」
とアーサーの縛る鎖をハンターから取り上げたビームサーベルで断ち切ると叫んだ
逃げていくアーサー
その気を抜いた瞬間
グリップハンターの第二の武器
キラーナックルでチェーンを断ち切ると
シャドーガンナーを睨んだ
「貴様……周りを見て貰おうか」
オイルのヌルヌルした感触が
シャドーガンナーの足を捕らえている
「余り激しい動きはしない方がいい
グリップの意味を知っているか?
『転ぶ』という意味だ」
「なに?」
「このオイルは特殊な成分を合成させて作った……『ナノ オイル』
このパワードスーツの前の使用者は
これよりも劣るタイプだったがこの戦法により、追跡をしてきた警察を転ばせ逃れる
こと、6回……アーサーの野郎が追跡
逮捕を成功させたのは丁度オイルが切れた
時 奴は悪運がつよいんだろうな
だが 俺はそんなへまはしない……
思う様な動きができなくなった貴様を
このキラーナックルの餌食にしてやる」
とハンターが腕を真っ直ぐに構えシャドーガンナーを捕らえる
ガスグローブからガスの詰まった
薬莢が飛ぶ
「くっ」
「ははは……」
と勝利を確信した時
シャドーガンナーの姿が消え……
グリップハンターの顔に蹴りが入る
電光石火というべきか 火花がぶつかる様な衝撃と共に吹っ飛ばされるグリップハンタ
「何故だ……この野郎め……」
蹴飛ばされる グリップハンタ 
チェーンにぶら下がり宙ぶらりんとなる
シャドーガンナーが更に蹴りを入れた
「このトンフアーには強力な磁石がしこんである……更に言うならばモーターも
地面が駄目なら引き上げてもこの場を離脱するだけ………」
「ふん……小細工が好きな 野郎だ」
「お前もな……」
「業って 奴か……」
煙が一つ 一つが思い出を作り出す
闇が暗い光の中で揺らめく
「いいんですよ 部長……」
フレイアが肩に手をかけ 
なぐさめの言葉を告げる 
「男の人は背負って立つ者があるから
魅力……いえ 成長していく……
なんて……
私の独断ね……」
煙が日光に照らされ 
白く光った
アーサーは……ただ
眼鏡の奥の眼をその煙に
哀れなまなざしを向けるだけだった
            (FIN)









*47

吐き消しだした 
啖がスラム街の黒い溝をポチャンと
小さな波紋を描き 沈んでいく
ジャックナイフを掴んだまま倒れた死体
朽ち果てた壁に描かれた卑猥な落書き
腐った空気 ゆっくりと流れる 
黒いガス 
ここはサウスストームの13街
人間の住家ではない そんな通り
シャドーガンナ-はそんな街に腰を下ろし
ゆっくりと頭を整理していた
おれは ここにいて 俺は公安のメンバーで エルンストと呼ばれていた
俺は犯罪者で かって この街を荒らしていた……俺は一体何者なんだ?
「もういいだろ お前は 

1 赤鋼の死神
とb女は懐からイングラムを取り出した、うずくまった男の目の前にちらつかせる。

デザートアサシン 大戦中ノースストームの砂漠地帯に潜伏していた。特殊工作兵のコードネーム、大戦が終焉の叫びをあげると共に解散、が職にあぶれた彼等は大戦中に作られたSMG(サブマシンガン)と砂漠用パワードスーツ(強化防護服の 訳だったが
最近ではプロテクトスーツ(強化型軍事制服もしくは万能補助防護服)と呼ばれる事が多い だが こちらのほうが 一般的な浸透具合を見て作中はパワードスーツ=強化防護服で統一する事を許して頂きたい)に身を包み「民族解放」を掲げゲリラ活動を展開、現在ストーム最大の犯罪組織となる
b「いや、そんなもんねえ……」
 b
  b
子b分の持っている、紙に目を通すとひったくってくしゃくしゃと丸めるとゴクンと飲んでしまった……この世界で最も信頼のおける証拠湮滅法である 
「……b…プロ……ですな……
ラジオから聞こえるラップにあわせ言葉を返答す  
コピー キャットはパワードスーツに内蔵された集音器で、情報収集いていた…このパワーどスーツはヘルメットに猫の耳をデザインされている、ユニークなデザインだが、ただの浮きb彫りでは無い、この耳の部分に音を集め、いわば電波を収集するパラボナの様な働きをする、つまり、本当の猫の様に人間の七、八倍の聴覚を持つ事ができる
サイコダイブカウント 形状は双眼鏡ににている、敵に目でみる部分にぶつけると両耳をヘッドホンが覆う、そして瞳孔の大きさを計り(これは、その人間の脳波を、計る為に行う)それが終わると、映像と音が大量に流れ 相手を洗脳してしまうという恐ろしいマインドコントロール兵器・ES(エナジー・スレッド)電工製作

「ちい 話は後だ、武器を用意しろ……」
その頃……
シャープマーダーは目の前から撤退するデザートアサシンを見ながら……困惑の声を上げた
戦闘機の前方によくある鮫の顔をデザインしたヘルメットマスク……空中戦が可能なギミックがついたパワードスーツを着た男が空中で旋回しながら……シャープマーダーの方を向いて言葉を向ける
「スカイダイバー じゃねえか おい 降りてこい」
「ぎゃはは シャープの兄貴 めちゃおかしーわ それ」
話を要約すると
手に二本並べてつけている、マグナム銃と機関銃の砲筒をいじるのをやめシャープマーダーの方を向く
PANGU PANGU
取り出す二つのT字型の武器……いぶし銀に光る鎖 

 コピー キャットはパワードスーツに内蔵された集音器で、情報収集いていた…このパワーどスーツはヘルメットに猫の耳をデザインされている、ユニークなデザインだが、ただの浮き彫りでは無い、この耳の部分に音を集め、いわば電波を収集するパラボナの様な働きをする、つまり、本当の猫の様に人間の七、八倍の聴覚を持つ事ができる
「コ・コピーキャット?」
 パワードスーツを着た一人……たっている
突然スルスルとシャドーガンナーの姿が消えた
貴族階級 眉しかめる マフォメットウマイ事いう ツーカ ウザイ事いう 平等概念からおこる 宗教暴動
b社会不安 不況の今日 モンゴルは今日も布教活動 
モンテカル・ビノ クリティカルビート 高らかに笑う流派当方不敗 当方支配からやってくるマルコ・ポーロ 書いた文句は とうぶんロックです 当方見聞録 赤い彗星 タンク乗り込む ガンタンク ぶっ飛ばすキャノン法
シャープマーダーの渾身の一撃を
トンファーで受ける
シャープマーダーがライフルを構える
 「グオオオ」
1 赤鋼の死神
m今の音?俺等がヤバィって事ぐらい・・・
その中の一つ前大戦で使われた兵器……PAL・48/55の前に二人老人と男がいる………男は銜え煙草をしながら老紳士の顔をじっと見ている
老紳士の瞳は窓の外を覗く
「コ・コピーキャット?」
パワーどスーツを着た一人……たっている

「ボス報告です」
「おい主人 例のぶつははいったか」
「ふふふいい品は手にすれば分かるもんだなさてとおい主人ここで作っていくぞ」
「あーどうぞどうぞ」 
「俺はな精巧で美しい物にこだわりがあるんでね」
「プロ……ですな」
「あははっ アンタって、何時(いつ)になってもトップとかボスとか聴くの好きよね」近くにいた女が笑いながら男に皮肉を言う・・・
「・・・・・」
「うるせい・・・シカト コイてんじゃねえよ」
秋風に国旗がゆれる
ここはサウスストームの戦争博物館である
     ビルの谷間 人々が寝静まる頃 
ガシャン と割れた ガラスが ビルの下におちていく
まちやがれとキャプテンブラックが怒鳴る
「……しつこい」
巨大な亀裂が宙を光る
スタングレネード キャプテンブラックは手の
レイピアで地面を引きずった
とビルから飛び下りようとした矢先
「よう ヒューマンタンク てめえの首を頂に参ったぜい」
ビルの下からスカイダイバーが 競り上がる
「………!」
殴り付ける ガスグローブを避ける
タックル……しかし
「……無傷……!」
グワアアと両の手で スカイダイバーを押さえ付けると
ビルの谷間に投げた
バリインと音を立て 崩れたガラスに吸い込まれるスカイダイバー
スカイダイバーこと
「ちゅうわけ なんや わてら 奴の暴行を許すしかないんやね
……うつてなし」
 黄色くさびた三日月……
闇に浮かぶ……
神の道化が描いた……その球体は……
人々の思いをはせる……
その光は喧騒を捨てた……都市を深い眠りへといざなう………
 月光は建物を冷たい石、そう……トパーズやルビーの様な宝石に加工する……
それは青白く、見る者に静かな幻想を抱かせる……
 冬の風は、騒がしくもなく・・
かつ心地好いわけでもなく……
静寂に身を置くものたちの胃を締め付け……彼らの心を騒がせる……それはやがて……
大気に眠る精霊の幻想に変わり、彼らと我らの脳裏に触れる
 それは、遠くにある様でいて手を伸ばせば
掴めるような……
そんな国の情景が、目を横切る……
今、私の描いた幻想を語ろう……
夜が明ける前に……

「……あたしの死んだ親父はね」「













*50

これが……宇宙戦車……」
目の前の強大な戦略兵器に キャプテンブラックは息を飲んだ
全長 320 メ-ツ 巨大な砲塔が 空を睨む
「すげえな こいつは 」
スカイダイバー が 声を上げる
と……その数秒後
「まちやがれ シャドウ」
と探索する シャープマーダー、グリップハンタ、ターレス、ブルードラゴン
ケツアーコト レッド・カトレア ヴィヴィアン ガブリエル
の声が聞こえる
「頼むぞオスカー」
「OK」
とシャドウガンナーの返事の代わりにハッチをぶち壊す
スナイパーJが ハッチを閉める
「操縦できんのか?」
「ああ 伊達にキャプテンは名乗ってないぜ 」
操縦席 に座った キャプテンがスカイダイバーの声に反応する
「行くか!」
「ああ 」
宇宙戦車 LK 999が 上空を目指して 飛んだ


















*51
高級車が あるクラブの前に止まる
「こちらですどうぞ」
とボーイがコートを
「ここに集まった 諸君聞いてくれ 
お前ら はどいつもこいつもあの男に借りがある そうだな」
金色の
賢覧たるといえば彼を示すだろう シャープマーダーが
怒鳴り声を上げた
「これから 奴等を血祭りに上げる!」
ケツアーコトー テイスター ブルードラゴン 興奮して 銃器を乱発する 
「奴の根首は闇のルートで約 30000ドクだ」
おおう と上がる喚声 
「う……」
と涙を浮かべペンダントの中のアイアン・カンツータの写真を見る
レッド・カトレア 
睨む様に 爪を齧る ヴィヴィア光る海の洪水が目を妬く 
そういつまでも……
男が逃げる
「くそっ……公安め……」
三発の銃弾が飛ぶ
廃屋……
ガラスを突き破り
床に手を置き着地
「まって いたぞシャドー・ガンナー」
一人の公安強化防護服『エグゼクティブ・スーツ』を着た
男がサーベルを抜く
電撃……
「はっ 夢か……」
       1
「いやな夢を見た」
シャドーガンナーことアスター=テリオスは
処刑台を目の前に……
夢うつつ……
つかまる直前の事を見た
「言い残す事はないか……」
処刑を行う監察官が答える
「ない……速く……殺せ」
電気椅子のカップが頭に冠する
キリストのモミの木を連想する
「その 処刑 おれが預かる!」
一人の男が部屋に入る……
その日は春 
刑務所の桜が鮮やかな色でさいていた
老紳士と警官が3人
アスターを
「貴様には公安のこの作戦についてもらう」
「くだらねえ 」
老紳士の隣りの男が唸る
「きさまあ」
警官が襲いかかろうとする直前老紳士が止める
「ふん もし嫌だといったらどうするんだ」
「そう だな こうするしかないな」
「!!!????!!!!????」
アスターの目にゴーグルがくっつく
サイコダイブカウント
洗脳され遠くなる意識
薄れていく 現実感
          3
サウス・ストームの
小さな派出所
『正義と戒め』の機関で可愛い部類に入る
プロローグ
「シャドー・ガンナー君この作戦についてほしい」
最後 物にものでるまで桜を抱き込み
ここら一帯の親分が腹にながさしを突き刺し
抗争に終止符を打ったと伝えられている
今でもやくざ者の参りが絶えない
ならず者の都市ウエスト・ストーム
「10、9、4、3・2・1到着!」
      7
大統領の掴む襟首……
「貴様……ゆるさんぞ……この頭でっかちめ
貴様の言うとおりにしたら……この様だ」
とフレイア公安庁長官の部下を殴り飛ばす
その日 宇宙世紀0041
『大陸一強時代』の終焉………
ゆっくりと黒い煙を従わせ 落下する鉄の塊
ストームが破滅へ向かいカウントダウンを開始した
ストームの上空を一台のヘリが飛ぶ
その速さ60ノット
常時でも2万の兵の出動を可能
を眺め大沢はふううと息をついた
大空魔城の大地を震撼させる様な気流の音がこの大統領官邸の
ガラス窓を通して聞こえる
大沢トール……黒い髪に洗練された既知にみちた目付き
そのまなざしは彼に政治を行わせれば
まちがいなく この国をいい方へ導くだろうと
人々が信じさせるそんなとびっきりの魅力を秘めた男
戦争終結後様々な職を転々とし
最後にたどり着いたのがこの大統領の椅子とは……
彼はどんな手を使ってこの位置にたどりついたのだろうか?
「どう……新兵器の感想は」
と『南国を夢見る熊』を破ったチームを指揮し小さな組織を
ゆっくりとしかし確実に仕留め一年で本部役員に昇格し
さらに 本部の司令部では犯罪検挙数を4倍にも増やす手腕を発揮し
いち、公務員から官史の最高位と言ってもいい、長官というキャリアに
特例の速さで座冠した一人の女
フレイアが眼鏡越し、モニター越し そしてキャリアの壁から大沢に
言葉を発した
「モニターを通して喋るとは
色気がない……」
「なによ これでも女としては成長したつもりよ」
と怒りに依る言葉……
ヒステリーとは言い難く皮肉にするには
あまりにも率直なその言葉をフッとあしらうと大沢は言葉を続ける
「そうだな……私はなかなかの出来だと思うが」
「でも私は反対してるの」
と俯く様は眼鏡か……それとも過去の作り上げた陰ある横顔のせいか
鬱のかかった 表情を喚起させる
「なぜだ……」
「だって 事故が起きる確率もあるのよ怖いじゃない
……それに 大戦時のメカを思い出してやだな……」
「ふむ」
そう、大沢はフレイアの言葉を覚えておこうと心で思うと
もう一度空を飛ぶ鉄の塊を見た………

「反対 反対……我々は国に監視されている」
キャプテンブラック……
ストームの犯罪組織の黄金期に彗星の様に現れ
強烈な印象を残し去っていった
なうての賞金稼ぎ
今はその名を捨て
モガト貿易株式会社を商いとする
一人の商人
本名をモガト・ハイゼンベルグという……
彼はTVに写った抗議デモを見ながら
このままでは 何がおきてもおかしくはないと直感した
そう……彼に思わせる程、このデモは恐ろしいまでの盛りあがり
を見せていたのだろう
「スカイダイバー俺はこの国を離れようかと思うがどうだ」
とキャプテン・ブラックことモガトがコンピューターを駆使し
隣国『キートン』の店舗で働く従業員と仕事の説明をする
副社長……その昔、スカイダイバーというなで
キャプテン・ブラックの片腕として歴史に名を刻んだ男
現在では出雲千歳の本名で世界を股にかける 
貿易会社の副社長……
「そうでんな ここ三日ほどのデモは伊達酔狂やないで
わても何か裏があるんやないかとおもうて……」
「いや……そういう事ではない ただ臆病風に吹かれただけ
かもしれんが……俺は何故か胸騒ぎがするんだよこの騒ぎをみてな」
とモガトが手にした新聞を出雲に渡し煙草に火をつけた
「それは なんでっか?」
「こいつは この騒ぎがおきだした頃の新聞だ……
よく よんでみろ 」
「はあ……ええと
………!これは」
「今 ニュースでいっている事と大きな違いがあるのが、
理解かっただろう……新聞で発表されたサイクロプスの総員と
現在、デモの奴等が怒鳴っている 軍隊化の証拠の書類の
定員数……この新聞がうそだとしても 彼等の持っている
書類がでっち上げだとしても……どちらにしろ
なにか大きな物が動いている」
その日 キャプテン・ブラックことモガト・ハイゼンベルグは
港キングマークスの一艘の船に乗り込みストームを後にした
その三か月後に惨事は起こる……

































*53

「はああ 大沢部長は時の人か」
ストームの民間放送局HOT KUNAではナースストームへの
移転が決まってから一年、アレンはコピー機の前でいつもの様に
チーフに渡された原稿を挟むとコピー開始のボタンを押しサッサッとでてくる
コピーされた印刷物を横目にボーッと物思いに耽っていた
ブロンズの髪は光りを吸収して キラキラ光る
「どうした の元気ないじゃない」
という 黒い髪につぶらな瞳を持つ
サイバーパンターこと金 麗はアレンの肩を叩いた
「はああ そうね あんまりにも平和すぎて 
だってさあ 大沢部長が何時も仕事をもってきてくれたじゃない
私たちには そんな パイプないし シャドーガンナーとか
マイクファイターとかが 組織を潰しまくったじゃん
つまんない なあ もう派手な抗争はないもんね」
おいおいと言う目でアレンを見る 
金麗……
「でもぉ……平和になったんでしょいいじゃん」
とコピー機に組んだ腕を乗せアレンの顔を見る麗
「まあね 女の子一人じゃ夜あるけなかったもんね
あの頃は」
と何もない空を眺め感慨にふけるアレン
「あっ……違う世界にいっちゃた……
ま……私もね平和ボケしそうなんておもっちゃうけどね
そんなのスポーツジムでシミレーションできるじゃん」
「ま……そうよね」
そんな とりとめない会話……のうらで
ウエストストーム上空
デモ活動を行う
の一人の男が放った一条の光が大空魔城のジェットを裂いた

「新婚旅行ね……ああ 私たちも本当の夫婦なんだ
私は奥さん……
凄い実感!
 うれしいな」
オスカー・クリスティーヌは指にはめた
盗みなどではなく ましてや強盗などではなく 
手に入れた
ダイヤモンドリングの光り……
そして、もう一つの掛け替えのない
彼女の手に入れた持ち物で一番大切なもの……
もし、彼女に聞いたのならば
ダイヤなど比べ物にならない
と言うだろう
彼女の伴侶たるエルンスト・クリスティーヌを見ながらストームからゆっくりと
離陸する旅客機のなかでめいいっぱい幸せをだきしめて
窓を見ていた
空港のレストランでは
彼等を見送った4人アーサー、ツグミ、カレン、マークスが
テーブルに座っていた
満面の笑顔の4人
「エルンストの幸せを祝福して
カンパーイ」
と歓声を上げるとグラスに注がれたワインを飲み込む
4人
「キャハハハハ……よかったじゃねえか……おい
でエルンスト達は何処に行ったんだあ……おい」
もう 酔いが回っているカレンがアーサーに抱き付く
とまたニャハハハハと笑う
「ああ……南国ですね……2週間かいいな」
「おい おいからかっただけだよ……本気にすんな」
とマークスに突っ込みを入れるカレン
「フレイアさんもいると……楽しいのに……」
とツグミがボソッと漏らす
「長官の仕事が大変なんだろうな……」
「まあ 難しい事は彼等に任せましょう
サイクロプスの奴等にね…… 」 
んん……んーっ とカレンの顔を見る3人
「な…なによ」
「いや……丁寧な言葉を使うとは……何か変な感じだ」
「いいじゃないのぉ ほら のめのめ」
一週間後……エルンスト達は南国の
マイウエイビーチのホテルの有料TVで空から落とされた
メキドのホノウに蹂躙されるストームを見る事となる……

「  反対 反対」
「……我々は国に監視されている」
「ああ……南国ですね……2週間か……いいな」
ん?んん…… とカレンの顔を見る3人
イウエイビーチのホテルの有料TVで空から落とされた
メキドのホノウに蹂躙されるストームを見る事となる……ストームの上空を一台のヘリが飛ぶ                   !zx
「はあ はあ はうん ん……」
唇と唇がかさないあう
フレイア……」
毒ガス エターナル ヴァンピールの配布 
「私は今まで 自分の力を……絶対的な力があると信じてきたのよ」
「ちがう絶対性は 唯物論的に それは確実に存在するのよ
「私は この絶対的な力に魅了された いかなる人間であろうと
それは 最高神オーディンであろうと 死をもたらすのだ
子宮にやどる胎児の元は なにもないように
ようこそ いらっしゃいました お客様
今宵 司書を勤めさせていただく
与芝 菊次郎という者でございます
以後おみしりおきを
おや お客様 随分 退屈のご様子でございますな
それに 悩みを隠せない様子でもありますな
ふうむ 高校生活でこれといった思い出が作れなかった
それはそれは 御深刻なお悩みで
まあ そんな憂さを晴らす為にこの店にご来店とすれば
私どもも最善を尽くして 
え……私一人ではないかと?
いえそんな事はございません ほら私のよこに
そうです 小さく会釈をする……
いや会釈などはどうでもよいのです
ほら 佐奈 リストをもってこないかい
お客様がお待ちだぞ……
いや なかなか気立てのよい子なのですがねえ
のろまなのが玉になんとやら………
おっ もってきたかい
それではお客様どのような物語がお望みでしょうか
おや 私にお任せすると……なるほど無難でしょうな……では
ふうむ あなた方でしたら熱く胸を焦がすラブロマンスなどは……
おやおや そんな物はTVドラマで見飽きたと
なるほど 確かにカクテルの色は見飽きずとも毎日のまされては飽きる物
ではこんな刺激はいかがでしょうか
そうですこの本です 『シャ-プマ-ダ-ズ・サガ』
この本には三人の殺人者が登場します
どれも勝手は違えど
あるものは手際よく ある者は美しく
どれも刺激に満ちた手段で貴方の退屈など吹き飛ばしてくれるでしょう
おや…… 私たちはどうやら邪魔になりそうですな……
ここらへんでおいとまさせていただきましょう
ではごゆるりと………「あの……大沢さん 抱いてください ……」
フレイアの言葉に大沢はこうかえした
「……いや 俺 抱けない フレイアの事」
「な なんで?
わ……私 処女じゃないのよ!……それなりに経験はつんだ事ある あの屋敷で……それに貴方の事が……」
「……魅力がありすぎるんだ フレイア だから君の事と
やってしまうと 俺 なんか怖くてさ ……
君が人並みならいい でも あー なんていえばいいかな?
俺は最初に酒を飲んだのが 17の時
親父の棚から盗んで ダチとあけちまったんだ
それで……
 最初に酔ったのが24の時でな よかったよ
世界が広がったみたいなかんじがして でもきがついたんだよ 
感傷に浸っている自分に いままで酒をのんで酒に情が移った事が無かった
不思議とな 情がうつっちまうとかえって 感動とか 嬉しいとかっていう
感情はこんなにも簡単につくりだせちまうのか ……って 軽い絶望感が襲ったんだ 」「……」
「俺は……ナイーブなのかな 感動とか 歓喜とかっていう 物はもっと深い
所にある それは 自分がむりやり造りだすんじゃなくて……
そういう 感動になれてしまうと 本当に感動した時に 
えー よくわからんが 空しさって奴に 抵抗感があるんだ
君を抱けば 感動するし 嬉しいさ 君みたいな魅力的な女性と……
でも 空しさだけが残りそうで……
それは……ごめんだな」
「……わたし 男の人の感情が分からない でも本当に?
空しさだけがのこるの?」
「ああ 君は美しい いままで 出会った人の中で一番美しい
わかるかい あー なんて言えばいいかな そうだ 例えば
硬貨で物を買うのに 人はためらいをしないだろ?
しかし 札束で 物を買った後には なにか心に引っ掛かる物があると思うんだ
これは男女一緒の感覚だと思う 価値ある物 美しい物には……
……なんか理屈っぽいな 俺こんな性格だったっけ?」
と照れくさそうに 答える 大沢をみながら
「……そうよね 」
「ごめんよ フレイア 君は本当に俺の事を好きでそういってるのかもしれないが
君を抱けないんだ 俺の30になって な わらっちまうよな 」
「いいわ……でも嬉しかった あたしをそういう風にみてくれる人がいて 始めてよ」
「そうか そりゃ あ 俺も嬉しいよ」
「だって あたしの事を抱いた男達は ……私を黒髪だからとか
卑しい淫売 だからっていうフィルターでみられてきたの
露骨に悪態を付く奴も いた
美しいから 抱けない 抱く事ができないという 感情はそういう
人には皆無だった 」
「……それは 辛いな 辛かった だろうな フレイア
それは 辛かっただろうな」
「でも いい そんな過去をふりほどける気がする
あなたの言葉は ……」
大沢は涙がこぼれた 
「ますます 抱けなくなっちまったじゃねえかよ」 
「大沢さん……じゃあ手を握ってください 
一人寝は寂しいから…」
宇宙世紀 0039 
中古故買店ルーンナイトを後に 逃亡を続ける フレイアと大沢は
「ふ……ふれいあ先輩 ……」
「…?この声… ……えるんすと君? 」
「 なにやってるのよ エルンスト君 あなた……あなたが何をやったのか
分かっているの……」
電光石火の様な 拳…… 
流石に 昔の仲間をころす事は シャドーガンナ-には出来なかった
だが それが 彼の 落ち目であった
フレイアは自らの条件反射に身を委ね 腰のリボルバ-を
引いた 
シャドーガンナ-の太股に 痛みを越えた 光の様な感触が
体中を 走り 巡る
「……なんでこんな こんな事を」
「………先輩 
俺は 公安の奴等に復讐……」
「……喋らないで 傷口が開くわ」
「フィリプ・デック計画」
「悪徳金融の手形の様な物だ 
命を待つ代わりに 俺自身の…… 
それは 俺の様な 元犯罪者の 厚生……
そういえば聞こえはいい 
だが 実態は このパワ-ドスーツのコンベンションだったという事と
俺は 昔 キャプテンブラックのトロピカルドリ-ミングベアの
一員だった G-ファンクス 先輩もしっているはずだ」
「……う……嘘 」
「俺は ある時へまをやって 公安のメンバーにつかまった
そして 死刑を宣告された しかし…… その求刑は取り消しとなり
俺は 洗脳された 」
「顔の整形 名前 学歴 すべてを リセットし
俺は 暗殺者になった それも 俺の生命なんて 
屑かなにかの様に 扱われる 公安のエージェントとして 」
「それじゃあ 公安が……いえ 貴方が 
そういえば 私が関わった
現場も 貴方がいた時は 不可解な事がおおかった 」
「そう……その通りだよ 
危険な仕事もこなした 何度となく 命を落としそうになったか
わからない ある時は ギャング団のアジトに潜り込み
幹部の首をねじ切り……ころした ある時は 公安の陽動を引き受けた
……そして 13人の命を殺した時
あの男の暗殺を命令された だが……あの男
キャプテンブラックが俺だと見抜いた キャプテンは
 洗脳を解く ディプログラムを施し
自分を取り戻した キャプテンは俺に ゆっくり休めといったが
 俺は 奴等に対する憎悪しか抱かなかった」
「…それじゃあ」
「そうだ こいつらは 俺の様な洗脳を施す SHR計画の 
立案者だった 俺は こいつらにいいように扱われた
それが許せなかった 」
「でも……こんな事をしても……」
「くそっ!!
…… そう 意味のない事だ 
だが 俺の 言った事など まともに取り合う奴なんかいねえ
夢戯事 それで終わりだ 
最初は 証拠を探していたが 公安の手回しは 強力だった
結局 書類は……SHR作戦は
なんの他愛もない 犯罪者の厚生計画に差し替えられていた
自らの精神を踏みにじり 俺におこなわさせた 様々な暗殺行為
公安の掲げる 正義とはなんだ
戒めとはなんだ 審判とはだれに下されるべきか?
俺は 俺自身の裁きを 俺自身の正義を 俺自身の審判を作り上げ
た 理由はそれだけで十分だ 俺にとって 公安は偽善だ…… 」
「…… 逮捕します 
犯罪者の厚生を目指す 役員の殺人……一個の警察官として 殺人者として……」
「……フレイア先輩の様な いい警察官には 公安はもったいねえや……
こんなこといいたくなかったが 
……そろそろ お迎えがやってくる……  」
「先輩…… 俺を一人にさせてくれ 公安も人間も神をしんじ・て・い・な・い・か・ら・な……」
「……馬鹿! 
部下の最後を見守るもの 上司のつとめ よ 」
「エルンスト エルンスト……うっ……ううう」
「あの……いいんですか あの婦警 
計画を……」
「……貴様は 馬鹿か わざわざ 証拠を作ってどうするつもりだ
……まあ 
あのフレイアとかいう 婦警一人 が裁判かなにかに出たところで
何もかわらんよ それにあの計画は過去の物だ」
「……シャドーガンナ- シャープマ-ダ- 二人の犯罪史に残る
都市の伝説は消えた 
闇に葬り去られた 二人の名前を思い出せる奴はもういまい」
でぶには戦うべからず
不労者は 足が早いので バイクで逃げるべし
やつらはオリンピックにまじめにやれば金メダル取れるレベルの速力を持つ
強い奴は追いかけてこない 事を知る べし
やくざは喧嘩のプロ バイクで特攻をかけても返されるし
バットでなぐった所で 鉄板かやかんか なんかを殴っていると思うべし
背の高い奴は 足を落とすべし
族の集会は物が飛んでこないくらい離れるべし
携帯電話を投げ付けられることもあり まずは見せます まだ見ぬ境地
「その通りだよ 
やつらはオリンピックにまじめにやれば金メダル
背の高い奴は 足を落とすべし吐き消しだした 
   対決
朝日に向かってスカイダイバーが飛んでいく            (END)


































*54 「秋晴れか気持ちがいい……しかし、この機体をみると数年前の事を思い出すな………
……男の人って、なんで何歳なっても素直になれないのかしら……そう、立ち並ぶビルをみながらアレンは……そう思った……

ニッパでリズムに合わせ、パチンパチンとパーツを切りはなしながらボスが喋る 
「キャプテン・ブラック……仕事だ……港にのさばるよそもんを殺せ」
 俺は地獄からの使者 マイクファイター

朝日に向かってスカイダイバーが飛んでいく 一台のフォードのライトが一匹の猫を捕らえる
     いや 最近ですけど 友達にDJやりたがりな人がいて
「来た……のね」
「 ……シャドウガンナ-が死んだと聞いてな……」
「キャプテン・ブラック なぜ 彼の記憶を戻したり したの」
「……昔の仲間だからだ」
「………昔の仲間だから」
「そうだ まだ駆け出しの頃の
 今の様な 「HOT97」や「南国を夢見る熊」
「デザートアサシン」 もいなかった 
そんな乱戦の中でキャプテンブラックは生まれた
 そこいらの吹き溜まりの集まり や前の戦争であぶれた奴等が
群をなして いた時の事だ 
俺は一匹狼として 売り出していた 
がむしゃらに突っ走って スカイダイバ-そして あいつが 来た」
「あいつが来てから だいぶたって
 組織などが出来上がってきた 気がつけば 
俺も そういった 組織の様な 扱いをからされていた
俺も スカイダイバ-もシャドウも そういった 事に興味はなかった
そして だんだんと バラバラになっていった
そして あいつが掴まった 
スカイダイバ-と俺は もう一度ペアを組んで あいつの居所を探った
…………今思えば 大切な何かを思い出させてくれたのが
奴だったかもしれない 」ストームの上空を一台のヘリが飛ぶ                   !zx
「私は今まで 生きてきたのは……絶対的な力があると信じてきたからよ」
「ちがう絶対は 唯物論的に それは確実に存在する……
「私は この絶対的な力に魅了された……
 いかなる人間であろうと
「俺は ある時へまをやって 公安のメンバーにつかまった
「それじゃあ 公安が……いえ 貴方が そういえば 私が関わった
キャプテンブラックが俺に 洗脳を解く ディプログラムを施した
自分を取り戻した 俺は 奴等に対する憎悪しか抱かなかった」
なんの他愛もない 犯罪者の厚生に差し替えられていた
「…… 」
「……フレイア先輩の様な いい警察官にはこんなこといいたくなかった
……そろそろ お迎えがやってくる…… 」
「先輩…… 俺を一人にさせてくれ 神をしんじ・て・い・な・い……」「なに……ちんたら やってんだ
「うわあ うわあああ」「… ?」
「ヴルーナイトか」
異様な風貌の持ち主が手の先で展開する

何故? ……銃弾が鎖を切ったのだ
シャープマーダーの渾身の一撃をトンファーで受ける
          2
パワードスーツを着た一人……たっている
シャードーガンナーが銃弾をかわす
 そろそろとどめだ
  「グオオオ」
「…」
「うむ」
   餞別
  逃亡
  スラム街
高級車が あるクラブの前に止まる
何千ワットの光
先程の切り込んだエージェントはこの光
「そうですね」
「へえ 大学卒ね……                                                                                 

あサイコダイブカウント 形状は双眼鏡ににている、敵に目でみる部分にぶつけると両耳をヘッドホンが覆う、そして瞳孔の大きさを計り(これは、その人間の脳波を、計る為に行う)それが終わると、映像と音が大量に流れ 相手を洗脳してしまうという恐ろしいマインドコントロール兵器・ES(エナジー・スレッド)電工製作 はその日




















































*56起源は宇宙世紀0040 2月
酒場では一つの噂が流れていた
マスターフォーの死亡説と
そろって、黄金のS&Wの拳銃
を持つ男が10人
賞金かせぎ太田を追跡していると言う事
その噂はどこから流れてきたのか
知る者はいなかった
 1
サウスストームに闇と夜の冷気
が流れる
一人の男がその闇を裂いてにげ回る
その男とは
ご存知 賞金かせぎ 太田である
だがさすがの太田も分が悪い様である
彼は 何に にげているのか……
十字路を抜ける
銃口が太田の目に入る
北に4 東に3 南に3 西に3
グレーのコート……
「ちい 袋の鼠かい」
大田が悪態を垂れる
「太田!」
「我ら影の軍隊をなめるなよ!」
「マスターフォーを殺した罪その身で償うがよい」
銃口が太田の方を向く
太田は口煙草をペッと投げ捨てると
両の手を上げ影の軍隊を向く
「物騒な奴等だな……」
「黙れ!」
十人がそろって声を上げ
太田を件制する
まるでその目は獲物を追う
荒野の狼と比喩すればいいだろうか
「ふん てめえら何か勘違いしているんじゃねえか
俺は、マスターフォーを殺そうなんて
これっぽち……もかんがえてねえよ」
「嘘をつけ!」
「嘘をつくな!」
「我々はマスターフォーが最後にあったのが
貴様と言う事を知っている」
引き金が引かれる……主人公はこのまま彼等に殺されて
しまうのか……
「ふん これを見てから引き金を引きな」
太田が投げてよこす、一枚の紙切れ
影の軍隊の一人が銃を納め紙切れに目を通す
「むうう……」
「あんたら勘違いをしていたとわかるだろ」
「ええい……標的変更 『STOP28』を追う」
影の軍隊は向きを変え新たな追跡を始めた
「おいおい せっかちな奴等だな それより 勘違いした
んだろ何か言う事はないのか……」
と太田が叫ぶ……
しかし目の前にあるのは
ただ夜風が流れるだけ
「……変な奴等だ……」
   2
『ラ・ピュセル』それは乙女を意味するフランス語
『STOP28』はストームの東
かって まだこの大地が開拓の頃
ガンマン達が、雌雄を決する為の
決闘の場として使われた
『ならず者の処刑場』
数々の猛者がこの地で拳銃を片手に
大地を地で染めた
そんな いわくつきの死霊が轟くこの場所に
彼等は待っていた……
「……遅い……」
しびれを切らしたステルス・ナイトが唸る
「遅すぎるぞ 奴め……何を油売ってやがる」
その隣 中世の鎧を連想させる
流れる様な……華麗な……そう例えるならば
フランスの英雄ジャンヌ・ダルクがその華奢な肉体を守った鎧
強化防護服に身を包んだ
一人の女が唸るステルスナイトを制す
「あせるな!」 
「しかし……ラピュセル様……」
「黙れ……奴は、必ずやこの戦場に赴くであろう……
噂どおりの人間ならば……」
突然 十人の声がSTPO28達に向かう
「STOP28!」
「我ら、影の軍隊を舐めるなよ!」
「貴様達がマスターフォーを監禁しているのは知っている」
「渡せ……さもなくは死か 即答せよ!」
ラピュセルは十人の問いを答える
「ふん……貴様達が来たのか……
太田の差し金か……」
「否……我らはただ任務(『マスターフォー』を救い出す)
を実行しているだけ」
「ふん……
奴の死体をこいつらに投げろ」
一袋のずたぶくろが投げられる
赤い血が滴り落ちているのが理解る
「貴様……ゆるさん!」
灰色のコートが風に揺れる
踏み込み……かまえる黄金銃
放たれる弾丸
だが 弾丸に倒れたのは数人
弾よりも少ない……
「なに……?」
私はここだ!」
空から声がする
大きく広げた羽の様な
ヴァーニア(バーナーロケット推進ノズルのこと)
ラピュセルの滞空兵器
STOPの兵ならばそれぞれが持つ標準装備
により空を飛び、弾を避けたのだ
「これでもくらえ!」
少なき旋回
構える……長槍
地にいや影の軍隊に向かい
低空突撃を仕掛ける
まさにそれはバタフライの舞い
美しい攻撃……
影の軍隊の一人が向く上空
「……fvajjavj:afv」
巨大な悲鳴と共に倒れる
影の軍隊の灰色のコート
「対戦闘能力A級
対要塞型特殊戦略 始動……」
コートが地面に落ちる
地に潜ったのか?煙となり天に上ったのか?
否……彼等はコートを引きやぶった
メタリックなボディ、なんと……彼等はNT
だったのだ
それぞれのNT達は体を変形させ
一点に集まった
光とともに
そこに現れる一つの巨人
全長14メートル
対要塞型モビルスーツ
機動兵器『ブランチ』が合体を完了させ
『STOP28』の目の前に現れた……
     3
落とされていく『STOP28』の面々
胸より放たれる機関銃
巨大な手が握り締めたビームライフル
それぞれの力はSTOPの持つ技など通用しない
ビルを一撃で破壊する機動力……量産のヴァーニアなど蠅も同然
逃げ惑う『STOP28』を握りつぶす
「このままでは……わが『STOP28』は……壊滅です」
ラピュセルが機動兵器を睨むと構える
「こい……ステルス・ナイト」
「はっ!」
「いくぞ!」
2つの流星がブランチの胸に向かい 突撃していく
ステルスナイトが機関砲を狙い撃ちすると
まさに神業、ラピュセルがビームを避け長槍を投げる
巨人の胸に突き刺された
長槍が爆破する
上がる歓声
「ふん……手間取らせやがって」
とステルスナイトがつぶやいた時
周囲一キロを包み込む爆発がおこった
ブランチの自爆装置が作動したのだ……

         2



































*55

『南国の夢を見る熊』  
 虐げられた……後の一服は旨い
そう、サウスストーム……の酒場『バロン』で、
天井を蠢く紫煙をみながら
大沢亨はおもった
「あんた これでも吸いなよ」
と手渡された
一本の葉っぱのたば
においは米を作る畑の乾いたにおい
いかついまるで図鑑のゴリラを連想させる
口にほうばるとスーっとした刺す
背中に冷たい物が垂れる
というか、背中が肉体で無い感覚をさせる
それから、感動に似た
煙草のクールを何十本も吸った様な
頭をパーっと明るく照らす
そして目に刺さる様な
球場のライトといえばいいか
光 色が飛び込んでくる
特に ミドリ 黄色が光をスッポットライト
を当てた点を集め更に濃くした様な
鮮やかさを発した
赤は白や黄色に点滅する様に……  
ボードレールが『美しい 天国のガラスは
無いのか ああ 綺麗な硝子 綺麗な硝子』
と怒鳴ったのもうなずける
足をばたつかせたくなる
遠くの景色が陽炎の様にゆらゆらしはじめ
頭のなかで
『まわせ まわせ (ぶっ飛ばそう)
やぁぁぁすぃぃぃ さけ 飲む程
俺は お・ち・た・の・か
この一服
さいこおおおう』
と聞こえる
ふらりと入った酒場
でこんな歌を聞きながら我に返った
ト・ラン・ペットが・響くよ『ブ・ロロロロ』こ・ん・な所には『タン・タララララ』
こんな・所・には・もういられない……
と……酒場の歌手の歌声が聞こえる
『俺は、何故こんな目に遭わなければいけないのか……』
そうゆっくりと
怒りと気が狂いそうな程の
頭の……クラクラする空気を振りほどきながら……そう例えるならば…
積み上げられたブロックではなく
崩れちらばったレンガの様な
大沢は氷ついた思考を動かせる……
宇宙世紀0040年
酒場バロンは 酒場特有の……
ならず者の物笑い……や金と薬のやり取り
博徒の気前のいい賭博の声は聞こえない
あるのは……既に生きる意欲を失った
人生の脱落者が吐きだす溜め息
そして、なけなしの自分すらも
踏み付けにされた……
者の吐きだす怨念……あきらめ……
自分達の大地を追い出された
先住民も見せないであろう
陰鬱な影を落とした横顔……
若き死への誘惑……
それら、澱んだ空気のみ……が
支配……する……
街のアウトサイダー達や
この街に生まれた者ならば
必ずこういうだろう
「そうっとしておいてやれ」
と近寄らない特殊な……場所……        
「大沢のアニキじゃないすか
豚箱からでてきたんすね」
そう……古い友が声を掛けた
意外な人間との邂逅……
少々と惑いの色を隠せない……
のが普通だが……
「お前は……『騙し屋』のフーか奇遇だな
 こんな所で……どうした」
今の大沢には物怖じをする程の
精神的な余裕は無い
「恋人に……へっ…俺が悪いんすけどね」
「そうか……
ところで
今の俺をどう思う」
草の先端から、立ち上ぼる煙……
深い灰色が水に絵の具を落とすように
広がり色を失い空気と同化する
「あの仕事を失敗して指切りにならなかった
だけでめっけもんじゃねえかって……ね
札付きなんざたいしたことねえすよ」
「だがなくしたものが多すぎる」
「なくしたんなら……作ればいい」
一人……低い声が割り込む
「……誰だ」
大沢の目に一人の男が映る
灰色のコート
灰色のハンチング・キャップ
「君に話がある……済まぬが『騙し屋』君
君には……向こうにいって貰おう」
……彼の目にはこの……
大沢という人間をどのように映すのか……
「ラム・バーモンを一本
俺はあんたが前に居た……
サウス・レットロウの
『影の軍隊』の一人さ……
そしてあんたに惚れ込んだ男だ」
「俺は……昔の事は執着しない質でな
賞金稼ぎを雇うなら
俺をほって……探したほうがいいぜ……」
大沢は男にヤニ混じりの唾と掃き捨てると
せせら笑う様にそう言った
「『南国の夢を見る熊』が動きだしたのを
知っているか」
「『S/T/P/O/28』もだ
奴等の裏にはシャープマーダーが付いてやがる
サウスストームの街は穴が空いた」
驚愕と戦慄そして……大沢の目に
「シャープマーダーだと……?
奴が息を……
吹き返したのか
今度は
誰がシャープマーダーを継いだんだ」
跳ねる様なピアノが店の中を響く
「そこは……よく理解からんが
あんたしか奴を倒せない
皆そう言う
食らい付いたら
闇に葬り去るまで戦うあんただ
このサウス・ストームの街に開いた
穴を埋めてほしい」
男はラムバーモンを口につける
「………そうか 奴等……
『南国の夢を見る熊』……
『S/T/P/O……
面白い……
お前……
奴を倒す為に手を貸してくれる
んだな」
「無論……おなじ……商売の者同士
この世界は一人倒れたら……皆で
手を出し助けてやる……
それが常識だ……
あんたを……
この酒場で死なせる……には……
いかない」
酒場の重い扉が開く
冷たい冷気が店内を駆け巡る
一人の賞金稼ぎが戦場へと赴く
片手に銃
心にトランペットを響かせながら
2 
ビート・ストリート
サウス・ストームのドル箱
アナログからデジタルの奏でるシンフォニーまで
世界各国のありとあらゆる
レコ屋……楽器……クラブ……そして……
バンドやDJたちが集まる
ある者は心を癒す為……
ある者は楽器を奏で
音楽という羽毛で包み込む為
やさしさ
そんな思いが具象化した街
そこの一つのクラブ『ヒップポケット』で
あるラップ・グループが客を沸かせていた
「YOチェックリサーチ
DJランカスター・オン・ザ・セット
MCハードコア・イン・ナ・ハウス・ショー
イエエ」
マイクマスターの掛け声と共に
一人の男がマイクを片手にステージを上がる
強化防護服に身を包み……
回りには4・5人の男達
DJの肥えたビートが指先から迸る
「ヘーイ ヨウ キング・レペゼン・ナ・ハウスショー
盛り上がってるか・盛り上がっている奴は声だせよ
SEY/HOO」
「皆さん手を上げていきましょう」
「手えあげろ! 手えあげろ!」
「オラオラ安い酒のんで
酔ってんじゃねえぞ……いくぜ
イエエ『ははは いいぞー』
 まずは見せます俺の手の内
チャカMC達がにげだすよな手口」
回りを囲う男達が拳を
歌う……一人の男に飛ばす
がダックでかわすと蹴りをお返しにぶつけた
男がふっ飛ばされる
「くらわす正に一撃必殺
軽い会釈で始める挨拶」
軽い会釈をすると回りを囲う
奴を一人ずつ丁寧に掴み掛かる
「てめえらがいつも破る法律も!
くそみてえなワイロ好きなポリ公も!
俺を 誰にも止められない
やめられない
ヤンチャなお前らがいるからさ
マザー ファッカー
ぶちかまそう 『壁に書かれた文字の様に』
やっちまおう
俺らは無敵のアウトサイダー」
回りを囲う男がいなくなると
大歓声が上がる
「男気 見せてやるぜ
文句ある奴は土俵にあがれ」
二、三人の男がステージに上がる
一人は黒眼鏡……気質では無いのが分かる
「おらみておけ」
黒眼鏡を男の顔から掴むと
地面に投げつけ……踏みつぶした
その後……
彼は無傷でステージをおりた
クラブのVIP・ルーム
大沢とハンチングキャプの男は
例の男を待っていた 
「……デモテープですか?」 
大沢は男を上から下までゆっくりと眺めた
声の気迫 いわば言霊がこの男を作ったのではないだろうかと思わせる
鋭い…そんな感じのする男だと
大沢は感じた  
「いや……そうではない……
俺を忘れたとはいわせねえぞ
MCハードコア
昔の名前で呼ぼうかマイクファイター……
本名 布令・武
俺だよ……昔……
お前の世話をしてやった
マスターフォーだ」
「……マスターフォー……
マっさん
……久し振りです
その後どうですか……
あ……このあと遊びに行きませんか」
「うむいいな」
マスターフォーの口許がほころぶ
「あ……俺そこそこ収入も増えてきたんで
ちょっと高めの店にも顔をだせるんですよ
どうですか……
へへへ……
マっさん好みの
若い娘そろってるんですよ」 
「ふふふ 嬉しいなお前も俺と対等に……」
「おっおい」
と大沢が肘でマスターフォーを制す
「あっ……と
君の好意は嬉しいが
一つ聞いてほしい事がある
実は……」
最初は笑顔のラッパーだが
話を聞くうちに顔色が変わる
「はあ?…『南国を夢見る熊』をつぶす?
……から手を貸してほしい……
じょ……冗談でしょう」
「いや……俺は本気だ」
「そりゃあ……奴等をよく思わない
奴も多いし…俺もその一人ですがね……」
ドガァ
サバイバル・ナイフがテーブルの上につきささる
つきささったナイフの先……握り締める
ナイフの柄
DJランカスターの怒りの目が大沢達を向く
「バカヤロウ……テメエら
俺の相棒を……
あの頃に戻そうっていうのか……」
「おっ……おい……」
「こいつは
ラッパーという 
今の業で満足しているんだ
こいつの歌で幾人の人間が
心を癒されたか……
それに……」
「……分かった……言うな……
……俺が悪かった……
いい友達を持ったな」
マスターフォーが立ち上がった
ビートストリートの喫茶店『ハードロック』
DJランカスターは煙草に火をつけると
ケムリを飲みこみ
吐いた
「俺は……マスターフォー
奴のことは知っている……」
DJランカスターが睨む
「俺の相棒の世話をした事もな
だが恩を返すつもりならよした方がいい
そう……だろ」
MCハードコアはちょっと思案すると
言葉を返答す
「それは分かっている……
お前が言う事は確かに正しい
だがな……俺はあの時……アマチャンだった
そしてな ここに来て自分を磨く為
日々精進してきたんだ
今 それの成果が分かる時が来た
んじゃないかってね
だって そうだろ今日の俺の
ライブを見ただろ
あんなマイクファイトを繰り出せる
のは……俺だけしかいない
成長した俺を見て貰っても……ましてや
マスターフォーの助けになるなら…
なおさらね
こんな事……言うのはさ……俺
本当は嬉しいんだ本当に尊敬できる
人に久し振りに会えて……」
DJランカスターは天井を見上げる
ともう一度相棒の目を見た
「そうか……無理に引き止められたんじゃないのか……
そうか……
好きにしろ……」
「ん……お前いいのか……」
「ああお前の考え確かに分かるぜ
それに俺のよく知っている
お前の性格だ……止めてもいく……だろ
だが……これだけは忘れるなよ
背負っている物……の事を 
ここにお前がいる
そして……お前を必要としている人間がいる
なにも俺だけじゃない
お前はビートストリートの看板の一人だ……
生きて帰ってこいよ」
「ああ それは保証する……」
闇の中に消えていく友を眺め
DJランカスターは溜め息をついた
「ばかなやつだ……ふふふ
だが……それもいい……かも……な」
口に一口コーヒー注ぐと
時計を見た
まだ夜は始まったばかり……
シャープマーダー
暗い闇に包まれたビルの谷間
猫が路地裏に逃げ込む
それは幾人かの男がガヤガヤと
通って行った為か
それともネオンの光が眩しい為か……
カジノ『フルハウス』
その名の通り
ありとあらゆる娯楽がある
ポーカー……バカラ……
スロット……例えて言うならば
王の殿堂
そこに一人の男が回る
絵柄を横目にタバコを置いた……
「ふん でねえな」
男の名はファンリル
南国を夢見る熊のメンバーの一人だ
『どうもいらっしゃいませ
わてがこのカジノを案内をさせていただきます……AKINNDO23でございます
どもよろしゅうにさて当カジノに……』
とAI(人口頭脳) の声が聞こえると一人の男が
ファンリルの横に立った
「おい……こんな所で油売って……」
『あのお客はんけんかごとは外で……』
「ええ……ああ いま大事な事しゃべってんだプログラムは黙ってろ」
一人の男……
目付き……鋭く
 心に刃……を秘めた……その男
そんな彼だから出せるドスの利いた
声を上げた
『お客はん 入場料……を』
「うるせえ だまらねえとミカジメ料を上げるぞ」
とマイクに怒鳴りつける
『ミ……ミカジメ料…
カチャ…これは我が部下が失礼を
私は当カジノの支配人を勤めさせていただきますMAS44です
えー裏ロムの場所ですが……』 
「うるさいといってるのが分からんのか」
銃口がAIを貫く
「シャー……シャープ
テメエ……どうしてここを 」
スロットの前の男の顔に
驚愕の色が混じる
「ファンリル……どうした
ええ……テメエの持ち場は
マリファナとアンフェタミンを売りさばく
手下どもをまとめるんじゃなかった
のか」
「俺がルールを作るって事を忘れた訳じゃ
ねえだろう」
コッコとスロットの止まった
絵柄を指先で叩く
「ああ…… 」
おじけづくファンリル
「けっ 度胸もねえ
これだからつかえねえ……」
上目づかいで小馬鹿にするように
ファンリルをたしなめる
「………いってくれるじゃねえか……」
「なんだよ」
「俺は薬を売る為にあんたの下にいる
訳じゃねえんだ
そこんとこ分かってるか……」
鋭い剣幕がシャープマーダーを襲う
どうでるのか……
「ふん……確かにおめえは戦力になる
『南国を夢見る熊』のNO1の腕だと
俺が太鼓判を押してやらあ
だがな……それも今となっちゃ
昔の話……デザートアサシンとシャドーガンナーそれから『HOT・K・N・A』の野郎どもがいなくなった 今 
手出ししてくる輩がいねえ
わかるだろ?ドンパチやるのは『S/T/OP28』の奴等に任せりゃいいんだよ」
ファンリルはシャープマーダーを哀れむような目で見るとあきらめた様に呟いた
「あんた変わったな……
権力……が人を変えたのか……」
「ふん……いいか
明日までに金をもってこい」
シャープマーダーがその場を立ち去ると
7番目のスロットが止まった
不揃いの絵柄……
「ルールは俺が作るか……」
ファンリルはシャープマーダーの台詞
を鸚鵡返しに言うと……自分ののこった
箱の中にある
のコインを見た…数はそう多くない……
「何をいらだっているんだ……俺らしくもない……」
そう……言うとファンリルは残ったコインをスロットに入れ
レバーを引いた……
絵柄が……回りだした……
なにかを暗示するように……
メカニック・デザイナー
車がイーストストームの高速道路を抜ける
時は2時を回る頃だろうか
「どこに行くんだ……」
大沢はマスターフォーの顔をのぞきこんだ
「ジャンク屋に行く」
「ジャンク屋……?
なんでですか……」
MCハードコアがマスターフォーに聞くと
言葉を返す
「ああ……用意は周到に……と思ってな」
大電気街……バルバロッサ
アクセット通りに面したその場所を抜けると
一つの巨大な露店市に出る
「ここだ……この奥に俺の馴染みの店がある……ついてこい」
そこ……落ちぶれたメカニックデザイナーや
旧時代の機械から見た事もないような
銃機まで……露店の店先に置かれている
電気溶接の光、ステンレス版を切る音
曲げる音
マスターフォーは少し歩くと面白いものを見つけた………
「これは」
「どうしたんです」
MCハードコアがマスターフォーにといただす
「兵器には一種、緊張感が
置物には楽しむ為には愛想が必要だと
昔ある技術者が言った…………
久し振りだな マスターフォー どうだい 
きにったかい」
と低い声がマスターフォーに向けられる
「あなたは」
と大沢が聞く
「あ……おれかい……このジャンク屋『ルーンナイト』の店主……だ」
「これは……いいな」
「気にいったかい
これは俺の自信作だよ」
目の前に置かれた強化防護服を見た
「もちろん無料さ
でよ ここ……が苦労したんだぜ 」
「あ……説明は後で聴こう
シャープ・マーダーをこれで倒せるんだろうな」
「もちろん こいつには奴の攻撃に対する
全てのパターンをいれたんだぜ」
「ふ…… おもしれえ」
「しかしいいんですか三人分も
無料で………」
マイクファイターが聞く
「俺らは『南国の夢を見る熊』
の野郎のおかげで脅されて
安く買いたたかれる
んだ
ここの 技術者は皆
奴らがだいっきらいなんだ
これは俺だけじゃない
ここの 全ての技術者からの贈り者だと思ってくれ 」
「すまねえ」
「いいってことよ、な 俺ら友達だろ」
「あ……ああ そうだよ」
  終焉



























































*100

ここはストームの最前線
抗争の最後の地
ここを破ればストームの犯罪組織は
全て『南国の夢を見る熊』に吸収される
このまま……彼に最強の名を預けたままなのか
「シャープ・マーダー 
ここがテメエの死に場所だ」
銃剣に寄る一撃
かわす
「ふん あまいな
その程度の攻撃」
構える銃
軽い特殊な材質で作られた 
銃は一振りさせるのも速い
「うぐああ」
突然相手が倒れた
なにがおこったのか……触らずして相手を倒す技とは?
彼を最強の名を冠している
のは
銃器……組織……スキル……それ以外の奥の手があるようだ
「この程度か
もっと骨のある奴はいないのか」
「その言葉……俺がかなえてやる」
一人の鋼色の強化防護服をみにまとった
男が現れる
「……貴様は 大田
馬鹿な 貴様は……」
「いい事を教えてやろう……
テメエの組織は壊滅した……」
「けっ なにいってやがる
……なに!」
シャープマーダーに一撃が襲う
よける……構える
「……これでもくらいな」
シャープ・マーダーのボディが光りに包まれた
眩しい、いや電光石火と言う方が正しい
この光を測定すれば測定器の針が
最大まで動きぶっこわれるであろう  
何千ワットの光
先程の切り込んだエージェントはこの光
に目をやられたのだろう
シャープ・マーダーは太田が倒れる姿を
頭の中で思い描き
悦楽に浸る
だが
「ぐおおお」
倒れたのはシャープ・マーダーの方
何故?
「ふん……小細工にたより過ぎたのが
テメエの敗因さ」
そう言い残すと
太田はそのばを離れた
シャープマーダーは断末魔の叫びを上げる
「いい気になるな 大沢……
俺が死んだところで
てめえなんざ俺の手下にやられるのが……おおおおちいいだああ ファ……ファンリル
て……てめえに華をもたせてやるぜ……」
そのの頃 カジノ『フルハウス』では
異例の大洪水が起こっていた
「AKINNDO23 これはいったい……いったいなにがおこったんだ」
マスターホストコンピューターのMAS44が声にならない悲鳴を上げる
「し……支配人……わかりまへん 
わてはなんにもしりまへん……
ただわては首やねえ……」
スロットがいかれたのかそれとも
なんらのバグだろうか 
シャープマーダーの組織『南国を夢見る熊』の資金源……であるスロットマシーンの口から 膨大なコインが流れ始めていた
狂喜となって コインを集める客
ガッチャンと音をたて
封鎖される引替え口
この日の彼等の損害は膨大かつ取り返しのつかないものとなった
金を失った組織に強力な力はない
「は……破産だ……」
次に組織のヘッドとなるファンリルが
マスターホストコンピューターの弾き出した被害総額を見て目を剥く
彼等を統べる物 金
彼等を統べる者 強力なリーダー
二つを失った『南国を夢見る熊』
は解散を余儀なくされるのであった
シープマーダーの渡した華……
それは徒花となってファンリルの目の前で
寂しく はかなく散っていった……
酒場『バロン』のカウンター 
3人の男がジョッキにビールをついで
祝杯を上げている
「しかし なんで目が潰れなかったん
ですか」
とMCハードコアが聞く
大田が口を開く
「ああ それはな この強化防護服は……」
「おっと 俺が説明してやるよ」
とルーンナイトの店主
「この部分だよ これは作るのが大変だった
目の部分は実はサングラスに切り替わる様にできているんだけどね……
ふつうに切り換えてたら
あれだ 間に合わなくなるだろ
何時 光が襲ってくるか
わかんねえもんな
だけどよ、これには太陽電池が埋め込まれているんだ」
「あっ……そうか」
「そう 自動的に切り替わるんだな
これが
光を反応して」
「考えたもんですね
マスターフォー遅いですねえ」
「いいじゃねえか 飲もうぜ」
マスターフォーは最後までこなかった……
まさか
マスターフォーを巡り
このストームに新たな戦いの火蓋がきられるとは祝杯を上げる
太田には……
知るよしもなかった……

煙草の先端から、立ち上ぼる煙……
「ふむ……君に話がある……済まぬが『騙し屋』君君には……向こうにいって貰おう」
「ふむむ……そこは……よく理解からんが
「う……ぼられたんかいな」
「ふん……おい……
こんな所で油売って……」
あんさん……どないしてここを」
「ふん……ファンリル……どうした
アンフェタミンを売りさばく
「………あんさんすきなように喋りはって……」
「ワテは薬を売る為にあんさんの下にいる
訳やないんやで
そこんとこ分かっまっか……」
「あんさん人が変わりはったなあ……
権力……が人を変えたんやなあ……」
「何をいらだっているんや……わてらしくもない……」
きにった……だろ!」
「あ……おれかい……このジャンク屋『ルーンナイト』の店主……
んで『影の軍隊』の最後のメカニックだ
まあ……いちゃあ……何だがマスターフォーのマブダチそう……だろ!」
「ああ……まあな……しかし……
これは……いいな」
「そう……だろ!
気にいった…だろ
目の前に広がる メカを叩く
「あんたらが『南国のユメを見る熊』を
ぶっつぶす…人達だろ!」
「えあ……そうです」
とMCハードコアがいう
「ははは……さすが マスターフォーに
認められただけあんな」
ヨーロッパにラグナロクという言葉がある
北欧に伝わる アイスランドサガは
全ての神や神話に登場する全ての物 を巻き込んだ
世界の破滅が訪れる 
それは 最高神オーディンであろうと 破滅は訪れる
神話が人を表すのならば あえて 終末を描くのが筋ではないだろうか
死はここに訪れて 
逆説的に 子宮にやどる胎児をたどれば なにもないように
この話後には ただ無のみが……宿る 
ヒューマン・タンク/T-H 前大戦で考案された 戦車を想定した
完全強化防護服プラン 極度の温度差がある場所やガスが充満している場所などの戦闘を想定して作られている 
ストーム内で生産された訳ではなく 北のストガリア連邦で作られた
外装は 西洋郵便ポストや潜水服を連想させる完全な 機体に乗り込むタイプ
非力な女性でも 強力な力をだしきる事ができる 
ホバー走行の為大柄な外見に似合わず 機動力が高い 
劇中は オスカー が乗り込んだ
武器は ガス パンチと ハンドガン
ちなみに伝説の紙芝居 黄金バットでも人間タンクと言うのがあるが
すみません パクリました
ヴィヴィアン 足部が完全なタイヤ走行で 見る物は 車椅子を連想させる
武器はミニ サブマシンガン(MP系)
レッドカトレア 高起動のエクレア・モデルを完全改装したタイプで
アイアン・カンタータ 『南国の夢を見る熊』  
えー これは これは シャープマーダー様
裏ロムの場所ですが……』 





*28

フレイアはナースストームにきていた
豊かな自然が育んだ心地の良い空気
 別名ナチョラルステイツと呼ばれ愛される
この地は前大戦の発祥地と思えない程の
のんびりした空気があった
これから どこに行こうか
とガイドブックを開いた時
人込みの中 でそんな行動を取ろうとしたのが
いけなかったのか 
それとも 自分の不注意からか
ガタンという音と共に
スロモ-なスピードで
手の内からガイドブックが落ちるのを見た
その時 開いたページを見た時
思い出したのだ あの姉妹との邂逅を「キャロル お願い 私の願いを聞いて」
フレイアはいつここにいたのか 
何時からここに来たのか 
ぼやけた思考を動かすのに精一杯で
この言葉など耳に入っていなかった
「あなた……」
フレイアは驚愕した
目の前にもう一人 自分の面影を持った
人物がいたからだ
長いタイトなストレートヘア……
そして同じ顔……あまりにすぎている目の前の姿に
驚く自分を押さえて言った言葉に
その女は言った
「フレイア姉さん(*)…… 
会いたかった……」
いや……もう一人居た その女の顔を観た時
フレイアは幼い まだ屋敷の召使として
働いていた頃の自分の姿が脳裏に過ぎった
(*)ラス民族では 長女が家を代表して
ファーストネームで呼ばれる 例えばフレイア・カルル
グスターフでは フレイアさん など)
「な……ば……馬鹿な事を……」
その薄暗い個室には 三人の人物がいた
フレイア そして 密林使用のサバイバルスーツを
着こなした ロングヘアーの女
そして まだ幼い 面影を 残しながらも
フレイアと……やや垂れた目と金髪はしているが
同じ 遺伝子のちじれた毛並とはっきりとした
目鼻だち の女
「そう 姉さん お願い カロル姉さんを止めて」
金髪の……腹違いの妹がこう言った
「馬鹿な事……確かにそう思うでしょうね
でも 母さんの祈願を成就させるにはあなたたちの……」
話はこうだ フレイアの母親 フレイヤ・エーセル・グスターフは
ストームの民族紛争『ストリームブリンガー』
の南部地域に広がる 樹林部隊の優れた兵士として
名を残し 今でもテロリストの象徴として崇められる存在になっていた
「だから 私は あなたたちと違って
母さんの下で 育ったから分かってるの
フレイア姉さん 姉さんは 母さんが16歳 キャロルは22歳の時
私は20歳の時に生まれた子供 生き方も 育ち方も違う
でも同じ血が流れているのよ」 
「呪われた……血がね…」
フレイアの言葉にカロルとキャロルが息を詰まらせた
「私はね 私はね なんで警察官になったか分かってるの
戦争よ 今から5年前私は16歳だった
金髪の者の屋敷に努めて そりゃ……
黒い髪のせいで酷い扱いもされた……
母さんが16歳で子供を生んだみたいに
ほんとに 酷い扱いを……ね
それでも 戦争が起こった時に比べれば全然まともな暮らしだった
それに仕えるべき主人の死 私の あなた達から見れば
鳥小屋にしか映らないかもしれない……けど
唯一の住家だった 屋敷も戦火でけしみずになった
16歳の時よ……まだ 16の少女だった時の……
そして戦争が悪化するにつれて 辛い事がたくさんあったの
3年 長い年月だった……
……私はね 今回の戦争が 終わって 生き残った兵士がテロリスト
になってね まだ戦争の影を引きずっている者が
いるんだ まだ争いが続いてるんだって……
嫌気がさした……のよ だから だか…政府の犬と……呼ばれようが
あ……の……間違った過去を繰り返さない為に……
テ……ロみたいな事を考えてる馬鹿な人間を一人でも
減らす為に ……」
フレイアは涙と言葉が空ろ になりながら喋りつづけた
ぐじゃぐじゃ になった言葉は彼女の辛い過去を
物語るように
「姉さん……でも聞いて
今 かっての母さんの残留部隊『ブリギット』
と 砂漠のテロ集団『デザートアサシン』
姉さんも警察官なら聞いた事があるでしょ」
「極左のブリギットに 石油ギャングの手先じゃ……ない」
「でも デザートアサシンの中にもいるのよ
本当に革新を祈願して戦っている者が」
「……デザートアサシン 最近ノースストームの
湾岸にまで出没しているらしいわね
全勢力は公安の機動隊も上回る ……
現在鎮圧に軍の投入さえも検討されている組織
たしかに勝算はないわけじゃない……
でも……また繰り返すの……あの戦争を」
「ええ……前の戦争の魂は……私には聞こえるのよ
恨みを残した すすりごえが……私は彼等を
導いて行かなくては」
「あなたは加害者だからそんな事言えるのよ」
甘い香水が空気を染めた
『この香りは……やっぱり姉妹ね……』
キャロルが目の前のテロリストに怒りを
込めて そう怒鳴った
「カロルねえさん……もう やめて ……
フレイア姉さんは戦争が 私だっていやよ
民族なんか関係ないわ」
「違う!……それは違うのよ
キャロル…… 
そうでしょ……姉さん」 
フレイアは反対する言葉を模索したが
嘘は付けずにただ黙るばかりだった 
「……そう なの そうなのね そうよ
分かるわけないわよね 金髪の人間には」
黙る フレイアとカロル
「それに戦争も生で感じたわけじゃなかった
私は12歳だった 戦争が終わったのが15歳
ただ 大人達が騒がしそうにしていたぐらいの
感覚で受け止めていた」
沈黙がさらに加速をする
「ごめんなさい……
 私には分からない事だらけで
それに 私いま好きな人がいるの
……ごめんなさい 私には ……」
キャロルの頭がたれ 言葉を詰めた
カロルは絶望した 
余りにも凡庸すぎる………
戦争を知らない者と知る者の違いが
はっきりと 
対峙するとここまで高いギャップを感じるのかとも
又感じた
「……分かった フレイア姉さん カロル……
もう 頼まない 私一人で戦う……
でも フレイア姉さん……いつか 戦場で会う事になったら
敵どおし……よ 私があなたを殺すかもしれない
その逆も……」
「……警官をやめるつもりはない…… 
これだけははっきりさせておくわよ」
フレイアは目の前の妹の目を睨んでこう言った
「わかったわ…………
……フレイア姉さんごめんなさい」
カロルはフレイアの顔から自分に対しむきだしになった
敵意を感じたえきれずにこう答えた
「………いいのよ 恨むなら母を恨むわ 
………テロリストか 
想像してなかった 自分に妹が二人もいたなんて
もっと早くであえていれば 孤独な……」
フレイアは今までの境遇 自分自身を思い浮かべた
孤独なんて……もうなれてしまったと思ったのに
人肌に 姉妹の優しさに触れた驚きが体を駆け巡っていた
こんなにもこんなにも こんなにも暖かいなんて……
「キャロル……世界で独りぼっちになった感覚に陥った事
ある?」
「カロル 孤独という忌ま忌ましい事柄が悪夢に
変わって夜訪れた事がある?」
「私は あるわ 何度もね その度に自殺を考えた事もあった
慣れるまで…… もう
 おかしいな なんで涙がでちゃうんだろう」
フレイアは溢れだした感情に制御する事が違わずに
何度も泣いた 
「ありがとう もうそんな事はないかも
あたし いつか あなた達に借りを返さなくちゃね」
安らぎという名の感情に身を任せ
フレイアはこうつぶやいた
邂逅…… 人生に 起こり得る 意外なる出会い…… 
「大沢……亨……生きていたの……」
フレイアはかって戦争の混乱から自分を救ってくれた
一人の若者の面影を探した
若く 長く伸びた黒い髪……はもはや消え失せ
顎にも ざらざらした髭が見え隠れした
しかし……猟犬の様な鋭い目は相変わらず
備えていた……変わらずに
「……フレイア 変わったな」
「……あんたも……ね」
短い会話の中にも彼等が深い感情を込めたのだろう
なにかしらの過去が見え隠れする
「……生きていたか……か確かに信じられないな
 あの大量の死人が……出たあの時に…… 」
「……そう」
フレイアの悲しげな目は大沢の手に移った
「結……婚したのね」
フレイアは言葉を詰まらせない様にこう返した
「おめでとう あいては?」
「……アレンと言う 同じ会社のOLだ
「……そう 口数も減ったわね……昔はもっと
軽かった……」
「……部長なんて役職になったからな……」
「……部長?!あんたが?」
こわくなんか……こわくなんかないよ……」
13年前のある民族紛争により
かってこのストームには二種類の人間が生まれました
黒い髪をしたものとそれ以外の者
それは その紛争を起こした民が黒髪をしていたからでした
やがて 黒髪の民は あの紛争の被害者からこの国の害虫かなにかの様に
扱われ 彼等は 社会の表舞台から 身を隠さなければいけなくなりました
言い様のない 差別 踏み時られた誇り……
そうした事が 前回の戦争の一つの要因でした
その日 フレイアは自分のマンションから出て街のビジョンを眺めながら
そう嘆いた 
ノースストームでの 戦線の崩壊 指導者の粛正 そういった物が
自分の手で彼等にもたらしたものだと分かった時 
フレイアはこんな 世界が崩れていった方がいいなと
自分の勤め先である 公安の巨大な建物の前溜め息をつきながらそう思った
自動ドアが開き 中に入りデスクに座り かって 自分は交番に勤務していて 仲間がいた
ツグミ アーサー マークス・エルンスト カレン 
思い出す度に 思い出す度に 
自分は遠いところに来てしまったんだ と思い返した
 はっきりとこう言った 悲しみ…… 絶望を……突き抜けたちからづよさがここにある「キャロル……死のう この呪われた血筋を絶やすため……「
も…う 姉妹で殺し合いなんか……したく……ない」
両者がナースストームの交渉の為に開れた
……長く ちからづよく 当たる 雨の破片
タニスリ-の短編だったか 『薔薇の荘園』だったか
……フレイア 俺は お前が そんな愚かな行為にでるとは
胸元が開いた迷彩柄のシャツはフレイアの公安支給の
パワードスーツの下に着こなすアンダースーツの紺に対象的
金髪の……父親の違う妹がこう言った
母さんが16歳で子供を……私を生んだみたいに
豚小屋にしか映らないかもしれない……けど
唯一の住家だった 大統領官邸……屋敷も戦火でけしみずになった
3年 長い年月だった……あれから2年 
「極左のブリギットに 石油ギャングの手先……じゃない」
甘い香水が空気を染め かきみだした
黙る フレイアとカロル「それに戦争も生で感じたわけじゃなかった私は12歳だった 戦争が終わったのが15歳ただ 大人達が騒がしそうにしていたぐらいの感覚で受け止めていた」沈黙がさらに加速をする「お父さんはおかあさんについて一言も言わなかった
でも……ごめんなさい…… 私には分からない事だらけで
カロルは絶望した 余りにも凡庸すぎる
唇をかみ締めながら…… 又感じた
「……分かった フレイア姉さん キャロル……
これだけははっきりさせておく……わよ」
 フレイアは寄宿施設に戻っていた
イーストストームの夜は 冷たい 森林から駆け抜ける風が 
フレイアを拒む様に 吹いた 暗い 森林の中に潜む
ブリギット カロル テロリスト 
フレイアの精神の壁を剥ぎ取る様な夜風と共に 
複雑な感情が フレイアを 襲い 渦巻いた
「そんなに 驚く様な事じゃないわ」
「そうよね 何だか なんだか あれから 
もう 忘れかけてたぐらい昔の話だものね」
「そう……そう  
でも 警官になるとはな 思いにもよらなかった」
「あの戦争は あの始まりがなければ あそこまで
発展しなかった だから 」
「…… そう」

« | トップページ | »

エッセイ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/485007/69169686

この記事へのトラックバック一覧です: :

« | トップページ | »